「捨てるものではなく、今の私が幸せになるものを選ぶ」
というお話をしました。
自分が選んだお気に入りのモノに囲まれて暮らす。
想像してみると、それだけで少しうれしい氣持ちになりませんか?
でも、私は「幸せになるモノを選ぶ」ということには、
もう一つ大切な意味があると思っています。
それは、
モノを選ぶことは、自分をどう扱うかを選ぶことでもある
ということです。
■モノを選んでいるようで、「私」を選んでいる
たとえば、洋服を選ぶ時。
「この洋服を着ている私、素敵だな」
「この色を着ると、顔が明るく見えるな」
そう思える洋服を選ぶ。
マグカップなら、
「これでお茶を飲むと、なんだかほっとする」
食器なら、
「このお皿に盛りつけると、いつもの料理がおいしそうに見える」
そうやって選んでいる時、私たちはモノだけを見ているわけではありません。
そのモノを使っている自分自身を見ています。
つまり、
「このモノが好き」
という選択の先には、
「このモノと一緒にいる私が好き」
という氣持ちがあるのです。
■「何でもいい」は、本当に自分を大切にしている?
反対に、
「着られれば、何でもいい」
「使えれば、何でもいい」
「少しくらい壊れていても、まあいいか」
と、自分の身のまわりのものを選んでいるとしたら、どうでしょう。
もちろん、すべてを高価なものにする必要はありません。
新しいものを次々に買う必要もありません。
大切なのは値段ではなく、
「私は、これを使っていて心地いい?」
ということです。
毎日使うものだからこそ、今の私が氣持ちよく使えるものを選ぶ。
毎日着るものだからこそ、今の私が心地よくいられるものを選ぶ。
それは、自分に対して、
「あなたには、心地よくいてほしい」
と言ってあげることと同じではないでしょうか。
■家も、「私」を大切にする場所
そして、自分を大切にするということは、モノだけではありません。
その自分が毎日暮らしている場所。
つまり、家も同じです。
私たちは、一日のうちの多くの時間を家で過ごします。
朝起きて、食事をして、身支度をして、疲れた身体を休める。
そんな大切な「私」が過ごす場所だからこそ、
「ここにいると落ち着く」
「この部屋にいると氣持ちがいい」
「家に帰ってくると、ほっとする」
そんな場所にしてあげたいと思うのです。
家を整えるということは、
単に部屋をきれいに見せることではありません。
「私は、どんな場所で毎日を過ごしたい?」
と、自分に問いかけることでもあります。
■人生の主役を、どう扱っていますか?
ここで、少し考えてみてください。
あなたの人生の主役は、誰でしょう。
家族でも、友人でも、仕事の相手でもありません。
あなた自身です。
その人生の主役である自分を、
あなたは毎日どんなふうに扱っているでしょうか。
「私はこれくらいでいい」
「私のことは後でいい」
「使えれば何でもいい」
そんなふうに、自分を後回しにしていないでしょうか。
私は、自分自身を大切にしないで、
いったい何を大切にするのだろうと思うのです。
自分が心地よくいられるモノを選ぶ。
自分が心地よくいられる場所をつくる。
それは、わがままでも贅沢でもありません。
自分の人生を大切に生きるための、ごく自然なことなのです。
■「整える」とは、自分を大切にすること
だから私は、「整える」ということを、
単にモノをきれいに並べることだとは考えていません。
何を持つのか。
何を使うのか。
どこに置くのか。
どんな空間で暮らすのか。
その一つひとつを、
「今の私は、どうしたら心地いい?」
と自分に問いながら選んでいく。
それは、自分で自分を喜ばせ、
自分で自分を幸せにすることです。
モノを選んでいるようで、
実は、自分をどう扱うかを選んでいる。
家を整えているようで、
実は、自分の人生をどう大切にするかを選んでいる。
私は、それが「整える」ということなのだと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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