「小さな中国のお針子」をみました | グルコサミン博士のブログ

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DVDを借りて「小さな中国のお針子」を見ました。

1971年、毛沢東の文化大革命の嵐が吹き荒れる中国。

優秀な医師を親に持つ10代後半の二人の知識青年マーとルオ。

再教育のために四川省の鳳凰山という山の奥の村へと下放された。

そこで彼らを待っていたのは過酷な農村の労働。

この時代、文字が読める、本を持っているというだけで、ひどい弾圧を受けた。

あらゆるものが破壊され、書物は燃やされ、楽器は壊され、筆舌に尽くしがたい凄まじいものを私も見てきました。

 

この映画は、二人の青年が、村で出会った字が読めない美しいお針子の娘と恋に落ち、盗んだ鞄に隠されていた宝物のような欧米の名作小説の数々、特にバルザックを、読んで聞かせるとストリーが展開されてゆく。

そして、マーとルオそれぞれに違った方法でお針子を愛した。

彼女の人生を変えたのは愛で、愛のなかで気づいた知識でした。

やがって、このお針子の女の子はひとりで山をおり、町に出ていくのです。

「新しい人生にかけてみたい」って。それを知ってあとを追った恋人マー青年に問いつめられた彼女は、「バルザックが私を変えたの。行くって決めたの」と答えます。なんとも自分の青春時代と重ねあわされたような気がしました。

 

文革が終わって、青年二人がそれぞれフランスでバイオリニストと上海で有名な歯医者になり、若き日の思い出を語り合うという終幕。     

 

文革がテーマだと興味がありながらきっと重いなんだなと迷いながら見始めたのですが、終わってみればとても美しい映画という印象。

標準的な北京語ではない、また最後の字幕はフランス語だった。調べたらフランスと中国人監督の合作であることが判明。なんと、監督自身、医者の家に生まれ、文革の時代に再教育を受けた方だそうなので、祖国の風景に自伝的なものを含めたのかもしれませんね。