「私 アスカは 本日をもって三宮ジッパーを卒業します。 なんで急に卒業するかは〜
神戸っ子〜アイドル〜 アスカの〜秘密だっよぉおおおん」
くるくる回転しつつ最後可愛く決めポーズを周りのメンバー全員で取りつつセリフを言ったアスカ
だが 竹中勇は アスカが辞める理由は 実はアスカのXなどの書き込みから察しはついていた
竹中勇 「ワイは神戸で一人暮らし
これといって趣味もなかったが3年前 たまたま大阪のライブハウス近くを歩いていたら 外のアスカの呼び込みに 魅了され その流れで三宮ジッパーのライブを観たら 彼女らに元気をもらえた
そんなアスカが卒業だなんて
ワイは できることならアスカとお付き合いしたかったんやわーー
まぁ40のおっさんが22のアイドルと付き合うと
不釣り合いになるやろけど……」
勇は アスカがアイドルだからチェキとかトークイベントの時は勇に愛想よく接してるけど ガチで いつか付き合いたい希望に溢れていた
なので ほぼ全てのアスカのイベントには参加していた。
と同時に いつも帽子とマスクとサングラスの元自衛官のアスカ推しのでっかい男がアスカに 他の推しらを 跳ね除けて 接していた様子は垣間見ていた
「原田 政宗 おそらく40代後半」
彼が最近 アスカの住んでる場所を知り激しくストーカーしてると 噂は 三宮ジッパー推し界隈では話題になっていたのだ
それが アスカの卒業の理由になってたと思われる
「原田のせいで ワイらの生き甲斐が消えてもうたわ…」
ライブ終わりの撮影会で原田の強引なアスカ独り占め場面を見つつ 勇は 肩を落としていた
そこへ 最近よくライブに見かける分厚いメガネとマスクとフードを被ってた女性が手招きしてきた
「んん? 推しジッパー女子さん
ワイを呼んでるの?」
会場隅っこで いきなり フードやメガネ、マスクを外した 推しジッパー女子の姿に驚いた!
それプラス
摩訶不思議な 言葉で その子が変なものを呼び寄せたからだ
そこには 異世界のオーラが漂う女の子が どこでもドア風なエレベーターを念力で呼び寄せ それに乗れとジェスチャーしてきた
「どゆうことぉ?」
「私 不思議の国から来た野ノ宮アリス
もし 私と このエレベーターに乗って新神戸の地下都市に行くなら ドワーフやエルフ、妖精らのいる世界で 仕事もせず 美味しい食べ物、楽しいイベントのある国で 暮らすことができるわよ
どう?
アリスが卒業したし 君 生きる意味もなくしてるでしょ? こっちの世界に来てみない」
「!?!?」
明らかに 躊躇してる勇
「もちろん
このまま楽しみもなく この話はなかったことにしてもいい 私 帰るから」
「待ってくれ
不思議の国へ住まわせてくれ
た、頼む もうこの世界に未練はない
アスカにも会えないし」
ストーカー原田のその後の動きが気になるが
元々アイドルとは恋できないし うまくいけば不思議の国で アリスを口説けるかもと下心丸出しで
勇は 不思議の国へ行くことを承諾したようだ
エレベーターから降りると普通に新神戸のエレベーター乗り場だった
「えっ?どこが異世界やねん 普通に新神戸のあの場所やないかい」
「黙って ロープウェイに乗って
早く早く」
アリスに手を引っ張られノーヒューマン状態のロープウェイに乗り込んだ勇とアリス
勝手にアリスの わけのわからん 呪文でロープウェイが動き出した
「普通に 布引ハーブ園行く時の景色やないかい
まぁ普通に ええ景色やけどね」
本当に不思議の国…新神戸にある地下都市へ行けるのか不安になってた勇
ドガガガ
グゴゴゴゴッ
ロープウェイの紐が切れた
うわーっありえねえぇえええ
ロープウェイは急下降
恐怖で気絶しそうになってたら
アリスが言った
「到着したよ 驚かして ごめんね」
不思議なエレベーターで 確かにB100という
表示が出ていた
「B1なら地下1階 B100
えっ? マジで
そんなとこあるんだ」
新神戸地下世界
エルフ、ドワーフ、半獣、人間風
色々な生物が 楽しそうに暮らしていた
美味しい食事のお店も たくさんあり 魔法でイメージしたものが 食事として 提供されるので
ノーマネーな世界のようだ(魔力により提供できるフードも違うようだ)
うっひゃあ
ここめちゃええ世界やん
不思議な国だけど 気に入ったよ
初日から 色々 アリスに案内させられて住む家も提供されて
大喜びの勇
翌日
トントントン
「朝か…」
「おはよう 入るわね」
アリスは聖書複数冊文はある分厚い書籍を勇の前に持って勇の部屋へ真剣な眼差しになり ゆっくり喋った
「予言の書によれば25%の確率で この不思議な国が今年中に魔物に攻めこまれると記されてます」
「25%…」
その数値に首を傾げる勇
「また 25%の確率で その魔物に対抗できる魔力を身につけるナイトが現るとも書かれてます」
「25%とは微妙やわ
んで ワイが まさか ナイト?
