「ほほほーい ほほほーい
オレは ここだー
オレを倒すにはオレが そっちに近づく前に全力で
攻撃してこい ほほほーい
死ぬ気で ほほほーい 」
教皇マーサーは 相変わらず裸踊りで ミレーヌ 達を嘲笑している。
「悪の親玉にしては ふざけてやがるなあ
ものどもーー 気功エネルギーを腕に集めて
全力で 手から砲弾を あやつに
浴びせろーーー」
ジャックの呼びかけに 子分達は
気を一点に集めて
マーサーに砲撃した。
マーサーは 遠距離攻撃に弱いのか?!
近寄ろうとするが
集中攻撃で グロいほど血まみれになり苦しむ。
てぇーーい!
どんどん
撃てーーーーっ!
ジャックも 片腕のバズーカーでマーサーを 恨みの一撃でも放つかのように 砲弾を ぶちかます。
しかしミレーヌ は目を閉じて呼吸を整えて 何もしようとしない。
はぁはぁ
ぜぇぜぇ
ジャックや子分達は 疲れ果てたようだ。
「しぶといやつめ」
その時 ミレーヌ は言った。
「あれはマーサーじゃない!マーサーに化けたモンスターよ。
しかしジャック達の攻撃を 寄せ付けないとは 相当の手練れ 私は あえて 呼吸を整えてエネルギーを ためておいて よかったわ」
「ミレーヌ ……この期に及んで そんなに冷静なのはなぜ?」
ジャックは 少し息を切らしてミレーヌ に言った。
「羅漢での僧侶達の手伝いとか歌の修行により
冷静さ、判別する力、全体を見る力、呼吸の大切さ
などが、なぜか レベルアップしたようなんで。」
「それで マーサーの幻を 瞬時に見抜けたわけか?」
「そうなんですよ。
まず 悪の親玉は ハナから 登場して裸踊りで挑発するはずがありません。
マーサーは一人称をオレって言いません。
マーサーは 用心深いし 人を欺く力に長けてます。
そして 全力で 弱いものでも 潰すことを厭わない……」
そう冷静な解答をミレーヌ が述べると
マーサーの幻から 二つの首を持った龍が現れ
目の前の見えないガラスのような壁を
無属性ブレスで
ぶち 壊した
双竜が ブレスで 壊した壁の向こうには
それこそ マーサーと その配下の強力なモンスター達が
ずらーっと 控えていた。
「ミレーヌ よ!久しぶりだなぁ
そして 数々の大冒険と羅漢での日常生活で
一気に成長したようだなぁ
褒めてつかわそう。」
あえて幻の壁で マーサー達の姿が見えなかったが
マーサーは
とてつもなく強烈な魔物達を呼び集めていた。
(おそらく マーサーの持ってる 洗脳の指輪を使って集めたのであろう)
ミレーヌ 達がザイールに攻めてくることを見越していたのか??
どこまでも 油断ならない悪の親玉なのか!?
