アランとデビラーは距離を離しては近づきを すでに2分以上繰り返している。
(畳み掛ける予定だったが なんなんだ
このアランの落ち着きぶり……そしてオーラは)
(さすがデビラー。
ボスキャラの風格があるなぁ。
綺麗に倒すには 後の先を取るしかない
早く仕掛けてこい デビラー)
間合い合戦となっていた。
どちらかが仕掛けてラッシュをかければ
そのまま試合は終わるようなイメージが
お互いしていたのだろう。
もう我慢できん
「炎の海」
デビラーが 海の波のような強烈な火属性の魔法をアランに放った。
「炎龍王の刹那の術」
しかしアランの放った術により
デビラーの「炎の海」は かき消された。
今度は デビラーは「コールドストリーム」
と叫んで氷属性の嵐を アランに放ったが
アランの氷属性の術により
それもまた 防がれた……
そのような魔法vs忍術合戦も
硬直状態のようになった(埒があかない試合のように)
「もう魔法vs忍術とか 小細工合戦なんて
男の美学に反すると判明した。
どうだぃデビラーさんよぉ
男と男のガチンコ対決に しゃれこまないっすか?
」
「タイマン勝負
すなわち 拳と拳
肉弾戦って ことだなアラン」
「そおっす!」
「あい わかった。
そうこなくっちゃな」
あまりにデスマッチルールなのに お互い面白くない死合になっていたので
二人は ガチンコ対決ルールに訂正したようだ。
改めて
アランvsデビラー
漢と男の真剣勝負の火蓋が切って落とされた。
「アランめぇ〜
こしゃくなーー
調子に乗り合って〜」
「デビラー様とあろうお方が
この程度か?
悪くはないが
あと少し お前の方が速ければ
オレ様は フルボッコにされてるとこだがなぁ
まっ 僅差で オレ様の方が力で劣るが動きが速いってことよ」
「舐めんじゃねえぞ
アラン!
少しばかり強くなったといって
奢るな」
「いきなり必殺技か!!
デビラー」
「アレとは?」
アランは首を傾げた。
「言い忘れていたが
いいことを教えてやろう。
今、ザイール国は マーサーが神官として
人々を日々 犠牲の祭壇に捧げている。
人々を 惑わす薬を マーサーの禁断の魔法なのか?秘密道具により ザイールの人々の ほとんどは呪われた。
そして人々はマーサーの洗脳に犯され
危険な魔法の素材を組み合わせて
今や強力な科学魔兵器を 量産してるとか……」
「マーサーが……
やはりか……
最初から 奴はおかしいとオレ様は思っていたぜ」
「話はそれだけじゃねえ。
その科学魔兵器で おまえの両親の住む「ウォーリア」を あと一週間のちには 破壊するそうだ。
そしてオレは マーサーの独自の実験により
究極の 超魔パワーになる
変身術を手に入れた
それを今から
とくとご覧にいれよう。」
アランは
ザイールで今や教皇として悪を尽くしている
神官マーサーの 企みに
怒りと哀しみで胸がはち切れそうだった。
「変身前に一言!
この期に及んで マーサーの洗脳術にかかっているはずの魔女サライトマンが
行方不明になってるんだぜ。
マーサー神官に 世界征服を企むためには
より強力な魔女も必要だから ちょっと魔女をスカウトしにいくとか 言って出て行ったが
二週間も ザイール国にサライトマンが帰ってこないのも 謎だ……
まぁ どおでもいい話よ!
それでは
オレの 真の力を
とくと
ご覧に入れよ
はぁああああぁああ
はぁああああああ
「なんだ……
大地が揺れている」
ふふふふふ
ついに完成だよアランくん
こんな醜い姿にさせたアランくん
キサマは
死あるのみ
ここがキサマの墓場となろう
なんてデカさだ
って
そんな 変な見た目なら
ラッシュで フルボッコにしてやる
ドガ
ボコ
ズドン
ダンダン……
いきなりのアランのラッシュに
覚醒してるデビラーだが苦悶の表情を浮かべた。
ドガ
ボコ
ズドン
ダンダン……
蹴りも拳も 少しは効果あると思ったアランは
デビラーの猛攻が始まる前に
奥義で
トドメをさしにいった。
デビラーは
真っ二つに裂かれた。
ふぅ〜
オレ様は
デビラーをやったのか??
デビラーを真っ二つにしたかと思っていたが
すぐに身体を修復再生して
襲いかかるデビラー。
デビラーなどと対峙するために必須のアイテム
アランは「呪いの掻き消しの腕輪」
に祈りを捧げた
すると アランの頭上から
光が注がれた。
「まさか 数年では 取得不可能の鎧を召喚する技をアランは使えるのか!?
だが鎧を召喚できるものも 使えば寿命が大きく縮む禁断の技。
ましてやアランなら90秒が限度か……」
つべこべ考えてる間に
鎧に呪われて究極の力を引き出した アランが
デビラーに襲いかかってきた。
「コ 、ロ、ス」
ブサリ
「ぐぁああぁ」
デビラーの腕が一本切り落とされた。
「や、やばい 修復再生不可能なほど
鎧化したアランは強いぞ
」
タマシイヲ
ワレニ
ササゲヨ
ひたすら強烈な斬りつけで
デビラーに襲いかかる
アラン。
デビラーも 逃げ惑うが
90秒以内に
アランに
仕留められそうだ。
本能的に鎧化したアランは
このままではデビラーに 90秒逃げられて無駄死にすると悟ったようだ。
なので消滅するタイムを 削って
デビラーに 怨念の一撃
を
仕掛けるつもりだ。
「怨念の一撃
これは
よほどのことがないと
外せない禁断の極悪技……
命中率99%らしい
うっ
マジで ここまでか……
だが
オレは ただでは死なん
もとより オレより強い奴が この世に現れたなら最悪は この身体を爆破する予定だった。
それは 魔女サライトマンかマーサーと いつか対峙する時だと思っていた
しかし
今この時に
それが起こるとは……」
イヒヒヒ
トドメダ
必殺の一撃を放ったアラン
しかしデビラーは
アランの刀に 自ら飛び込んだ。
妖精の森ごと 異世界への泉ごと
アランよーーー
粉々に砕け散れー
ドッガーーーン
妖精の森から
巨大な キノコ雲が 上がった。
デビラーは自爆して 妖精の森および異世界への泉もアランも
破壊した。
デビラーはバラバラに砕け散った。
しかし
アランは 元の姿に戻り
死ぬ直前
走馬灯が脳裏に浮かんだようだ。
オレ様
実は
こうなることは なんとなく予想してたんだ……
だから 汁風にユメ様を安全なところに
はるか遠くに 運ばせた
あえて汁風を利用して
レックスやミレーヌ の敵役として
演じてもらった
でなきゃ
デビラーと レックスやミレーヌ は戦いたがっていたに違いない
すると このように デビラーの 究極の自爆技は
レックス達もくらっていただろうな
死ぬのは
オレ様だけで じゅうぶんだ
オレ様だけ
デビラーを退治して
死ぬなんて
やっぱ
オレ様
最後の 最期まで
カッコつけマンだったぜ……
おやじに おふくろまで
死ぬことが
ないように
レックスに
ミレーヌ
あとは頼んだよ
楽しかったよ
この 世界……
アランは 光の粒子と なって
消滅した
デビラーの自爆と引き換えにアラン死す
続く…











