デスパールフラーッシュ!!!
闇の波動がレックス達を襲う………
「ええ加減にせえやあ。こんなん こうするしかないやろ!」
声に力は 普段はあまり感じない汁風が4096hzのような声音を響かせて叫ぶ
「ナンニャナラミン ミンミン」
デビラーでもなく どこからともなく呪文のような声が聞こえる……
レックスやミレーヌは その声を聴くとアドレナリンも消えて やたらリラックスし眠ってしまった。
どれくらい時間が経ったのだろうか??
随分時間が経ったような気がした。
なぜなら いつのまにか夜が明けて太陽が昇っていたからだ。
「はっ あれ? どうなってるの?
なんで 紙飛行機にオレ達乗ってるの?」
レックスは城から 少し離れた場所で 様々な印が書いてある巨大な紙飛行機に乗って上空を見下ろしている様子に 狼狽えた。
「えっ えええええっ!!!
デビラーの技をくらう寸前に城を脱出したようで
技をくらう前に汁風がバリア魔法を使ったようで
なんか 誰か変な歌を歌っていたようで……
わけがわかんないわ! 夢でも見てたような気分。
そして 私達なんで 空に大きな紙飛行機に乗って浮いてるの? わけわからん。汁風は無事なの??
城は 見るからに デビラーが一人で あのあと攻めた気配もないし……」
「レックス様、ミレーヌ様
お目覚めでございますか。」
何事も無かったように やけに冷静なマーサーがいた。
「マーサー、お前なんか知ってるのか??なんで城からオレ達は脱出できてるの?」とレックスは後ろの方に紙飛行機で浮いてるマーサーに問うた。
「汁風は どうなったの?デビラーは 魔女サライトマンの命令を受け入れて 城下町とかを攻めず退却したの?」と 少し遠目に見える城下を指してミレーヌは言った。
「私も 実はよくわからないんですよ……」とマーサー。
「ええっ んなアホな!」とレックス。
「しかしこの空飛ぶ紙飛行機の真の名は(333印の神秘孔気)と申します。
ザイールの倉庫に眠ってた かつて空を緩やかに飛ぶ乗り物でした。
しかし ザイール王が王に継いた頃、その333印の神秘孔気は 故障なのか動かなくなったんです
しかし 今、なぜ かつてのように ゆるやかに動いているのか……
謎が謎を呼ぶとは まさに このことであります。」
とマーサーは333印の神秘孔気という不思議な空飛ぶ乗り物の過去の経緯を語った。
「この神秘孔気 多分だけど 火の精霊のいる祠に近づいている……
だって自動で そっちに向かってるのが わかるもん」
とミレーヌは 上空からのパノラマに快適さを感じながら言った。
「あの激闘の中で四大精霊の汁風が
盟友の火の精霊がいる場所に運んでいるのかもな」とレックスは だんだん近づいている等のように そびえ立つ台地の赤い鳥居を凝視した。
ミレーヌは 多くの犠牲者が出たザイール城宴会場での戦いでの怒りや憎しみや悲しみは
333印の神秘孔気をつないでいる紙に書かれた印を見て遠のいていった。
むしろ清々しいものを感じていた。
333印の神秘孔気の印を ミレーヌはリズミカルに歌うように 一部だが
読み上げた。
*時には雨も降って涙も溢れる悲しき出来事は起こる
だが希望を捨ててはならない
*冒険とは 紙飛行機のよう
願いを乗せて飛んで行くの
風の中を力の限り ただ進むだけ
その冒険で どれだけクエストを獲得したかを競うより
どんな密の濃い冒険をしたか どんな出会いと別れを経験したか それが一番 大切なんだ
さあ 心のままに 365日
*冒険は紙飛行機
夢を乗せて飛んで行くよ
自信を持って進める道は
後に宝となるの
折り方を知らなくても
いつのまにか飛ばせるようになる
それが希望 推進力だ
あ〜楽しく進もう 光をともせ〜
飛んでいけ 飛んでいけ 光を照らせ〜
火の精霊が住むというザイール城から 数キロ先のザイール砂漠の海に面した端っこにある祠にレックス達を乗せた333印の神秘孔気は
自動で ふわりと着陸した。
「空を飛ぶ速度は
マジでスローだったが
なんか
この台地
やたら 熱いオーラを感じるぜ」とレックス。
「なんだろう?火の精霊は仏門に入っている
立派な僧侶のような姿といわれてるけど
むさくるしいような
なんか
ムラムラするような
おかしな気持ちになるわ」とミレーヌは
鞄に入っている 団扇を取り出して顔をあおいだ。
「あ、あの方は」
神官マーサーが ゆっくりこちらに近づく熱気に
早くも 額から大量の汗を垂らしながら
ミレーヌとレックスに声を上げた。
ワシこそは
四大精霊の一人 火の精霊こと
ナンマンダーであーーーるナムーーー。」
「おまえなんて不届きものだから
「へぇ〜おめえが火の精霊かぁ
トカゲみてえな坊さんみてえな
なんか イメージと違うなあ」
とレックスは 半分 火の精霊をバカにしたような口調でナンマンダーに話しかけた。
ナンマンダーは 一気に顔を赤くして
なにやら念仏を唱え出した。
オンマカマカ ファイヤーソワカ
オンマカマカ ファイヤーソワカ
「レックス……火の精霊様に向かって
ヤバたんな発言したでしょ?
謝りなさいよ」とミレーヌ
「あわわわわわわ」
身体をブルブル震わせているマーサー。
「はっ? オレ
事実を言ったまでだけどね
なんかさあ
四大精霊の風の精霊汁風も ふざけた女の子だったし
火の精霊は トカゲなのか坊さんなのか
はっきりしないし
こうなったら 土の精霊もきっと変態じゃねえのかな?
