ナンマンダーは息を大きく2回ほど吸い込み
MPなしでも唱えられる 「気」を高める呪文を唱え出した。
ひ〜ふ〜み〜よ〜い〜 む〜な〜や〜こ〜と〜
「な、なに今の?」とミレーヌ は ナンマンダーの呪文のような言葉に ツッコミを入れた。
「ただ 単に数を数えてるだけにしか聴こえねえけどなー」とレックスは首を傾げた。
「今のは カタカムナという古代異世界より 伝わる 運気かなんか わからぬが とにかく気を引き上げる呪文の言葉ナムー」
とナンマンダーは やや不安げに皆に言った。
「まぁ 無駄なことはないと思うので ふと気付いた時に唱えましょうよ なはははは」と苦笑するマーサー。
「話は変わるが ソナタらは 今後の行き先は 砂漠のはるか向こうにあるエスラータという大都市へ向かうナム〜。
そこで 星という文字が刻まれた [五星の秘具]の一つを手に入れると良いナム〜
きっとエスラータあたりで見つかるはず??」
また 弱気な発言をするナンマンダー。
「また 神と刻まれた[三種の聖なるアイテム]も 探せナム〜 まぁ〜おいおい見つかるじゃろうて〜」
頭をかきながら またナンマンダーらしからぬ力無い声で 皆に伝える。
「とりあえず宝探しだよな?!おっさん!
でもよぉ
この高い塔を自力で下って
さらに 何十kmもありそうなザイール砂漠を 歩いて行くって酷すぎやしないか?」と
レックスは もはや 弱気になってるナンマンダーに容赦ない 無礼な言葉を浴びせた。
「ナムナムナム〜(苦笑)
じゃから
実は 先ほどキッチンに 行った時に ワシの 引き寄せの口笛により
空飛ぶバスと その車掌さんと 微精霊らを
呼んだナム〜」
「えっ!? どこに?」
と レックスは左右を見渡した。
すると 空からブラックホールみたいな空洞が空いてきた。
ブオオオオオォーーーーーーン
空の隙間から 真っ赤な炎のようなバスが現れた。
「なんとーー!」
マーサーは 一番驚いたのか
そのまま腰から崩れ落ちるような格好になった。
ナンマンダーが呼んだ 炎の車掌さん の かっくん と微精霊がバスから
出てきた。
それがしーーーはーーー
トラブルがないかぎーーーーりーーー
あなたがたーーーおーーーー
エスラーターーーまでーーーーー おくりとどけまーーすーーーーーー
やたらと語尾を伸ばしている変な車掌さん。
彼の名は かっくん。
やたら低音ボイスの かっくんの声は 落ち着くのだけど不自然な感じに聞こえた。
低音のクリスタルボウルというのか シンギングボウルの響きというのか
それに似たHZを発していた。
炎に包まれた空飛ぶバスに3人は 急いで乗り込む。
「おせわになりました〜」とミレーヌ
「いろいろありがとうございます」とマーサー
「またな おっさん」とレックス。
「達者でなぁー また縁があったら会おうナム〜」
3人は 空飛ぶバスに乗って エスラータの街まで
ごゆるりと空の旅を楽しもうとしていた。
「街まで行ったら 今度こそ うんめえもん食いてえなぁ
焼肉食いに行こうやあ
いや、 ライオンヘッドの丸焼きみたいな モンスター料理もエスラータなら あるかもなあ」
とレックスは 脳内 食べることで いっぱいの発言をした。
「私はザイール城の混乱で亡くなった人々を城下の人々らが 無事に埋葬してることを願ってます。
亡くなった人々のためにも
私は もっと強くならなくちゃ」
と拳を出して 城の混乱でのことを引きずらず前向きに次の目的地に進みたいと思っていた。
「私は ………フッ フッ……」
なぜかマーサーは 視線を変な方向に見せて 何か言いそうにしたが 言わずに不敵な笑みを浮かべた。
「どしたの?マーサー? なんか変よ」とミレーヌ 。
「いやいや、すいません 私としたことが
ちょっといろいろ ありすぎて 一瞬
頭がパニックになってしまった。
」
ちょっとわざとらしい笑みを浮かべながら言葉を発するマーサー。
毎度ーーーーーーご乗車ーーーありがとうーーーございまーす。
行き先はーーーーーエスラーターーーエスラーターーー
私かっくんはーーーー 実はーーーーー
イレギュラーなことがあればーーーーー
微精霊とともにーーーーー不思議な魔法でーーーーー
この場から消えてーーーーーーどこかにーーーー転移するシステムが発動しまーーーーーす
それだけは 今からお伝えしときまーーーーーす
「イレギュラーな事? そんな事 なんか起こるん?」
とレックスは言った。
「そういえばマーサーって さっきから バスの後方に一人で景色を見に行くとか 行って
なかなか 私達の横の座席に戻ってこないわね?
