(ダンスブログなのにまた数学の話ですみません。)
以下、かつてブログに書いた内容とダブるところも多いですが、改めて時系列的に書かせていただきます。
2021年5月19日、コロナ禍の真っ只中。
ロシア、モスクワで行われた確率論の国際会議。
コロナワ禍でなくても、とても行けないモスクワの国際会議。
しかししかし、コロナ禍のために、ZOOMでの参加可能な会議になりました。コロナ禍の前はそんな発想すらなかったZOOM国際会議。
ZOOMで参加しました。しかも無料です。
プログラムを見ると、僕の専門テーマに近い発表は1件だけ。
その1件のために、PCの前に座り、ノートを取りながら聴講しました。
途中で気がつきました。
この内容、僕の得意分野。
突然新しい問題が頭に浮かびました。
問題だけでなく、それを解く道筋も見えてきました。
でもその時点ですでに論文を書くことから少し離れていた僕。
それと、もしかしたらその問題、すでに他の研究者が手をつけているかも。
そこで、その分野で学位を出した僕の元学生(当時名古屋のある大学の准教授、今は大阪の大学の教授)にすぐ連絡。
彼と話をして、アタックする価値のある問題であることを確認。
彼と共同研究することを決め、それを解くための資料の収集を頼みました。
そして2年半かけて書き上げた論文。投稿した国際雑誌から(納得のいかない理由で)不採択になったことは、2024年11月14日のブログに書きました。
(その間、関連するテーマで2編論文を書き、それぞれ国際雑誌に掲載されましたが、それらのキッカケになった初めの論文が暗礁に。)
それから半年。
その間、改めて論文を(基本に戻って)読み直すと、数学的に不正確なところがあることを発見。
(数学論文の場合、一ヶ所でも不正確なところがあると、論文全部がダメなのです。)
その手直しがやっと終わり、昨年2025年5月27日、ついに論文を完成させました。
問題を見つけてから、その時点で苦節4年。
共同研究者と最後の確認を終え、別の国際雑誌
Infinite Dimensional Analysis, Quantum Probability and Related Topics
に投稿。
2025年12月15日、
レフェリーの審査結果到着。
レフェリーは2人。
2人とも論文を絶賛。指摘したことを訂正したら雑誌への掲載を許可すると。
2人ともすごく丁寧に読んでくれていて、1人のレフェリーのコメント数は、自明なミスの指摘、本質的な内容の指摘、全て含めてなんと91ものコメント。
昨年年末今年年始は論文の訂正に集中。
その改訂版を送ったのが今年の1月15日。
そしてそして、先週末5月23日、ついについに雑誌の編集長から待ちに待ったメールが。
「I am pleased to inform you that your work has now been accepted for publication in Infinite Dimensional Analysis, Quantum Probability and Related Topics.
It was accepted on May 22, 2026.」
何度も読み返したくなるこの一文。数学者などの研究者が論文投稿後に首を長くして待っている一文。
世界の数学者の目に触れるまではあと少しの時間が必要ですが、育てた数学が巣立っていきました。
いつも僕のダンスブログ(と言いながらこれを含めて数学ブログ)を読んで応援してくださっているプロ友の皆さま、ありがとうございました。
これからも体力と気力が続く限り、ダンスライフと数学ライフを楽しんでいきます。