思うように動かない手足を
必死に使って
身体を引きずりながら
玄関で飼い主をお迎えするような
子でした
ほとんど動くことも
食べることもできない
この子の当時の心の中を
推し量ると耐えがたいものがあります
もっと長く一緒にいたかったし
たけマロちゃんも
もっと生きていたかっただろうと
思うととても切ない気持ちになります
少しでも一緒にいたいと思って
一緒に寝ていましたが
ある朝 目が覚めたら
私の枕の上に頭を乗せて
こちらを向いてぐっすり寝ていて
わざわざ目の前に来て
寝ていたんだなと
わかった時に
このまま時間が止まってしまえばいいと思いました
たけマロちゃんが亡くなったのは
8月下旬の暑い午後のことでした
FIPで亡くなったので
ロウソクのロウがだんだんと
溶けていって
ともしびが保てなくなるように
命の光が消えていきました
こんな子もいます
飼い主への愛着から
どこまでも飼い主についていって
行ってはならないところに
踏み入ってしまって
飼い主の目の前で
事故にあって亡くなってしまった子
彼らが人間のような感情を
持っているのかどうかは
争いがあるところです
しかしいじらしいほどの
愛着を飼い主に示してくれる
というのは事実です
人間の言葉を話さない
この子たちの
混じり気のない愛着が
嬉しくて尊くて
そして亡くなってしまったあとは
ひたすら愛おしい
彼らの姿をもう一度見たい
彼らの声をもう一度聞きたい
狂おしいような愛惜の念にかられる
(元)飼い主はこの世の中に
ごまんといるのでしょうね 