変ねえ?」
とミレーヌ はレックスに怪訝な顔で見つめた。
5分後………
マーサーが 後部座席から前の席に戻って こないから心配してミレーヌはマーサーを呼びに行った。
マーサーは 後部座席の大きなカーテンにミレーヌが来るのがわかった途端に マントのように身を隠した。
ガサゴサ
ガサゴサ
より素早く マーサーは手を動かして
なにかをしでかしているような……
「マーサー!なにをしてるの?」
カーテンの中で なにやら ゴソゴソと音が聞こえてくる。
「マーサー
あなた……」
そこには変わり果てたマーサーの姿があった。
ほほほーい
マーサーは 頭がパニックになってたのか?今までの長旅で おかしくなったのか
いきなり
お馴染みの変な踊りを始めた。
「ギャーーッハッハッ
なーーに やってんのーーー
マーサーったらぁ
ちょっと
レックスーーー こっちきてーーー」
レックスはミレーヌ の笑い声に反応して
後部座席へ向かう。
ほほほーい ほほほーい ほほほーい
マーサーは なんか わざとらしいほどの
奇妙な踊りを 数分間、同じテンションで踊り続けた。
「ハァハァハァ、
いい運動になりました。
皆さま
このわたくしめの ステージに付き合ってくださって
ありがとうございましたーー」
「おいマーサー
気がすんだか?」
「はい~ なんか 皆様を巻き込んでしまって
申し訳ありませんでした。」
マーサーの踊りに数分も注意をしていたためか
レックスらは前部座席の方に起こった異常事態に
全く気付いてなかった。
ガコン
ガコン!!!
全長50mはかるファイヤードラゴンがあらわれて
バスを思いっきり攻撃していた。
バリーーンッ!
ファイヤードラゴンの強烈な尻尾の一撃により
バスの前方が 破壊された。
それと同時にバスは煙を上げながら
転落していくではないか………
「イレギュラーーーーーー
イレギュラーーーー
はっせーーーい
我ら てっしゅーーーーーーー
宣言通り
かっくんらは
姿を消した。
「おおお おいーー!」
急いで レックスは かっくんのハンドルさばきなんてわからないけど見様見真似で
ハンドルを動かした。
「オレすげーーーー
よし!このまま
ファイヤードラゴンから逃げるぜーーー
みんなーーしっかりつかまっておけー」
とレックスは マーサーとミレーヌ に声を上げた。
なんとバスを無事に運転することができて さっそくドヤ顔になり
ファイヤードラゴンからの距離を引き離すことができたようだ。
「ふぅーー間一髪〜
危なかったわーー」
と額の汗を拭うミレーヌ 。
と、安心したのもつかの間
ゴォオオオオオ
ファイヤードラゴンが 今までの ゆっくりした飛翔が嘘のように
超高速で
空飛ぶバスに追いついて
炎を吐いてきた。
それにより レックスのバスの操縦が
全くきかなくなり
バスは 転落しだした。
「そんなウソでしょーー
やだーーーー
フェイントをかけられてたなんて……」と
ミレーヌ が言ったら
レックスは
またまた
筆と紙を持って
文字を書いた。
「なんて日だ!
なんて火だー!」
そして
バスが転落してるのを確認したのを安心したのか
ファイヤードラゴンは
その場を立ち去って東の方に飛んで行った。
ヒューーー
ヒューーーーン
ドガッ!!!!
ついにバスは砂地に転落した。
果たして レックス達は無事なのだろうか……
続く




