何かを選ぶ時の基準は、「今の私」だとお話ししました。
では、「今の私」を基準にして、
何を選ぶのでしょう。
捨てるもの?
減らすもの?
手放すもの?
いいえ。
私が選んでほしいのは、
「今の私が、幸せになるもの」
です。
■「捨てるもの」を探すから、苦しくなる
片付けようとすると、多くの人はまず、
「何を捨てよう?」
と考えます。
ところが、捨てるものを探し始めた途端、
「まだ使えるし……」
「高かったし……」
「いつか使うかもしれないし……」
「もったいないし……」
いろいろな氣持ちが出てきます。
そして、なかなか捨てられない。
すると今度は、
「こんなものも捨てられない私はダメ」
「だから私は片付けられないんだ」
と、自分を責め始めてしまいます。
片付けて幸せな暮らしをつくりたかったはずなのに、
片付けることで苦しくなってしまう。
これでは、本末転倒です。
私はこれまで、そんな方をたくさん見てきました。
だから私は、
「捨てる」「減らす」「手放す」ことを、
整えの目的にはしていません。
■見る方向を、180度変えてみる
では、どうするのか。
「何を捨てる?」ではなく、
「私は、何を選びたい?」
と考えます。
たとえば、クローゼットに洋服がたくさんあったとします。
「どれを捨てよう?」
と考えるのではなく、
「今の私が着たいのは、どれ?」
と聞いてみる。
この服を着ると、私が素敵に見える。
この色を着ると、氣分が明るくなる。
これを着て出かけると、なんだかうれしい。
そう思える洋服を選んでいきます。
食器も同じです。
「欠けていないから残す」
「まだ使えるから捨てない」
ではなく、
「今の私が、このお皿で食べたら幸せ?」
と考える。
お気に入りのお皿に料理を盛りつけたら、いつもの食事が少しうれしくなる。
その「うれしい」を選ぶのです。
■幸せは、選んだ瞬間から始まる

「捨てるもの」を選んでいる時、
意識は「失うもの」に向いています。
でも、「幸せになるもの」を選んでいる時は、
「好き」
「心地いい」
「素敵」
「うれしい」
という氣持ちに意識が向きます。
そして、ここがとても大切なのですが、
幸せになるものを選んだ瞬間から、
もう幸せは始まっています。
「これ、大好き」
「これを使いたい」
「これを着て出かけたい」
そう思って選んでいる時、
すでに心は少しうれしくなっています。
整えが「つらい作業」ではなく、
自分を幸せにする時間に変わっていくのです。
■満たされると、自然に手放せる
不思議なことに、自分が本当に好きなもの、
心地いいものを選んでいくと、
それ以外のものへの執着が少しずつ薄れていきます。
「これを捨てなきゃ」
と頑張らなくても、
「私はこっちが好き」
「今の私には、これがあればいい」
と思えるようになる。
自分が選んだものに満たされているからです。
手放すことを先にしなくてもいい。
まず、自分を満たすものを選ぶ。
その結果として、
「これは、もう今の私には必要ないな」
と思えるものが見えてくる。
私は、この順番がとても大切だと思っています。
■片付けは、「幸せを選ぶ練習」
だから、モノを前にした時、
「捨てられるかな?」
ではなく、こう問いかけてみてください。
「今の私は、どれを選んだら幸せ?」
心地いい。
うれしい。
素敵。
大好き。
そんな氣持ちになるものを、一つずつ選んでいく。
そう考えると、整えはモノを減らすためだけの作業ではなくなります。
自分の氣持ちを感じて、
自分で選び、
自分で決める。
つまり整えは、
「私は、何を選んだら幸せ?」
と自分に問いかける、小さな練習でもあるのです。
捨てるものを選ぶのではなく、
幸せになるものを選ぶ。
その選択を重ねていけば、
家の中には少しずつ「今の私が選んだもの」が増えていきます。
そして気がついた時には、そこは誰かの正解でつくられた家ではなく、
「今の私」が心地よく、幸せに暮らせる家
になっているのだと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
整えライフスタイリスト®
中村のぶ子
✨2027年2月 初書籍出版決定!✨
お楽しみに~♪
▶ はじめましての方はこちら
▶ 公式LINE:ブログには書けないお話や限定情報をお届けしています。