蝉変

 

平成19年、だから今から10年前、

ある御方から、お手紙をいただきました。

 

 
 

 

銚子に講和に来ていただいた御礼にと、

私がお出しした手紙に、お返事を下さったのです。

 

 

誰もが知っているとても大きな会社のリーダーで、

当時は社長、今は会長をされていらっしゃいます。

 

 

で、

当時、私は、重くのしかかる会社経営にシャカリキになって働いていたのですが、

その事を手紙に書いてお出ししました。

 

老舗の古い体質を変えたい、店舗と屏風は広げるほど倒れやすくなる、的な事を書いた記憶があります。

今思うと少し恥ずかしいですが・・・・。

 

 

ところが、こんな小さな会社の、図々しい私などに、

なんと、ご丁寧にお返事を下さったのです。

私はとても感激しました。ラブ

 

 

しかも、そのお手紙にあった、ある一言が、

その後の私の経営に最強の勇気を与えてくれたのです。

 

 

その言葉こそが、『蝉変』ぜいへん です。

 

 

私が取り組んできた今までの経営について、

まさしく『蝉変』だと、励まして下さったのです。

 

 

『蝉変』?
私にとって、初めて聞く言葉でした。

 
なるほど、そうなのか・・・・。
 

私は、

素敵なプレゼントをもらった気分になりました。

それからは、経営に迷った時は、この言葉と向き合い、

判断し、道を選んで来ました。

 

 

そして、お手紙は、

「人間愛、仕事愛、挑戦する勇気があればいかなる難局も打開できるという信念をもち、お互いの経営を楽しみましょう。」

と締めくくられていました。

 

 

このお手紙は、10年経った今でも私の宝物となっています。ラブ

 
 
蝉変-ぜいへん
蝉が卵・幼虫・さなぎ・成虫と節目ごとに姿形を変えて成長すること。
彼らは自然環境の中で本能的に蝉変することができるが、人間は社会環境の中で意識的にやらなければならない。企業経営もまた同じ。単に大きくなる脱皮とは異なる。
 
※10年経った今では、この、蝉変と脱皮との違いが興味深く感じ、
この場合は蝉変だろうか、はたまた脱皮であろうか?と、
思う事がときどきあります。
 

 

10年前(当時40歳)の私  講和後の記念写真

 

 

 

10年経った今の世の中は、カールのチーズ味が入手困難となったよ。

これも明治の蝉変だよね、と、10年前の自分に教えてあげました。

 

 

いや、やっぱり、明治のカールやヤマトの一部配達時間廃止は、

衝撃的ではあるけど、蝉変じゃないかな。

 

蝉には、「え!?今度、そういう形になったの!?」と、

意表を突かされます。初めて見た時はですよ。

それが、蝉変の「姿形を変える」です。

 

それは、

単に、今まであった物がなくなる、というだけにとどまらず、

「え!?今度、そういう事になったの!?」と、

みんなが予期しない「あっ!」と驚く事をする事、だと思うのです。

 

なので、

今まで飲料の会社というイメージだったサントリーが、

健康食品を強化した事は、CM路線まで含めて蝉変だと思います。

 

生きていくために、

環境に応じて、

たのしく、

『蝉変』をしていきたいと思います。照れ