6月のある日
3週間ぶりに岡山田町の 推しの子(神対応&神サービス)の子を指名するため なんとか仕事を休まず耐え忍んだ。
「オレは3週間 仕事にも性欲にも 耐えたぞーー!
よっしゃあ 最高のアンチエイジング=推しの子に神サービス してもらうぞー」
そして 城戸は 自分の尊敬してた先輩(ナギラムサシ)が どんなに逆境にあっても あきらめず勝利した (ゴールイン)あの日の奇跡も 参考にして 生きてきたようである。
岡山田町の「八重桜」のピンクちゃんは
おっパブだと 普通は やらないような 神サービスを城戸には していたそうな。
ピンクちゃんのサービスにより いつも お店から出た後は 肌艶が嘘のように整ってたのは事実である。
HPはケアル(美味しいスイーツ、面白い映画レベル)ではなくてケアルラ(温泉やコンサートレベル)まで
回復していた。
MPも(RPGでよくあるマジックポーション)を使ったほどに回復していたようである。
それにより 「明日への活力」を得ていた城戸。
しかし 6月のある日……満身創痍で
赤穂市から岡山まで 運転していったのに
城戸のリフレッシュは 叶わなかった……
お昼12時からの昼営業「12〜14時」は早割サービスで 指名料無料&通常30分4000円が3000円になる
この昼早割サービスのために 仮眠さえせずに城戸は
お店に行ったのに ピンクちゃんは昼じゃなくて夜から出勤ということになったのだ。
「えっ!? 風俗岡山サイトには 本日 12時からピンクちゃん 来るってなってたのに
どゆことですか?」
城戸は 寝不足で 目も しょぼつかせながら店の外の案内人に言った。
「申し訳ありません。 最近 色々と忙しくて
手違いがあったようで。」
案内人は物腰柔らかく 頭を下げた。
城戸はネットカフェでも行って休もうとも考えた。
しかし
一度 ネットカフェに入れば
寝過ごしてしまう気がしてた。
(19時〜20時までなら4000円で入れても20時からは
5000円まで料金が上がるので)
「くそぉ 本来なら3000円で神サービス受けれるのに
5000円も 払うなんて なにしに赤穂から
ここは来たんならって感じだぜ
……ったく」
城戸は 眠さと疲れで 観光どころじゃないが
とりあえず 岡山の後楽園周辺とかイオン岡山とか
ぶらついた。
あえて 足を使って 動きまくった。
(座ってると 気持ち的にも 余計に イライラしてたのか??)
そして 19時に再び城戸は
待ちくたびれたぞー
とばかりに 肩で風を切って再び お店に登場した。
お店に入ると懐かしのノリノリ系のBGMが流れていた。
smile.dkの「butterfly」
今の時代に珍しいオリエンタルレトロな曲調だ。
しかしそれが お店の雰囲気と不思議とマッチしていた。
まさかの期待のピンクちゃんの急遽欠席とは……
まるで格闘技でいうところの
狙ってパンチを撃とうとしたら
逆に相手の カウンターをくらってダウン したような気持ちやわーー
「だけど オレは負けへんでぇ。
先ほど 案内人に言われたように
花桜のナナちゃんもピンクちゃんと同等のサービスがあるらしいし これは期待できそう」
そうつぶやきながら
花桜という お店で
ドキドキしながら ナナを待つ城戸。
しかし……
ナナは城戸を一目見るなり
ふふっと 馬鹿にしたような笑みを浮かべた。
城戸の心の声(なんだか 嫌な予感がする)
嫌な予感的中……
耐えず何を話しても ナナに視線をそらされる城戸。
話も してくれない
こちらが話題をふっても 興味ないですオーラしか出してこない。
(おかしい……こんな塩対応してくるなんて
でも 案内人はNo. 1のサービスとか言ってたし……
よし
一か八かだ)
城戸は 男のイチモツを 触って〜的な 軽くサービスしてよアピールをさらりとナナに言った。
すると
その後は修羅場になってしまった城戸。
美容には徹底してるのに
まだ39なのに
40オーバーに見られて
とんでもないほど 凹んで店を後にすることになった。
そして 二軒目に お口直しのため行ってみた。
「30分3000円
しかも この 昔のあゆみたいな美人さん。
しかも対応良さそうだし」
最初の5分でノリノリな感じの子だった。
店内のBGMは m.o.v.eの「Gamble Rumble」が流れていた。
レトロな店の雰囲気
だけどエロいお店、なかなかマッチしてるように感じた。
おっパブ名物の 脱がせるように
美人嬢の服の ホックとか探した。
しかし
ホックもないし
チャックを後ろからも
おろせない
どねんなってんねん?
なんとか城戸の必死さが伝わり
残りわずかな時間に タイプではないが
サービス良い子に交代してくれたようだ。
でも 後味悪さが残った。
色々と不快な事の連続で疲れがより溜まって
帰りに何度も 脱輪&物に衝突しかけた城戸だった。
目も疲れていたので
必然的に塩辛い涙が 流れてきて 目に それが入ってきて 時々 苦しむ城戸だった。
まさに 踏んだり蹴ったりの1日だった。
その後
城戸は 本当に彼女ができたかどうかは
誰も知らない
多分 理想も高かったし彼女は作れてなかったのだろう。
そこから数年の月日が流れた
2030年頃なのか?!
