遅れた情報ですが、東京大学医学部付属病院は、変形性関節症の原因分子HIF2A を発見したと発表しました。
変形性関節症は四肢や脊椎の関節軟骨が摩耗する病気で、高齢者の生活の質(QOL)を低下させ、健康寿命を短縮させる、いわゆるロコモティブシンドロームの代表的疾患として知られています。
骨粗鬆症や関節リウマチよりも多くの高齢者が罹患し、介護保険では要支援の原因疾患の第1位になっている病気で、国内の有病者数は2,000万人以上と推計されています。
東京大学はこれまで、変形性関節症には生理的な骨の成長に必須の現象であるはずの「軟骨内骨化」が関与していることを報告してきましたが、今回、整形外科・脊椎外科の川口浩准教授、斎藤琢助教らはその主たる原因がHIF2Aというたんぱく質であり、この分子が炎症などによる因子の活性化により誘導されることを発見しました。
今後、このたんぱく質を治療標的とすることで、これまで対症療法のみで根本的治療法がなかった変形性関節症の根本的治療法の確立に繋がる可能性が出てきたという。