「いつか使おう」
「何かに使えるかもしれない」
「片付けた方がいいのはわかっているけれど、今は忙しいからまた今度」
片付けのお話をしていると、よく出てくるのが「いつか」という言葉です。
でも私は、この「いつか」は、モノだけの話ではないと思っています。
「いつか時間ができたら」
「子どもが落ち着いたら」
「仕事が一段落したら」
そう言いながら、自分が本当にやりたいことや、
自分の心地よさまで後回しにしていないでしょうか。
■一番大切な「私」が、いつも最後になっていない?
毎日、私たちにはやることがたくさんあります。
仕事をしなくちゃ。
家事をしなくちゃ。
家族のことをやらなくちゃ。
あの人に連絡しなくちゃ。
目の前の「やらなくちゃ」に追われていると、
自分のことはつい後回しになります。
本当は少し休みたい。
本当はこれをやってみたい。
本当はこんな暮らしがしたい。
そう思っているのに、
「今は無理だから」
と後回しにする。
そして一日の終わりに、
「ああ、今日もできなかった」
と思う。
自分の暮らし、自分の人生のはずなのに、
一番大切な自分自身がいつも最後になっている。
私は、それこそが「もったいない」
のではないかと思うのです。
■「いつか」のために、「今」を我慢しない
「いつか使うかもしれない」
そう言って、今は使わないモノを持ち続ける。
それと同じように、
「いつか幸せになりたい」
「いつか好きなことをしたい」
「いつかこんな暮らしがしたい」
と、私たちは幸せまで未来に預けてしまうことがあります。
でも、その「いつか」は、いつなのでしょう。
人生には、必ず終わりがあります。
それがいつなのかは、誰にもわかりません。
だからこそ、大切なのは、
今、この瞬間の私は、どんな氣持ちで生きている?
ということだと思うのです。
まだ来ていない未来のために、
今の私がずっと我慢しているとしたら。
未来の幸せを期待しながら、
今の自分が本当に感じたい氣持ちとは違うものを選び続けているとしたら。
それこそ、本当にもったいないことではないでしょうか。
■幸せは、「いつか」ではなく「今」選ぶ
私は、大きなことをしなければ幸せになれないとは思っていません。
お気に入りのカップでお茶を飲む。
大切な洋服を今日着る。
疲れていたら、少し休む。
行きたい場所へ行ってみる。
会いたい人に会う。
「本当はこうしたい」と思っていたことを、
小さくても一つやってみる。
その一つひとつが、
「今の私を大切にする」
という選択です。

モノを整える時も同じです。
「いつか使うモノ」ではなく、
今の私が使いたいモノを選ぶ。
「いつか着る服」ではなく、
今の私が着て幸せな服を選ぶ。
家を整えるということは、
実はそんな小さな選択を通して、
「今の私は、どうしたい?」
と自分に問いかけることなのです。
■人生は、「今」の連続でできている
未来は、ある日突然やってきて、
私たちを幸せにしてくれるものではありません。
今日が明日になり、明日がその次の日になっていく。
人生は、今、この瞬間の連続です。
だから、
「いつか幸せになろう」
ではなく、
「今の私を幸せにしよう」
と考えてみる。
今の私が心地いいものを選ぶ。
今の私が大切にしたい人を大切にする。
今の私がやりたいことを、できるところからやってみる。
そんな「今」の選択が積み重なって、
やがて自分が願っていた未来につながっていくのだと思います。
■一番「もったいない」もの
「もったいない」という言葉について考えてきました。
高かったから、使わない。
大切だから、しまっておく。
まだ使えるから、持っておく。
でも、「もったいない」を考えていくうちに、
私は一つのことにたどり着きました。
本当に一番もったいないのは、
モノを捨てることではありません。
自分の人生を、後回しにすること。
自分の人生にとって、一番大切な人は「自分」です。
だから、いつかではなく、今。
「今の私は、何を選んだら幸せ?」
そう自分に問いかけてみる。
そして、自分で選んでみる。
今の私を幸せにする選択を、今する。
その「今」が続いていくことで、
暮らしが変わり、人生も少しずつ変わっていく。
私は、それこそが「もったいない」を手放し、
自分の人生を大切に生きるということだと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
整えライフスタイリスト®
中村のぶ子
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