新たな戦争の勃発で日本人も兵に取られる時代がやってきた。
だが城戸は40オーバーだったので 兵には 取られなかった。
各地で食料危機も起こった。 海外の犯罪組織により他国では 人間技では考えられない犠牲者が出る事件も起こった。
強力な感染病も登場してきた。
さらに 大地震が各地で相次いだ。
もっとも地震が少ない岡山でも震度8以上の地震が起こった。
城戸は 地震から逃れるために 岡山に行ったのに
地震の被害に遭い
地震の影響が薄かった 岡山避難所へ向けて歩を進めていた。
ウイーーン ウィーン
城戸の所持していたポータブル避難機がサイレンの音を立てた。
「地震速報か……岡山では あと一回 最後の余震がある。
田町周辺の人は 早く岡山シンフォニー避難所へ逃げるように か……」
なぜか田町の方を歩いていた 城戸。
城戸は1キロ先にある避難所まで急げば余震の影響を受けず 辿り着ける と思った。
なので 足場は瓦礫だらけで 悪いけど
それらを飛び越えるように 道を前へ前へ進んだ。
しかし
瓦礫道の道中に
生きてる人を発見。
しかも 木々に挟まってどうしようもできないようだ。
救助隊も来る気配も無い
さらに
その瓦礫道に 埋もれた方は
かつて城戸を塩対応した風俗嬢のナナだった。
「こんなあたしなんか ほおっておいてよ。
もう助からないよ。」
「このまま君をほおっていけるかよ!」
ナナに手を差し伸べる城戸
木々をどかそうとするが
木々はびくともしない
「今 あなたが私を見捨てていけば
避難所へ逃げれるはずよ……あたしは
どうなってもいい
あなた バカなの
なんで こんな あたしなんか
必死で助けようとしてるの?」
「オレが何とかする。
考えろ 考えろ オレ」
城戸は なんとか ナナを救い出すため
スコップだとか 木をどかせるようなものはないか
探しまくった。
だが 焦れば焦るほど そんな道具はなかった。
バケツらしきものはあったが
それで 土を地道に除いて ナナの挟まってる瓦礫に辿り着く方法も思い出した。
確かに それも効果的には見えた。
だが時間差で ナナが 下の空洞に
埋もれてしまいそうになった。
何とか 人らしきものを見かけた城戸は
必死で その方向へ走っていった。
生存者発見……しかしすでに死亡していた
ドガガガ
ゴゴゴゴゴオ
最悪なことに 城戸とナナがいる場所で余震が 起こってしまった。
うううっ オレは無事だ……
ナナさんは?
ナナさーん
ナナー!っ!
意外にも 揺れで吹き飛ばされたはずだが城戸は無事だった。
しかしナナの姿は見えない
くそぉーー
くそぉー
オレはなんて無力なんだぁ
もしかしたら救える命だったかもしれないのに
城戸が悔しがって左後方を見た
すると そこには
ナナが倒れているではないか!?
しかも先程の余震で瓦礫から
自動的に脱出できてるではないか!!
「まだ あきらめるわけには いかん!
これは ひょっとしてひょっとするかも」
城戸は 倒れてるナナに
昔 シルバーウルフジムでムサシ先輩から教わった
心臓マッサージ方法をナナに試した。
ドキドキとか恥ずかしいとか
そんな気持ちなんて微塵もなかった。
ただ 救いたい
その一心で
何分も 心臓マッサージに心を燃やした城戸。
「あなたは……
た、たすけて くれたのね
あ、ありがとう」
何とナナが目を覚ました。
涙を少し流しながら 恥ずかしそうに城戸を見つめた。
よかった よかった
ナナさん。
無事でよかった。
城戸は さっきまでの地獄のような重苦しさが嘘のように 軽やかに 色々とポーズを取ったようだ。
「ふふふっ面白いし かっこいいし
最高に今 幸せ」
ナナは 小声で そう つぶやいた。
「オレ 前にも君に言われたけど
最高に カッコ悪い人間だよ。
今回も余震がなければ確実に君を見殺しにしてたし
ただ今回は余震で 瓦礫が吹きとんでくれただけだ」
「でも ミラクルだよね!
きーちゃん カッコいい 世界で一番かっこいいよ。私のヒーローだよ。
もし よかったら この後 ずーっとあなたと暮らした」
「ドッキリなのぉーナナさん?」
「いや
マジだよ。いやなの?」
「いや、嫌じゃないよ」
「でも ほぼ初対面な あたしたちが付き合うなんて物理的に早すぎるよね?」
「それでも ここでナナさんと出会ったのも縁だし。
何より 多くの人達が この地震で亡くなった。
けどナナさんは生きてるじゃないか!?
その生命力に オレは惹かれるなぁ」
「君のおかげだよ。
あっ ついでに
ナナのお願いきいて。
今は骨が折れてるかもしれないから
歩けないけど
良い?おんぶしてナナと避難所へ行ってちょうだい」
「わかった!」
折れてるかどうかはわからないが城戸は
ナナを ゆっくりと おんぶした。
そして おぶさりながら ナナは言った。
「話の続きだけどね。
出会って お互いのこと二人とも あまり知らないし
めちゃおかしな話だけど
ナナからの お願い。」
城戸はなんとなく状況を察したのか顔が赤くなった。
「ナナと真剣に交際してください。
そんで ナナを これからも大切にしてください。」
「もちろんオッケーだ。
これからはオレがナナを守る。
ナナを守る盾になる」
「盾だけじゃなく剣にもなってね」
すかさずナナは城戸の発言にツッコミを入れた。
「おうよ!
そして お前を幸せにする」
お互いまだ 何も知らないけど 城戸は ナナの若さと美貌と 生命力の高さに惹かれてたから 確信持ってOKした。
「なんか ノリで 結ばれちゃった感 多いけど
それもそれで いいよね〜」
ナナの発言に城戸は笑った。
ナナも笑った
そして 無事に避難所へ 辿り着けたようだ。
劇終









