夫の命名のエピソードには
実は後日談がありまして・・・
大旦那様の御父上の時代
まだ旧字体が使用されておりました
例えば
漢数字の一は、旧字体では壱
街灯は、「街燈」といった表記です
しかし、時は流れ
戦後の戸籍法改正によって
旧字体の人名使用が制限され
何度かの緩和のタイミングで
旧字体の一部も使用可能になったものの
夫の名に含まれる該当漢字は
新たな人名使用が出来ないままでした
よって
夫が名前を登録する際には
『この旧字体では受理できない』と
役所の戸籍係で言われたそうです
本家の大旦那様の御父上の御名を
『そのままそっくりいただいて
同姓同名にしちゃおうっと
』
そう考えていた義父母は
予想外の事態に大慌て
新字体にした時にも
同じくらい良い画数か見てもらいに
とりあえずその日は一旦戻り
そして、新字体で判定した結果
『全体的に悪いものではないが
子供時代の華々しい経歴と比較して
徐々に尻すぼみの人生になる画数』
このような
あまり嬉しくない評価を食らって
義父母は目を白黒
違う名前にしようとするも
大旦那様の御父上より良い名はなく
『先代からの約束』と言い張ったので
引っ込みもつかない状況
結局
「どうせ画数なんて占いと一緒だ!」
そう強気に一蹴して
イマイチな画数のまま
届け出を出してしまったのです![]()
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しかし
夫が連行されてしまった今
大旦那様たちの心配や画数判定の結果が
何とも暗示的で不吉に思えてなりません
実体に見合わない空っぽの虚栄心で
高貴な名前を無理やり奪い取ったその時は
得意満面だったかもしれません
ですが
子供の将来を思ってではなく
自分たちのプライドを満たすために
子供にその名を背負わせた結果
子供は
名づけた漢字が意味するようにではなく
画数通りとも言える凋落の人生を歩み
ほら見たことかと周囲からも嘲笑われる
まさに
日本昔話の文脈をなぞっているような
『親の因果が子に祟り~』的な話に
空恐ろしさを感じてしまいます
古来から日本には
『天の蔵に徳を積む』という格言があり
己の人格を磨くことが
子孫の長期的な幸福につながる
そんな道徳観念があります
キリスト教にも似たような格言で
「天に宝を積む」という表現があるので
宗教や人種を超えた真理なのかもしれません
小さい時には
意味を理解できませんでしたが
今ならはっきりと分かります
義実家での学びのお陰で
人生を生きていく中で
何が尊ばれるべきなのか・・・
心の奥でコツンと音がするほど
腑に落ちた格言でございました![]()
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