東京大学 整形外科学 川口浩らの研究グループは15日、変形性関節症(OA)の原因となる細胞の表面に存在する「Notch」をマウス実験で発見したと発表しました。
変形性関節症は膝関節の軟骨が摩耗する病気で、ロコモティブシンドロームの代表的な疾患です。これに関連する原因分子はこれまでもいくつ報告されていますが、いずれも治療物質が届きにくく治療の標的には難しい状態でした。
Notchは細胞の表面に存在する受容体で細胞内の分子に比べて治療の対象になりやすいという利点があります。
実際に、Notchの阻害剤である低分子化合物DAPTを膝関節内に注射したところ、軟骨細胞に働いて変形性関節症を予防することを見出しました。
この成果は、米国科学アカデミー紀要(proc. Natl. Acad. Sci. USA : 略称PNAS)電子版にて発表されました。
DAPTに代表されるNotchの阻害剤は、変形性膝関節症の根本的治療法の確立につながる可能性があります。