「これ、高かったんだよね」
だから、なかなか手放せない。
そんなモノはありませんか?
高かった洋服。
特別な日に買ったバッグ。
思い切って買った食器。
今はほとんど使っていないけれど、
「高かったから、捨てるのはもったいない」
と思って取ってある。
でも私は、「高かった」という言葉を聞くと、
少し違う角度から考えてみてほしいと思うのです。
高かったものだからこそ、
その価値を十分に味わった方がいいのではないでしょうか。
■「高い」って、どういうこと?
そもそも「高い」とは、どういうことでしょう。
何かと比べて値段が高い。
いつも買っているものより高い。
自分が普段使う金額より高い。
それでもそのお金を払ったのは、
そのモノにそれだけの価値があると思ったからではないでしょうか。
たとえば洋服なら、
「これを着たら素敵だな」
「この生地は着心地がいいな」
「この服を着た自分が好きだな」
と思った。
だから、いつもより高いお金を払ってでも手に入れた。
だとしたら、その価値は、
クローゼットの中にしまっておくだけでは味わうことができません。
着て初めて、
「やっぱり素敵」
「氣持ちいい」
「買ってよかった」
と、その価値を受け取ることができるのです。
■高かったから使わない。それこそが、もったいない

ところが、高いものほど、
「汚したら嫌だから」
「壊れたらもったいないから」
「特別な時に使おう」
と、大切にしまい込んでしまうことがあります。
そして、その「特別な時」がなかなか来ないまま、
何年も経ってしまう。
高かったから使わない。
でも、高かったから捨てられない。
これは、とても不思議な状態だと思いませんか?
せっかく価値があると思ってお金を払ったのに、
その価値を自分が受け取っていないのです。
私はむしろ、
高いものほど、その価値に見合った扱いをすることが大切
だと思っています。
素敵な洋服なら着る。
お気に入りの食器なら使う。
心地よいものなら、自分の暮らしの中に取り入れる。
そうすることで、払ったお金が「高かった」で終わるのではなく、
毎日の豊かさに変わっていきます。
■大切なのは「いくらだったか」より、今の私が価値を感じるか
ただし、ここでもう一つ考えてみたいことがあります。
買った時には、とても価値があると思っていた。
でも、今はどうでしょう。
昔は似合っていたけれど、今は着たいと思わない。
以前は大好きだったけれど、今の暮らしには合わない。
値段は変わりません。
「高いお金を払って買った」という過去も変わりません。
でも、
そのモノに今の自分が感じる価値は、変わることがあります。
過去の私にとっては、とても価値のあるものだった。
でも、今の私には、その価値を十分に味わうことができない。
そんなことがあってもいいのです。
大切なのは、
「いくらで買った?」
だけではなく、
「今の私は、このモノの価値を味わえている?」
と考えてみることです。
■私が使えないなら、価値をわかってくれる人へ
では、高かったけれど、今の自分は使わない。
そんなモノはどうすればいいのでしょう。
私は、無理に捨てる必要はないと思っています。
もし、その価値をわかってくれる人がいるなら、
その人へ手渡すという方法もあります。
譲る。
売る。
必要としている人に使ってもらう。
そのモノが本来持っている価値を、
誰かに十分に味わってもらうのです。
高かったから、しまっておく。
高かったから、捨てられない。
ではなく、
高かったものだからこそ、その価値を活かす。
自分が使って、その価値を十分に味わうのか。
それとも、価値を活かしてくれる誰かへ手渡すのか。
そんなふうに考えてみると、
「高かったから」という理由だけで
モノを持ち続けなくてもよくなるかもしれません。
そして、モノを手放しにくくする理由は、
値段だけではありません。
「これは、あの人からいただいたものだから……」
そんな氣持ちが、手を止めることもあります。
次の記事では、
「いただきものへの感謝と、持ち続けることは別」
というお話をしていきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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