「お料理の写真をうつすのが 趣味なんです」
と 美味しい思い出をブログに残すために 写真を撮っていますが
珍しいことに 先日は パパが 自ら スマホで 写真を撮って来てくれました。
創業 天正年間(安土桃山時代) 四百年の歴史を持つ
山ばな 平八茶屋 です。

若狭街道(通称:鯖街道)の街道茶屋として、
御所より一里のここ山端(やまばな)の地にて、かつて街道を行く旅人は、
ここで一服のお茶を飲み、“麦飯とろろ”をかき込んで、旅路についたそうです。

夏目漱石の「虞美人草」の最初の部分、甲野と宗近の会話の中で、
「今日は山端の平八茶屋で一日遊んだほうがよかった。今から登ったって中途半端になるばかりだ。元来頂上まで何里あるのかい」
「頂上まで一里半だ」
「どこから」
「どこからかわかるものか、高の知れた京都の山だ」
「頂上まで一里半だ」
「どこから」
「どこからかわかるものか、高の知れた京都の山だ」
と、甲野が根をあげるところに「平八茶屋」がでてきています。

夏目漱石は 正岡子規と 大学の夏休みを利用して 京都に遊びにきて
この平八茶屋で 川魚料理を食べ 比叡山に登ったことが
日記に書いてあるそうです。
その頃は 学生さんでも 気楽に寄れるところだったんですね。

眼下に高野川を望むお座敷です。

ぐじの向付



ぐじの若狭焼き


とろろ麦飯

これが 四百年受け継がれてきた 秘伝の「とろろ麦飯」です。

「ぐじ」 というお魚 ご存じでしょうか?
京都では 甘鯛のことを 「ぐじ」 と言います。
結婚したての頃 パパが実家に帰った時に
いつも お義母さんが大きな「ぐじ」を 塩焼きにしたものを
お土産に 持たせてくれたことを懐かしく思い出します。
ふわっとした柔らかい白身で 京都に嫁いできて 初めて 食べました。
身が とても 柔らかいので アルミホイルに 包んで焼いてありました。
自分で 買うようになって 「ぐじ」ってお魚は お高いものなんだと
びっくりしたのを 覚えています。
今回は パパが 写してきてくれた写真でのお話でした。
お昼の 「麦飯とろろ膳」 でもいいから
平八茶屋