(Clin Ther. 2013 Oct 18.)に、変形性膝関節症高齢患者における補完代替医療の利用状況を調べた研究が、米国研究グループから報告されましたので、紹介します。
変形性関節症(OA)は中高年に多発し、慢性的な痛みによってQOLが低下します。現状では根治できず、患者さんは薬剤とともに補含・代替医療(CAM)を利用しています。
今回は片方または両方の膝のレントゲン写真でOAと診断された65歳以上の高齢者を対象に、CAMの利用状況を4年間かけて追跡調査を行いました。
その結果、約1/3の患者は1以上のCAMを利用しました。グルコサミンとコンドロイチンは18%の利用率で継続利用が認められました。また、非ステロイド性抗炎症剤を服用している患者の約1/5はグルコサミンまたはコンドロイチンを利用しました。
各種ファクターを補正後のデータから、75歳以上の高齢患者は65~75歳の患者よりCAMの利用率が低かった。また、重い痛みを感じている患者がより多くのCAMを利用しました。さらに、膝関節機能はカイロプラックティックやマッサージの利用に相関するかもしれませんなども示唆されました。なお、各種合併症を持っている患者はCAMの利用率が低い傾向も見られました。
以上、今回の調査結果から、CAMの使用バターンは現行のOA治療ガイドラインと矛盾していることが分かりました。従来の鎮痛薬の使用有無にかかわらず一般的に使われているCAMの高齢者におけるリスクとベネフィットの評価はできるでしょう。