「これは大切なものだから、しまっておこう」
そう思って、大事にしまっているものはありませんか?
いただいたもの。
高価だったもの。
貴重なもの。
思い出のもの。
何を「大切」と感じるかは、人それぞれです。
大切なものだからこそ、雑に扱いたくない。
傷つけたくない。
なくしたくない。
その氣持ちは、とてもよくわかります。
でも私は、ここで一つ考えてみてほしいことがあります。
「大切にする」って、どういうことでしょうか?
■しまっておくことが、「大切にする」こと?

大切だから、箱に入れてしまっておく。
汚したくないから、使わない。
壊れたら嫌だから、普段は出さない。
そうして何年も経って、
「あれ、どこにしまったっけ?」
となってしまう。
大切にしまったはずなのに、何年も見ていない。
何年も使っていない。
しまった場所さえわからない。
それを、本当に「大切にしている」と言えるでしょうか。
私は、
大切なものだからこそ、使ってあげてほしい
と思っています。
■モノは、使われるためにつくられている
そもそも、私たちの身の回りにあるモノは、
誰かが何かのために作ったものです。
カップなら、飲み物を飲むため。
洋服なら、身につけるため。
バッグなら、モノを入れて持ち歩くため。
椅子なら、座るため。
どんなモノにも、つくられた目的があります。
だからモノは、使われて初めて、その役割を果たすことができます。
お気に入りのカップでお茶を飲んで、
「ああ、おいしい」
と思う。
素敵な洋服を着て、
「今日の私、いいな」
と思う。
いただいたバッグを持って出かけて、
「やっぱり素敵」
とうれしくなる。
そうやって使うことで、そのモノが持っている価値を、
私たちは受け取ることができるのです。
■「いつか特別な日に」ではなく、今日使う
ところが、大切なものほど、
「普段使いするのはもったいない」
と思ってしまうことがあります。
「特別な日に使おう」
としまっておく。
でも、その特別な日はいつでしょう。
大切な食器を何年もしまっておくより、今日の食事で使ってみる。
お気に入りの洋服を「ここぞという時」のために取っておくより、今日着てみる。
大切なものを使うことで、何でもなかった一日が少し心地よくなるかもしれません。
私は、その方がずっと豊かだと思うのです。
大切なものを使うために、特別な日を待たなくてもいい。
大切なものを使った今日を、特別な日にすればいい。
そんなふうに考えてみてはいかがでしょうか。
■使わないことこそ、「もったいない」
「使ったら傷んでしまう」
「壊れてしまったらどうしよう」
そう思うこともあるでしょう。
もちろん、丁寧に扱うことは大切です。
でも、使わなければ傷まない代わりに、
そのモノが役割を果たす機会もなくなります。
大切だからしまう。
しまったから使わない。
使わないから、その存在さえ忘れてしまう。
私は、こちらの方が「もったいない」と思っています。
モノは、ただ家の中に存在するためにあるのではありません。
使われるために生まれ、使われることで価値を発揮するもの。
だから、大切なものほど使ってみる。
使って、見て、触れて、その価値を味わう。
そうすることで、
「大切だから持っている」
から、
「大切だから、今の暮らしの中で活かしている」
に変わります。
■大切なモノで、今日の私を幸せにする
選んだ大切なモノは、しまっておくだけではなく、
ぜひ今の暮らしの中で使ってみてください。
お気に入りのものを使う。
好きなものを見る。
心地よいものに触れる。
そうすることで、大切なモノは、今の私を幸せにしてくれます。
モノを大切にするとは、ただ長く持ち続けることではありません。
そのモノが持っている価値を、今の暮らしの中でちゃんと活かすこと。
大切だからこそ、しまわない。
大切だからこそ、使う。
私は、それがモノを本当に大切にすることだと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
整えライフスタイリスト®
中村のぶ子
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