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次は 「イエス」 の骨相のパティナである。
ここでも同じ結果が出た。
「マタイ」 のパティナも同様だった。
これはぼくにとって、とても大きな意味があった。
墓に収められていた聖典が25年のあいだに腐ったために、細菌や真菌類が生育する新たな環境が作られ、1980年に搬出されていた骨棺のパティナと墓壁のパティナに大きな違いが生じていないか、それが気がかりだった。
ひょっとしたら墓のパティナの化学組成が変化、いや、もしかしたら完全に違うものになっているかもしれない。
一方、「イエス」たちの骨相は、IAA倉庫という乾燥した細菌が繁殖しにくい環境でずっと保管されていた。
もし違ったら、これらの骨相がその墓にずっとあったことの証明にならない。
だが幸い、細菌はたいした影響を与えていなかった。
元素スペクトルで見るかぎり、パティナの特徴は一致した。
大きく異なる環境に30年近く置かれていたにもかかわらず、2000歳のパティナは壁でも骨相でも同じ化学的性質をそなえていたのである。
その日はさらに 「マリアムネ」 の骨相も調べたが、これも前の2つと変わらないことがわかった。
だが、ぼくたちはまだ、4年前の 「ヤコブ」 の骨相の分析結果を見ていない。
しかし、ついにアムノン・ローゼンフエルド博士がくれた封筒を開けるときが来た。
EPMAによる「ヤコブ」 のスペクトル分析結果を読んだところ、結果は……みごとに一致した。
チタンと鉄が多い。
これこそバラ色に輝く土「テラ・ロッサ」 の特徴だ。
だが、まだ結論を下すのは早い。
エルサレムの丘のどの墓のどの骨相もまったく同じ元素スペクトルを示すことだって、ないとは言えないからだ。
エルサレム周辺のすべての墓の化学的性質が同じだったら、「ヤコブ」と 「イエス」 のパティナが一致したのも、単にそのあたりの土の 「指紋」 は同じだからだということになりかねない。
それではパティナの 「指紋照合」は意味をなさない。
チャーリーからシンパとキヤメロンへ2006年1月30日
今日はいい目だった。
違う場所から取った20の基質とパティナを「ピン」 できて (中略)、壁も天井も骨相の外面も、パティナのスペクトルが同じだとわかった。
興味深いことに (ある程度予想はしていたが)、「イエス」 と 「マリアムネ」 の骨相内の半化石化した有機残存物も同様の元素スペクトルを示した。
墓内部の場所の違いによって、さらには同一のパティナ標本でも層の違いによって、もっと大きな差異があるだろうと思っていたが (中略)、パティナの各層間の化学組成の差異はごくわずか (約5%の範囲内) だった。