子供の頃、実家の庭にいつからか黒猫が訪れるようになった。
毎日きていた頃もあったし、
しばらく来なくて思い出したようにやってきたり。
何年もそういうことがあったから
おそらく代替わりしながら
黒い猫がやってきていたのだろう。
最後はいつも後ろ足がおぼつかなくなって
子供の頃はどうしたんだろうって
思うだけだった。
もちろん、今は分かる。彼らは最期が近かったんだ。
父はいつも残り物などを与えて餌付けしていた。
家の中にあげてあげる気はなかった。
我が家はそれほど裕福でもないし、
信念をもって動物を保護するような高尚な精神を信奉する
家でもなかった。
長い長い時間が流れて
去年我が家の猫が1匹だけ黒い猫を生んだ。
これまでたくさんの「以前飼っていた猫に似ている猫」が
生まれてきたけれど、黒猫は初めて。
ひょっとして君はクロベエ??
さすがにクロベエという名前をつけはしなかったが
フランス語で「黒」を表す名前をつけて
大切に慈しんで育てていく…
よくかえってきたね、クロベエ。
