インターフェロン注射が中止になって。
次の治療はオプジーボ投与に決まった。
夫はオプジーボと聞いて、大喜び。
以前ニュースで、オプジーボ投与で肺がんが消えた人の特集を見た事があったから。
友達との電話やラインのやりとりでも
「今度、オプジーボと言う高価な薬を使える事になった。だからきっと癌は治ると思う」と嬉しそうに言っていた。
(ちょっと待ってよ、夫さん。
そんな甘いもんじゃないでしょ。大体オプジーボは、メラノーマの治療に使われて、その中で肺がんも消えた、と言う症例があって、適用する癌が増えてきた。ちょっと前に腎臓癌にも適用になったハズ。でも本当に癌が消滅するんなら、癌患者全員がオプジーボ投与するよね)
でも、舞い上がっている夫には言えやしないけど。
それにオプジーボには、劇症肝炎や間質性肺炎等、重篤な副作用がある。
又、分子標的薬の副作用は、服用を止めると消えるけど、オプジーボは身体に溜まる。
少しでも異常が出たり、効果が確認出来なかったら、すぐに中止になるハズ。
それから1週間程入院して点滴と経過観察。
点滴の次の日に、38度台発熱があっただけで無事退院。
その後、2週間に一回オプジーボ投与した。
全く副作用も無く、夫は「このまま癌が消えてくれたら」と、喜んで通院していた。
10回投与した後、肺に影が見つかり、癌の縮小も見られないために、オプジーボ中止となった。
夫の落胆ぶりを見れば「やっぱりオプジーボは夢の薬じゃ無かったでしょ」とは言えなかった。
「まあ間質性肺炎にならなくて良かっわ。癌か小さくなっても、他の病気で亡くなったら元も子もない。先生が早く見切ってくれたお陰で、次の治療に進めるしね」
慰めになったかどうか分からないけど「そうだね。くよくよしてもしょうが無い。次の治療を頑張って癌をやっつけよう」と前向きになった。