「マーサー神官……いや 全ての悪の元凶は
あんただったわけね。
許さない
絶対に許さない。」
「全ての魔物や人間を支配し
パラレルワールドの頂点となる
それが私の 夢だったんでなぁ。
私の目的のために
お前達を 最初から 欺いていたのだよ。
なので ザイール城の宴会の時も、わざと
デビラーと仕組んで とぼけた踊りを踊って見せたよ。
空飛ぶバスの中でも
火竜を、おびきよせるため
バスの後部座席で 祈祷してたんだよ。
まぁ ワシの怪しい祈祷に気づいたから
あえて裸踊りをして
ごまかしたがな
フフフフ……
旅の途中…… お前たちを毒殺し その心臓を 神の使いの喰う魔って野郎に 捧げる 約束をしてた
だが 喰う魔そのもののエネルギーを 吸収すれば
ワシは ワシのレベルに 神の使い喰う魔の力も吸収できると知った。
だから あえて サンドウォームの 吹き飛ばしの技を くらって お前たちのパーティーから離脱させてもらったのだよ。」
「マーサー あんたのレベル覚醒は 神の使い喰う魔に技を 達人達の心臓を捧げるたびに 教えてもらっていたわけね……
さらに
数々の怪しい あんたの行動に
そのような企みが隠されていたとは……
その都度 みな あんたのことを怪しいとは思っていたけどね」
ミレーヌ は怒りで身体を震わせた。
「最初は 堕天した 神の使い喰う魔から達人の心臓を捧げるたびに一つ教わるのが 常だった。
だが
悪知恵が 働いてなあ。
相手の術が 大きければ大きいほど効果的な
カウンター喰う術を 教わったんだよ。
まだ、喰う魔が 禁断の術があると 突然言い出したんで
ワシが 色々 奴から 尋問したわけよ
すると 喰う魔いわく
この禁断の術は 敵のレベルを吸収して自らのものにする
そのため 相手を喰う(食べて己の力に加える)という禁断の術と言ってたわけさ
悪用しないから 教えて欲しいと願ったら
喰う魔も、元は 神の使いだから
丁寧に ワシに その術を教えてくれたのさ
ある日 喰う魔を 怒らせて
この私を そんなに 怒るなら食って消滅させればいいだろと 挑発したんだよ。
まんまと喰う魔は 挑発に乗った。
ワシを 喰う術を 仕掛けてきた。
そこで ワシは 喰う魔から 教わった
禁断の
[カウンター喰う術]を 唱えた。
そして 私自身の力に加えて 堕天した 神の使いである 喰う魔のレベルも ワシの力に変わったわけさ
すなわち 私こそ
今は このパラレルワールドでは最強なのだよ
フフフフ
「マーサー
あなたは
ここで 私が止める。
なんとしても!
神の使い喰う魔のレベルも上乗せしていようが
なんだろうが 私は 止まらないから」
ミレーヌ は 真っ先にマーサーの前に進もうとした。
「おっと ワシと戦いたくば
この魔物の軍勢を やっつけてくれんとなぁ。
まぁ 無理だろうがなフフフフ」
魔物達は ミレーヌ やジャック達に身構えた。
「石の神の使い大魔神や 裁きの神の使いジャスティちゅ などと並び
悪の存在を 本来は喰う神の使い喰う魔……
堕天したとは 聞いていたが……」
ジャックは 唖然としていたが ぽつりと呟いた。
「親分……おいら達 とんでもない敵を目の前に控えてるようでっせ。
ずらかりましょう。」
子分の一人が言った。
「うるせぇ
おめえら
敵が強大だからと言って
逃げる気か!?
敵前逃亡は 恥と知れ!
マーサーと やりあう前に 少しでも
雑魚どもを蹴散らすぞ!
ものどもかかれーーー」
おう!!
いくぞーーーー
海賊ジャックや子分達そしてミレーヌ 達は教皇マーサーが集めた魔物達と激しいバトルを繰り広げる。
しかし……
レベル20前後の凶悪なモンスターが相手となれば
ジャックの子分達だと 歯が立たない。
苦戦しつつなんとかジャックは戦っているようだ。
ミレーヌ こそ善戦してるが
多勢に無勢……
ジャックやミレーヌ がやられてしまうのも時間の問題だと思われた。
そしてミレーヌ がマーサーとの最終バトルに突入する72時間以上前に
レックスは
どうしていたのだろうか??
うわーっ
凶暴な兎に オレは やられてしまうのかーーっ
情け無い
強いと思っていたのに 仕事もろくにできない
いじられまくる
こんな一体一体が雑魚の兎の魔物にさえ やられそうだ。
試練をクリアするんじゃなかったの?オレは
痛いっ!
ぐはっ!
うぐぐっ
また 流血か……
はっ?
流血?!
雑魚に
こんな雑魚モンスターに流血?
よく考えたら 羅漢の僧侶たち
オレより仕事はできてたが ゴブリンさえも倒せないって言ってた奴もいたなぁ。
仕事=コツを 掴めば できるようになってくる
覚えることが大切だと言われた。
試合じゃなく死合中の今も コツさえ 掴めば
このピンチを抜けだせる?