んな アホな」
「この書籍類には 我々が解読できない 上級魔法のやり方がたくさん載ってるの じっくり読んで習得してほしい」
「でも 25%しか ないんでしょ?魔物に攻められる確率って……なんか微妙
うん でも 君の頼みなら ちょい頑張るわ」
「ありがとう 勇さん
もし 魔物が攻めてきて全部退治してくれたら
私の旦那様にしてあげる かもかも
25%の確率で(笑) 」
「なんそれぇ(笑)」
25%縛りとは色々と微妙なアリスの発言
とりあえず アリス達が解読できない上級魔法の書を
読むよう努めた勇
んん?! くっそ下手くそな字ばっかり
なんやねん これ
日本語表記なのだが 下手くそな字が本に たくさん書いてる書物ばかりなので
読むごとに気分が悪くなる勇
丸一日かけて 「動きをスローにするーー慣れてきたら相手を数時間影を縛り不動にする魔法」シャズナムの原理を脳内に叩き込んだ勇
動いていた ヤギに試したら ヤギがしばし鈍足になったので ニヤリとした勇
しかし その翌日
高熱で 魔法の代償で寝込んでしまった
「なんか こんな苦しい思いすんなら
もお どおでもええわ
あとは 楽におもろく ここで 暮らそう」
ひと月の時が流れた
勇は あれから なんの鍛錬もせず マイペースに不思議の国でテキトーに過ごしていた
だが 7月7日 朝 異臭がして
飛び起きて外に出たら
驚きと悲しさと悔しさで心が震えた
外は 魔法が使えるエルフ達が 苦戦しつつ魔物達とバトルを繰り広げていたからだ
もちろん魔物に圧倒され
斬首されてる不思議の国の住人達もいた
「ちゃんと 書籍を読んでいたら よかった
魔力回復のこともどこかに 書いてたはずなのに」
なんとか 魔物の群れをかいくぐり
アリスに会えた勇
「ごめんよ
こんなことになってしまうなんて……」
「私こそ あなたをナイトと勘違いして
連れてきてしまった
ごめんなさい」
ケルベロスとバトルしながらアリスは勇に謝った
無力な魔力しか得られなかった勇は 落ち込んでぼーっと立ち竦んでいた
そこへトロールが背後から勇を殴りかかろうとしていた
「危ない! フリーWiFi export」
アリスの急な魔法で
勇は元の世界へ戻ってこれたようだ
変な洞窟のような通路があった
そこに綱が垂れ下がっている
それをよじ登った
なぜか 赤穂にある「いきつぎ広場」の井戸だった
「なんでやねん笑」
勇は あっちでは30日だけど
こっちでは3日しか時が経過してないことに気づいた
仕事で ヘマばかり
そのくせ 都会での一人暮らし 光熱費も家賃も食費もかかる
現実に戻された勇だった
休みの日
なにを思ったのか 神戸だけど時が止まったかのような不思議な二宮商店街に行きたくなった
「不思議の国繋がりで なんか おもろいことがある予感がする
二宮神社にでも行こっかな
不思議な国へ行けたことへの感謝も込めて」
二宮神社を出て
二宮にある銭湯近くで 悲鳴が聞こえたので
急いで その声のする方へ走った勇
そこには……
「よく この辺に出没することは 知ってたぞ
いい加減
俺のものになれよアスカ」
「このストーカー原田ーっ
あなたのせいで 三宮ジッパーを卒業せざるおえなかったんだからぁ」
「はぁ?俺と付き合うために卒業したんじゃないの?」
「誰が あなたなんかとー 2度と私の視界から現れないで!」
「あぁそうさせてもらうわ」
原田は包丁を取り出して
アスカを刺そうとしていた
やめろーー
勇は どこにそんな勇気があったのだ?
アスカの前に立って 原田の包丁を持ってる手に蹴りを入れて 手から包丁を放させた
「勇さん 助けて 」
「えい やぁ とぉーー」
正当防衛だと思って 勇は原田に攻撃するが
原田は 少し痛そうな顔して こう言った
「効かねえなぁ じゃあ 先にお前から死ね」
包丁を拾い 刺されそうになる原田
しかし 原田は 不思議の国で なんとか覚えた
魔法を使った
シャズナム
動きが 遅くなる 原田
「今のうちに逃げるよ アスカさん」
だが 色々と現実離れしたことを見過ぎで
足がすくんでるアスカ
魔法効果が徐々に切れて 動きが戻りつつある原田
アスカをおぶって なんとか 逃げていた勇
あぶられて 少し進んだとこで アスカは叫んだ
「危ない 倒れるよ!」
アスカが後ろから勇をチョークスリーパーを仕掛けて
勇ごと 地面に倒した
どこに隠していた
遠くから 銃をぶっ飛ばしてきた原田
銃を構えて ジワジワ近づいてくる原田
万事休すやわ
さらに引き金を引いた時
通りがかりの警察官が 突如現れた
「最近 怪しい奴がいると通報が入ってな
私服パトロールしていた
手を挙げろ 逮捕する」
「クソポリめ!
おめえも死ね」
ズドン
普通に撃たれたと思った
しかし
その警察は普通じゃなかった
なんと 銃弾を避けて
いつのまにか原田の背後に回り込んだ
そして 背後から 手錠をかけた
「まいりました」
「私は 伝説の警察官 武田巡査だ
銃ごときで 私を倒せると思うなよ
さあ 話は署で聞こうか」
原田は しょっぴかれた
その後
助けられたアスカは 強引に勇に逆壁ドンしてきた
「単なるファンだった人じゃなくて もう私の愛すべきナイト様になってくれますか? (ドキュン)」
ドク ドク
ドク(高まる 鼓動)
「はいよろこんで」
アスカは勇にハグしてキスをした
劇終
この物語の参考記事↑ 2015年7月に見た夢日記をモチーフに超脚色して描きました













