この記事を読んで、
あ、
そういえばKindleに読みかけの本があったわ。と思い出して開いたページのシンクロ率がなんかすごかった。
シェア機能あるからシェアしていいのかな?
"響きわたるシベリア杉: 響きわたるシベリア杉 シリーズ2 響き渡るシベリア杉"(ウラジーミル・メグレ, 水木綾子 著)から
「七月二十三日」
「どうして二十三日?」
「その日がいちばん適切だから。それと、あなたの誕生日だから。そもそもこの素晴らしいアイデアはあなたが考えついたことでしょ」
「わかった。じゃあ、みんなに送ってもらう電報の電文はこうだ。『七月二十三日を法律で定められた祝日、〝ダーチュニクと全地球の日〟にしてほしい』 政府高官や国会議員がそのメッセージを読み、人々がそれを送ってくる理由について考えはじめる。そのときに、きみの光線を素早く彼らに送り届ければいい」
「そうするわ! 集中してしっかりと、私の光線をどんどん送る! この祝日は光に満ちあふれた素晴らしいものになる。すべての人にとって! すべての人が喜び、地球全体が歓喜に満ちあふれる!」
「ところで、どうしてすべての人が喜ぶんだい? この祝日は、ダーチュニクだけのものだろう?」
「すべての人が喜んで、幸せな気持ちになるようにしないといけない。この祝日はロシアではじまって、世界で最も素晴らしい祝日、魂のための祝日になる」
「ロシアで最初に祝うとき、どんなふうに祝うのかね? そもそもどうやって祝うのか誰も知らないわけだから」
「その日には、ひとりひとりの心が何をすべきか教えてくれる。でも、おおまかなモデルを今すぐ考えるわ」
彼女は文字の一音一音を正確にはっきりと発音しながら、驚くべきスピードで、ひらめきとともに語った。そのスピーチは、リズムも、文の構造も、発音の仕方も、ふつうとはちがっていた。
「その日、ロシアを夜明けとともに目覚めさせてください。すべての人を、家族と共に、友人と共に、あるいはひとりで、地面にはだしで立たせてください。小さな菜園に自分の手で果実を栽培する人には、菜園の植物に射す、太陽の最初の光線に朝のあいさつをさせ、植物の種類ごとに手を触れさせてください。 太陽が昇ったら、種類ごとにひとつずつ、彼らに果実を食べさせてください。昼食まではそれ以外何も食べる必要はない。昼食まで、彼らに菜園の手入れをさせてください。それぞれに、人生について、そして自分の喜びと目的はどこにあるのかについて、考えさせてください。 大切な家族や友人たちについて、愛情をいっぱい込めながら考えさせ、なぜ自分の植物が育つのかについて考えさせてください。植物ひとつひとつにたいして、目的を与えさせてください。昼食の前に、少なくとも一時間はひとりにさせてください。どこでどのようにするかは自由。必ずひとりになれる場所に行き、少なくとも一時間は自分の内面を見つめさせてください。 昼食には家族全員に集合させてください。一緒に住んでいる家族も、その日のために遠くからやってきた家族も。昼食は、その時間までに地球からとれたもので準備させてください。それぞれがつくテーブルの上に、それぞれの心と魂が望むものを置かせてください。 それから、家族全員に、お互いの目をやさしく見つめさせてください。最年長の人と最年少の人にお祈りを捧げさせ、テーブルの上に穏やかな会話が行き交うようにしてください。お互いについての善なる会話になるように」
アナスタシアは、これらの情景を驚くほど鮮明に描写してみせた。私は自分自身が、人々と席を並べてテーブルについているような感覚になった。すっかり祝日の気分になって、それを信じ、というより、むしろすでに起こっていることのように感じながら、私はつけ加えた。
「食事の前にまず乾杯をしないとね。みんなでグラスを掲げて、地球のため、愛のために、ぐっと飲み干すんだ」
私はすでにグラスを手にしている気分だった。 そのとき突然アナスタシアが言った。
「ウラジーミル、そのテーブルには人を酔わせる毒は置かないで」
グラスは私の手からするりと抜け、すべての祝日の情景がかき消された。
「アナスタシア、ちょっと待って! 祝日を台なしにしないでくれよ!」
「ああ、そうね、もしあなたがそうしたいなら……果実から作ったワインをテーブルに置かせてください。少しずつすするように飲むこと」
「わかった、じゃあ、ワインにすべし、だね。われわれは、そうすぐにはすべての習慣を変えられないからね。それで、食事のあとは何をするんだい?」
「人々を街に帰らせてください。彼らは自分たちの小さな菜園で収穫した果実を、かごに入れて運び、菜園をもたない人々に分け与える。 ああ、その日は、どれだけのポジティブな気持ちが生まれることか! この気持ちは多くの病を克服し、死に至る病も、何年にもわたる長患いも消えてなくなる。その日には、不治の病にかかっている人にも、ほんの少しだけ病気の人にも、小さな菜園から戻ってくる人々の列に向かって、あいさつをさせてください。 彼らの愛と善意に満ちた光線と、彼らが運んでくる果実は、病気を癒し克服する。見て、見て! 駅よ。色とりどりのかごをもった人々が流れるように出てくる。見て! 彼らの目がどれほど平和と善良さに満ちて輝いているか」
この祝日のアイデアに、次から次へとひらめきを得ていくにつれ、アナスタシアの全身が、光を発して輝いているように見えてきた。彼女の目は、もはやただ喜びに輝いているというより、青い火花を放っているように見える。偉大な祝日の情景が、騒々しく彼女の頭の中を流れているようで、彼女の表情は、一貫して喜びに満たされつつも、刻々と微妙に変化した。
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この本は、ロシアの歴史と今、物語の謂われや世間の反応をちゃんと知って読んだ方が面白いのかもな。
そしてロシアで起きていることは恐らく、日本でも起こるべきことなのだろう。