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読了 2019.04.02

 

現実に絶望し、道閉ざされたとき、人はどこを目指すのだろうか。

すべてを捨てて行き着く果てに、救いはあるのだろうか。

富士の樹海で出会った男の導き、命懸けで結ばれた相手へしたためた遺言、前世の縁を信じる女が囚われた黒い夢、一家心中で生き残った男の決意−−−。

出口のない日々に閉じ込められた想いが、生と死の狭間で溶け出していく。

すべての心に希望が灯る傑作短編集。

 

 

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久しぶりに三浦しをんさんキラキラ

『きみはポラリス』に続く人生が愛おしくなる7つの物語、って帯に書いてあって、即買いドキドキ

 

私は一番『遺言』が好きだったな〜〜〜。

ちょっと記憶に残しておきたいので文章転載させていただいてもよろしいでしょうか・・・。

 

 

きみと出会い、きみと生きたからこそ、私はこの世に生を受ける意味と感情のすべてを味わい、知ることができたのだ。

きみにとっての私も、そういう存在であったのならばいいのだが。

太陽のように白いボールは、きみから放たれた輝く矢となって、いまも深々と私の胸に刺さったままだ。

焼いたらきっと、あの日の私が目にしたままの姿で恋の矢が出てくるだろうから、お骨の間を探してごらん。

砕いてきれいな首飾りにしても、夜空へ放って星を増やしても、失われたきみの歯のかわりに埋めこんでも、好きに使ってかまわない。

私のすべてはきみのものだ。きみと過ごした長い年月も、私の生も死も、すべて。

 

 

なんてキレイな表現・・・ドキドキ

って言葉では表しきれない・・・。

 

三浦しをんさんは昔から好きな作家さんですが、抽象的なもの(人の気持ちやキラキラとか、愛とか)目に見えないものをとっても上手く表現する方だな〜と思っています。

目に見えないものは、人によって受け取り方が全然違って、だからこそ説明するのが難しい。

けど誰にでも伝わる言葉で、さも魅力的に伝えられる作家さんって、私の中では少ないのです。

 

書きすぎると薄っぺらくなって、書く量が少ないと伝わらない。

絶妙な言葉選びとテンポ・・・脱帽です。

 

 

さて、今回は7つのモノガタリが詰まった短編集でした。

全部、心中をテーマにして書かれたものだったアセアセあせる

解説に『すべての心に希望が灯る』って書いてあって、ハッピーエンドなんだ〜!と思ってたら・・・後半4作くらい全然暗いやないか〜い笑い泣き笑い泣き笑い泣き

特に、一作救いようのないやつもあって、読んでて悲しくなった(笑)

・・・それもそれで、面白かったけども・・・。

 

 

普通に生きてると、きっかけがない限り考えもしない生と死について。

それを隣り合わせで感じ、日々生活する主人公たち。

身近に生と死があるってどんな感じなんだろう・・・。

 

 

ただ、こんなモノガタリがあるってことは、きっと現実にもこんなモノガタリがある。

全部コピーじゃないとしても、きっとどこかで似通った経験をしてる人がいる。

そんな人に出会った時、私はどうするんだろ・・・。

昔からの癖で私は、なぜか主人公ではなく、モノガタリの脇役に感情移入してしまうタイプです(笑)

分かってくださる方いるかしら・・・ぼけー音譜

皆さんはモノガタリをどの立ち位置から見てますか??

 

 

さて、お次は大好きな作家さん東野圭吾さんと湊かなえさん。

どっちから読もうか、本選びの楽しいひと時です音譜