「正解は外にあるのではなく、自分の中にある」とお話ししました。
では、自分に問いかける時、
どの「私」に聞けばいいのでしょう。
私たちの中には、いろいろな「私」がいます。
「あの時、こうだったから」という過去の私。
「いつか、こうなるかもしれない」という未来の私。
そして、今ここにいる私。
私は、モノを選ぶ時も、人生のさまざまなことを選ぶ時も、
「今の私」を基準にすることをおすすめしています。
■過去の私で、今を選んでいませんか?
モノを手にした時、
「昔はよく使っていたから」
「若い頃は、こういう服が好きだったから」
「あの頃、一生懸命集めたものだから」
と考えることがあります。
もちろん、過去は大切です。
これまで経験してきたことも、
感じてきたことも、
すべてが今の自分につながっています。
でも、私たちは過去に戻って暮らすことはできません。
昔は好きだった。
昔は似合っていた。
昔は必要だった。
それが、今の私にも必要かどうかは別のことなのです。
だから、「昔どうだった?」ではなく、
「今の私は、どう?」と聞いてみることが大切です。
■未だ来ていない未来に、今を合わせない
反対に、私たちは未来にもよく飛んでいきます。
「いつか使うかもしれない」
「また必要になるかもしれない」
「痩せたら着るかもしれない」
「いつか、こんな生活になるかもしれない」
でも、未来に何が起きるのかは誰にもわかりません。
そうなるかもしれないし、ならないかもしれない。
未だ来ていない未来を基準にすると、
「もしかしたら」がどんどん増えて、
選べなくなってしまいます。
過去には戻れない。
未来はまだわからない。
そう考えた時、私たちが確かにわかるのは、
「今の私」なのです。
■今の私が使って、幸せ?
たとえば、洋服を一枚手に取ってみます。
「まだ着られる?」
「高かった?」
「いつ買った?」
ではなく、
「これを着ている今の私は素敵?」と聞いてみる。
この洋服を着て出かけたら、氣分がいい。
鏡に映った自分を見て、「今日の私、素敵」と思える。
それなら、今の私にとって大切な一枚です。
マグカップも同じです。
今の私がこのカップでお茶を飲んだら、ほっとする。
この色を見ると氣分がいい。
手に持った感じが好き。
そんなふうに、「今の私」が感じていることを見ていきます。
私たちは普段、意識していないだけで、
実はこうした小さな感覚でモノを選んでいます。
反対に、使うたびに何となく嫌な氣持ちになるものや、
使いたいと思えないものは、
いつの間にか使わなくなっていることもあります。
■基準がなければ、選べない
モノが多すぎて選べないという方は、
「決断力がない」と思っているかもしれません。
でも、そもそも何を基準に選ぶのかが決まっていなければ、
誰だって迷います。
まだ使えるか」
「高かったか」
「人からもらったか」
「いつか使うか」
いろいろな基準が入り混じっているから、
選べなくなるのです。
そこで基準を一つ、
「今の私は、どう?」に戻してみる。
使っている今の私は幸せ?
今の私は心地いい?
今の私は満たされている?
基準が明確になると、選択はずっとシンプルになります。
■「今の私」は、変わっていい
そして大切なのは、
「今の私」は変わっていいということです。
去年好きだったものを、今年も好きでいなくていい。
10年前に似合っていた服を、今も着なくていい。
以前の自分が選んだものを、ずっと持ち続けなくてもいい。
私たちは、毎日少しずつ変わっています。
年齢も、暮らし方も、家族との関係も、
仕事も、価値観も変わっていきます。
だから、そのたびに、「今の私は、どうしたい?」
と問い直せばいいのです。
どこかの誰かの正解でもない。
過去の私の答えでもない。
未だ来ていない未来の私でもない。
今、ここにいる私を基準にして選ぶ。
その小さな選択を繰り返すことが、
自分の心地いい暮らしをつくり、
これからの人生をつくっていくのだと、私は思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
整えライフスタイリスト®
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