日蓮宗 上行寺の副住職をしております遠山玄秀です。
先ほどの記事に”菩提寺”という言葉を使いました。
私の中では当たり前の言葉なのですが、”菩提寺”って何ですか?という声をいただきました。
知らない方がいて当たり前なのに、当たり前のように使っていました。
反省しております。
さて、この”菩提寺”なんでしょうか?
Wikipediaにはこう書いてありました。
「菩提寺(ぼだいじ)は、代々その寺の宗旨に帰依して、(先祖の)位牌を納めてある寺[1]。菩提所とも呼ばれる。ここでいう菩提とは「死後の冥福」を指し、菩提を弔う寺院という意味である。例えば、徳川家の寛永寺や増上寺が有名。古代・中世では一般的に氏寺と呼ばれていた。
香華院(こうげいん)は、仏前に香や花を供える役割を担う寺院のこと。香華寺(こうげじ)とも呼ばれる。陵墓・霊廟・墓所などに隣接して置かれる。例えば、皇室の陵墓に隣接する泉涌寺、伊達政宗の霊廟「瑞鳳殿」に隣接する瑞鳳寺などがこれにあたる。
檀那寺、旦那寺(だんなでら)は、檀信徒(檀家)の布施、すなわち檀那(旦那)によって運営される寺のこと。本来の意味では信徒と寺との経済的関係を示しているに過ぎないが、江戸時代に寺請制度によって個人は必ず1つの寺に管理されるようになり、多くの庶民は経済的支援をする寺と先祖の墓を管理してもらうそれが一致するようになった。
いずれの名称も祖先崇拝における祖霊の在所となる墓等を管理する仏教寺院を指しているが、寺院と生きている子孫との関わり方によって名称が異なる。」
わかりずらっ!と思いました。
はてなキーワードには
「先祖の墓や位牌をおき、菩提を弔う寺。檀那寺。」
こちらの方がすっきりとしておりますね。
ちなみに、私の解釈では・・
「先祖のお墓あるいは自分が継承しているお墓がその境内にあるお寺」
そして、そのお墓を持っている方を”檀家”といいます。
それが檀家制度といわれるものです。
「先祖のお墓あるいは自分が継承しているお墓がその境内にあるお寺」
といってしまうと、ただお墓があるだけじゃん!と思われるかもしれませんが、その裏には色々とあります。
菩提寺のお坊さんは檀家さんの為に自分のできることを精一杯いたします。
朝のお勤め、夕方のお勤めでは、檀家さんのご先祖様のご供養をし、檀家さんの健康などを祈り、世界の平和を祈り。
また、普段から檀家さんとコミュニケーションを密にとり、何か悩みがあればお坊さんに相談することができ。
また、お坊さんの側から、変わったことないですか?大丈夫ですか?と声をかけたり。
もし、不幸があったとしたらその方の為に精一杯供養をし。
お盆やお彼岸の時には棚経を回ったりと。
このように、生活に密着しております。
ところが、地域コミュニティの崩壊、核家族化など様々なことが原因となり、この菩提寺と檀家という関係が薄れてしまいました。
それこそ、「先祖のお墓あるいは自分が継承しているお墓がその境内にあるお寺」
この言葉のみの関係になってしまっている可能性があります。
だから、不幸があった時に。。
「菩提寺のお坊さんにお経を唱えてもらわなければいけない。」
という義務的な関係になってしまう場合もあるのです。
そうならないためにも
「このお坊さんでよかった、このお寺でよかった。」
そう思ってもらえることを、常に考え、行っていくことが必要だと思っております。
∞玄秀∞