訪問介護の先輩の経験談。
少し重めの話です。
優しくされる資格がない?
みぃさん、80代
独居 結婚歴なし
訪問中の会話は、
みぃさんからの
一方通行。
指示出しも細かく
笑みもないから
ヘルパーは奴隷のように
使われている
と思ってしまう。
担当ヘルパーは、
私の先輩。
他のヘルパーは
行きたがらない。
−−−−−−−−−−−−−
ある日の朝、
みぃさんから
突然の呼び出しが…
(訪問日じゃないのに)
緊急かも知れない!と
先輩は駆けつけた。
−−−−−−−−−−−−
家に到着すると、
みぃさんは
排泄もままならず
倒れていた。
そして
みぃさんは、
「来ないで!!」
と叫んだ。
先輩は、耳を疑った。
助けて欲しいから
私を呼んだはずなのに…
−−−−−−−−−−−−−−
しばらくして
みぃさんが
激しく泣き始めた。
みぃさん:嗚咽まじりで
「私に触らないで!!
私は人に触れてもらう資格がないの」
資格がない??
ポツリポツリ
事情を語り始める
みぃさん。
聞けば
みぃさんは
ある感染症の保菌者だった。
何十年も、
誰にもバレないように
誰にも迷惑をかけないように
人との交流を最小限に
暮らして来たと言う。
−−−−−−−−−−−−
昔は
その感染症に対しての
偏見があったのだと思う。
時代が悪かった。
みぃさんは
相手を傷つけることで
相手を守っていた。
みぃさんの
言葉や行動にかくされた
『真の思い』が見えた。
−−−−−−−−−−−−
心がとけた
みぃさんは、
優しく暖かいお人柄を
見せてくれるようになった。
お料理が
唯一楽しみだった
みぃさん
その腕は
素晴らしく
ヘルパーと一緒に
料理をしながら、
沢山のことを
穏やかに
教えて下さったそうです。
触れられる資格がない人なんて、
この世にいないですよね。
本当にあった出来事を元にした
フィクションです。
最後までお読み下さり
ありがとうございました![]()