オレは 最強の勇者になるべしもの
なりたい
いや
なるんだ
なのに なんか
オレ
ずっと弱気だった。
あんな クソやろうどものとこで
こき使われて
へいこらへいこらしてたわけか……
自尊心ズタボロだった
でも なんか 超ムカついてきたわ
なんか
マジムカついてきたわ
怒れば怒るほど
雑魚モンスターの攻撃が痛くなくなってきた
兎の 攻撃を 何度もくらいながら
レックスは
ふと テンションが変わったようだ。
おい ゴラァ!!
オレを誰だと思ってやがる
モンスターどもめ
調子乗ってんじゃねえぞーーー
くらえーーーーっ!
レックスは 仕事場での へえこらへえこら こき使われたり
仕事が出来なったり
強いと思ってたが 上には上がいた 悲しさなど
[負の感情エネルギー ネガティヴエネルギー
それに 惨めさから苛立ちMAXになったからか
アドレナリンゲージ]が
MAXに なった。
なので 新技が 急遽炸裂した!!
雑魚モンスター達は 一掃した。
「はぁはぁ はぁ
なんか 新技で 兎の魔物達を倒せたわ……
はぁはぁ
はぁはぁ
もう少しで 頂上の宝箱に行けるが……
もう 呼吸も苦しいし
体力が 怪我でもちそうにない。
頂上付近にも
今の2倍の 魔の兎達がいるのが
気の周波数で、感じる……
さすがに いったん 下山して 出直そう!
リトライしたいとカンドンゴに 報告すれば
あと50時間以内に確実にクリアできる!
オレは それ実感した。
リトライすれば、次こそ こんな満身創痍にならないぜオレ。
やれるぜ オレ。
レックスは下山して羅漢寺へ戻った。 満身創痍でも自信満々で
カンドンゴの元に
その事を報告した
「レックスよ!
リトライは許されない。
失敗してやり直せることと やり直せないことが人生にある。
今回のミッションは 失敗して それを経験にリトライすれば良いもんじゃないぞよ。
よって 約束通り 死んでもらう!
失敗は成功のもと という考え方の甘さを
身を持って 理解していただきたい」
カンドンゴは 羅漢の僧侶達を 呼んで
暴れることもできないほど傷ついたレックスを
牢獄に ぶちこんだ。
「失敗は成功のもとじゃねえのかよーーもう一度
試練を受けさせろー」
「一生に一度しかない大切なイベント日を間違えて
失敗しました……
もう二度と そのイベントは開かれませんね?
失敗したから 次がある という その考えばかり頼る のが 人生ではない
そう言いたい。
だから 今から40時間は そこで 飲まず食わずで 反省しろ!
なぁに お前のことだ
死ぬ気で 人生がんばるぞと思えば
乗り越えられるはず」
そうカンドンゴは
レックスに言った。
すでに満身創痍のレックス。
断崖と断崖を繋ぐ 橋の真ん中に
牢獄があり そこに閉じ込められたレックス。
強風の多い季節なので
40時間は もたないはず
すなわち
40時間以内に
牢獄に閉じ込められたままレックスは
海の中で死ぬことが義務づけられているようだった。
ビューーーッ
ビューーーッ
風は強く吹いている。
吊るされたレックスの牢獄は 激しく揺れる。
何時間が経過しただろうか??
「腹減ったーー
傷口が回復魔法が使えなくて
痛むよーー
理不尽な世の中しか ないのかーーー
失敗は成功のもと 鵜呑みにできんってことがよーわかったからさあ
こっから 出せってばぁ!」
何時間も何時間も
泣き叫ぶエネルギーもないが
とにかく力の限り
助けを呼び求めたレックスだった。
(試練にオレは失敗したのか……
あと24時間の猶予期間があるが
ミレーヌ は 歌での試練を成功してると良いなあ。
アランは どうなったんだろう?
オレは せっかく
アドレナリンゲージがMAXになったら
とんでもない 何かできるかもと
不確かなモノを発見できたのに
ここで
死ぬのか……?)
ミレーヌ がマーサーらと対峙する4時間前くらいだろうか?!
全ての人生において
激しく落胆してるレックスに
槍が投げつけられた!!
「オレ……投げやりになってたもんなぁ……
って
ほんとに
牢獄に
槍が
投げ込まれてくるなんてーー
誰だ!?
オレを殺す気か?
だがしかし……
んん?
お前は!」
続く







