みなさま昼間にこんにちはニコニコ

毛と戦ってきた人間の話、続きます!

 

 

高校受験を突破したら脱毛できる!

私の未来は一気に明るくなった。

 

どんな苦難においてもそうだと思うが

終わりのない苦行は果てしなく辛い。

やってもやっても終わらないのだから

まさしく不毛なのだ。

 

だが、ゴールがあったらどうだろう。

それがどんなに遠くにあったとしても

出口が設定されていたら、心は軽くならないか?

高校受験が終わったら脱毛!

私にとってこんなに分かりやすい人参はなかった。

 

中学生ミルカは真面目な良い子だったので

勉強もモリモリ頑張って、夢(脱毛)に向かって

一直線!

そしてちゃんと高校は合格、約束通り

脱毛サロンへ行かせてもらえることになったのだキラキラ

 

 

さて…

親身になって読んでくださってる方の中には

「なぬっ!高校生が脱毛サロンだと!贅沢な」と

料金についての疑問を抱かれた方もいるだろう。

熊ほどではないが蚊が逃げられない剛毛のすね、

脱毛サロンでいかほど掛かるものなのか?

これは後に、正確な金額こそ判らなかったものの

「そうだったのか…」という結果を招く。

 

今でこそ脱毛もサブスクで行けたり

技術も進歩していて選択肢もたくさんあるが

ミルカが高校生になった頃の田舎では

脱毛といえばココだけ!と言う

某有名サロン一択であった。

しかもニードルと言う針で毛根を1本ずつ処理していく

と言う途方もない方法しかなかったのだ。

さて、そんな方法で蚊が逃げられない(しつこい)

このすね毛はいつツルツルにしてもらえるのか。

 

まぁ、途方もない工程とはいえ

毎日全剃りで、しかも痛くなると言う苦痛から

逃れるためなら数ヶ月通うくらいは

へのかっぱだった。

料金の問題は…ここは母親が契約したので

私はスルーである。

脱毛の機会を与えてくれてありがとう笑い泣きと

心の中でそっと手を合わせた。

 

さて、待ちに待った夢の脱毛。

まずは1回ワックスにてベリっと抜く!

そして数日経った状態でサロンへ行く。

すると処理すべき毛根がハッキリするのだ。

毛には「生えて〜抜けて〜」と言う周期があるので

今処置すれば根絶できる毛と、今から抜けるから

やっても無駄〜と言う毛が分かる訳だ。

そんなような講釈を聞きながらなるほど〜と

ホクホク顔で寝そべり、1本ずつ根気よく

脱毛の施術を受けるのだが

これがまぁまぁ痛い滝汗

時々ビクっとなって足が反射で動いてしまうのだが

必死に「ツルツル…ツルツル…」と謎の呪文を唱えて

我慢して通った。

 

サロンは学校の帰りによるので

1回につき1時間とか、長くて2時間。

寝落ちする時も多くて、あっという間に

終わってしまっていた。

1時間でどれくらいの範囲が処置できるのかというと

一見して分からないくらいの面積でしかなかった。

猫の額…雀の涙…蚊のまつ毛、である。

 

次の予約の日にもまた、ちょっとだけ減る。

集中的にやるとそこだけハゲになるので

そうならないようにと、まばらに広範囲に

少しづつ減らしていくので、私としては

毛量が減っているのか分からない状態が続いた。

 

いつ終わりが来るのだろう…と

漠然とした不安とちょっとした不満が募った頃

なんと、支払った料金分の施術は完了しました

と通告された。

 

は?

まだボーボーですけど?

 

 

そうね…

母との約束でサロンには通わせてもらえたけど

ツルツルになるまで行かしたるで〜

とは言われていない。

契約時、ここまでなら払ってもいいと

母が判断した金額でしか、契約はされていなかったのだ。

それは…

まぁ分かりませんけども、

ちょっと気になる〜と言う人なら十分だったのか

どういうプランだったんだか知らんけども

私の蚊が逃げられない足には、焼け石に水で

終了してしまったのだ。

 

くっ……無念であるえーん

 

 

かくして、また全剃りの日々が続くのであった。

 

肌がカミソリに負けるのも嫌だったが

あの時代は迷信のように

「剃ると毛が濃くなる」と言うのが信じられていた。

これ以上濃くなってたまるか!

高校生ミルカは恐ろしくなり、剃るのをためらい

毛抜きで抜くと言う荒技に出たりもしたが

コレがまた超絶痛い。

 

そして何が嫌って、抜いた後再度生えてくる時に

皮膚の上まで出てこないで、薄い皮膚の下で

やる気なく丸まってる新しい毛を発見してしまうのだ。

オマエこんなに剛毛のくせに皮膚も突き破らずに

こんなとこで寝てんのか!

イラっとしてしまう。

大体やる気なく丸まってるのが見えるくらいだから

正直気持ち悪いし見ていられない。

オマエは絶対抜く!と鼻息を荒くして毛抜きで

薄い皮膚をガリガリして、丸まってる毛を

取り出したりしていた。

当然足は血だらけである笑い泣き

 

もう、無駄な毛のために私の思春期は

散々である。

 

 

これまですね毛の話ばかりしていたが

気になるのは何もすねだけではなかった。

生えてきて欲しくない箇所の毛なんて

体中にある。

あっちもこっちも要らない毛だらけだ。

言うなら、頭髪、眉毛、まつ毛以外は

全部要らなかった。

 

ふとテレビを見てると、男性タレントが

上半身裸だったりすると、脇毛が大胆に生えている

と言うのを目にすることがあり

なんで男は許されて女は生えてちゃダメなんだろう

と思ったこともあった。

 

時代はバブル景気。

テレビの中ではアイドル水泳大会みたいなのも

あった気がする。

その頃のトップアイドルであった新御三家

と言われていたうちの1人、西城秀樹が

ブーメランパンツを履いていたことが発端だったか

彼のヒット曲を模して、Yゾーンとか

へそ周りまで繋がるように生え登っている毛たちを

「ギャランドゥ」と呼ぶようになっていた。

 

なんちゅう呼称をつけるんだ、と思ったが

10代の乙女には「陰毛」と言う単語は

あまりに直接的すぎて絶対口には出せず

結果「ギャランドゥ」は私の中でもちょっと

定着してしまっていた笑い泣き

 

男のギャランドゥは良くて、女はギャランドゥしちゃ

ダメなのか!

ギャランドゥって動詞にしていいのかよ

名詞なんじゃねーのか!

つーかギャランドゥって何なんだよ。

もはや無駄な毛に振り回され過ぎて

何もかもに腹立たしくなっていた高校時代であった。

 

すね毛も嫌だが、脇毛も嫌だったし

もちろんギャランドゥも嫌だった。

全部無くしたい、これがなくなったらそれだけで

私の人生は変わる!と思えるほど

心底毛深いことを恨んでいた。

 

<続く>