2. 複数被験者(複数サンプル)を通じた検討
2-1)縦断的検討(じゅうだんてきけんとう)
・一定期間(例えば3ヶ月以上が望ましい)にわたり「複数名の事例(対象者)」に対して「全く同じ内容の彩爪介入(同じ頻度で同じ内容の手法で同じ回数の介入)」を実施した場合の「対象グループにおける経時的変化(例えば“2週間ごと”や“1ヶ月ごと”の変化)」を示し、介入の効果を示唆(しさ)する方法。
・例えば、Aさんという福祉ネイリスト(施術者/介入者)が「B~G様という複数名の老人ホーム等の入所者(=対象者)」に対して、左右の手指爪において2週間に1回の頻度で「何らかの彩爪介入(爪のケア/マニキュア/ジェル等々)」を6ヶ月間実施したとする。そして、施術者A(福祉ネイリスト)が2週間ごとにB~G様の様子(表情や容姿、会話の内容や認知機能の程度など)を訪問するたびに同様の手法で記録していったとする。その結果、B~G様における変化が3回目(2週間×3=6週間目)の訪問時くらいから顕著に表れ始めた!みたいな感じの事例報告。
・このように複数のサンプル(対象者)を通じた検討では、特に「対象者の評価(効果判定)」においてシングルケーススタディの際のような自由度がなく、「一律」に「同じ手法」での評価を「同じタイミング(時期)」で「同じ合計回数」にて実施しなければならない。
・また、複数サンプルを取り扱う場合には、対象者における効果判定を「平均値で示す必要性」があり、対象者の変化を「客観的数値」として表現できる「評価項目」を決定しておく必要性がある。
・以上のように、シングルケーススタディよりも「計画性」や「事前の周到な準備」などが求められ、しかもシングルケーススタディのような小回りが利きにくい分、データの信頼性や妥当性が「価値あるもの」として社会的に評価されやすい。
2-2)横断的検討(おうだんてきけんとう)
・複数の対象者に対する1回限りの施術において、複数対象者における「表情/心理(気分)面など」の変化を「施術前」と「施術後」との比較を通じて介入の効果を示唆(しさ)する方法。
・いわゆる「前後比較」と呼ばれる非常にシンプルな検討手法だが、シングルケーススタディにおける横断研究よりも、複数の対象者を通じた横断的検討の方がデータの信頼性や妥当性が「価値あるもの」として社会的に評価されやすい。
・ただし、複数の対象者を通じた縦断的研究よりも説明力・説得力(説明水準)や信頼性が劣るとされる。
3. イベント訪問や業務に関する検討
3-1)イベントの検討
・何らかのイベントに際し、施設へ訪問 して複数の対象者に施術を実施した経験の報告。
・「いつ/どこで/どのような方法で/誰に」のようなカテゴリで情報を紹介する。
・このような内容の発表を行う際には「単なる出来事の紹介」で終わらせず、「実施した結果、どのような収穫が得られたのか?」を考察・検討することが重要である。
・また、成功事例のみが評価されるとは限らず、例えば「今回はこのようの方法でイベント介入を行った結果、思い描いていたような結果が得られなかった・・・」そこで「次回からはどうすれば今回よりも良い結果が得られるのか?」といった今後の成功につながるような検討や考察を行えば、失敗事例であっても「きわめて貴重な事例(情報)」となりえる。
3-2)日々の業務(福祉ネイリストとして)に関する検討
・福祉ネイリストの業務における「成功事例」や「失敗事例」を検討する。
・成功事例を発表する場合には「どうして成功したのか?」とか「今後どうすれば更なる大きな成功につながるのか?」、失敗事例であれば「どうして失敗したのか?」とか「今後どうすれば確実に成功事例になりえるのか?」などを検討・考察する。
・事例のカテゴリは「営業テクニック」・「施術テクニック」・「コミュニケーションテクニック」等々、多岐にわたるため、福祉ネイリストとしての業務関連のことであれば、正直なんでも題材となりえる。
・例えば「こんなことに注意して電話営業を行えばうまくいきやすい(顧客獲得につながりやすい)」とか「こうすれば対象者の笑顔を引き出しやすい」など・・・。
⑤に続く。。