水の精霊とかも とんでもねえ ババアじなねえの?
なーっはっはっ笑笑」
とレックスは
勝手な想像をして より 火の精霊を嘲笑した。
オンマカマカファイヤーソワ……カ
オンマカマカ……
ナンマンダーの呪文が
急に
途切れた
その時
ぎょええええええ
何すんだよーー
いきなりーーー
「有馬温泉想像治癒術」
マーサーの奇妙な回復魔法で レックスは回復した。
「ワシの侮辱も 許さないが 盟友まで けなす奴は
火で焼かれても
文句は言えねーナムーーー!
その赤い髪の青年の 不届きが ワシの内なる気を
汚してしまったナムーー
したがって この後
すっげええええ 料理も おあづけじゃあああーーーr
「ええええ そんなあーー
オレのせいでぇ? オレ
超腹減ってるのにーーー」
とレックスは困り顔になった。
「もおお 昨夜のバトルで エネルギー使いまくり
空腹MAXだったのに〜」グゥウウウとミレーヌのお腹が音を立てる。
「人生はなるようになる。仕方ありません。」
とマーサー。
「飯は ワシのミッションをこれから
こなしてもらった後で食わせてやるナム。
そして
お前たちが次に 何を探し どこに行けば良いかも
教えてやるナム。
だが
ミッションに失敗……もとい
ワシの目にかなわぬ奴らと判断したなら
丸焼きにしてくれるナムーーーーー!
ワシの極楽へと導く炎に焼かれて
ここにきたことを悔いるが良いナムーー」
「まさかの 脅し??も、もももとい……
ミッションだよね?
もとい ミッションですよねええええ」
さっきの炎を食らって
少し ビビるレックス。
「レックス、頼むから精霊様に悪い印象与えないでよね! もぉおお マジ萎えるわーー
ここまできて またも命の危険にさらされるなんて!」
とミレーヌ 。
「大丈夫ですよ 何事も なるようになる
それが人生です。
まずは 大丈夫と 呟いて」と
今も こんな状況ながら やたらと冷静なマーサー。
「ではワシのミッションいきなりスタートーーー
ゴーーゴーーファイヤーーー」
顔を真っ赤にして
いちいち炎を上空に吐いてミッションスタートを知らせるナンマンダー。
ひぃいいいい 超こえええぇとレックスは身体を震わせながらナンマンダーをちらっと見る。
「最初のミッションは ワシをギャグで笑わせるナム。
ここでワシの目から見て 熱い熱い
滾ってくるぞおおおおおお
ゴーーゴーーファイヤーーーな気持ちにさせるナムーーー」
吐息までも 熱く
レックスやミレーヌは身体を抱えてガードポジションのままナンマンダーの熱い話を聞いていた。
「まずは誰から ワシを笑わせるんじゃ?
もしくは ここでみんな降参して
南無阿弥陀仏な状態にしてやろうかナム??」
おい!ジャンケンで決めようぜ みんなーー!
かしこまりましたレックス様。
じゃあレックスにマーサーに ジャンケン勝負で勝った人から
火の精霊様を笑わしに行きましょう!
最初はぐーー
ジャンケンポン!!
「みんなチョキでしたか……
ではグーで勝った私から参ります。」
マーサーは 冷静に
ナンマンダーの前に歩を進めた。
「なぁ ミレーヌ 。
マーサーの奴 大丈夫かなぁ?
いきなり
だだ滑り決定じゃないの?
神官だし 普段から
温厚だし真面目だし
人を笑わせたところ 見たこともねえぞ」
「た確かに……
あぁあぁーーーー
マーサーが いきなり
うちらのステージ前に
足を引っ張ってしまうのかーーー
もおおお ダメダァ」
すると レックスがミレーヌ に どさくさに紛れて 軽く抱きつく
「ちょ ちょっと
レックス……
」
「はっ オレ何してんだ
なっはっはっ」
レックスは照れ笑いをした。
「さあ
ワシを笑わせるナムーー」
「では一番
マーサー
脱ぎます」
えっー?
脱ぐの?
なんで?
何すんだよー
ほほほーーいほほほーーい
マーサーは宴会場で酔った時に見せた珍ダンスを踊り出した。
ブハァーーーっ
うわっ 坊さん オレまた
燃えるとこだったよーー
なんと ナンマンダーは 見かけによらないトリッキーな
マーサーの裸踊りに 大ウケして
笑いすぎて炎をレックスに
吹き出し もとい……吐き出しそうになったようだ。
「マーサーとやら すごいナム。
おまえ そんなに面白い奴だったのね
人は見た目ではわならないナムーーー」
マーサーは服を淡々と再び着ながら言った。
「人は見た目だけでは判断できないものでございますよ。 ほっほほ」
「さあ 次は どいつだーー
今 ワシは気分がいいナムーーー」
「私やりまーーす!」
ミレーヌ がナンマンダーの前に しゃしゃり出た。
「では はじめーーナム!」
「鷲のように叫びながら鷲のように飛翔して思いっきり飛び膝蹴りを出します」
(えっ?ミレーヌ って やっぱり天然?
鷲のように飛翔して鷲のように叫んでも
カッコいいだけじゃんか)とレックスは心の中でつぶやく。
はぁぁああああ と気を ためるミレーヌ 。
「いちについてーーーーー
いちについてーーー
尿意ドン! なんか
さっきから怖すぎて
ちょっと わ、た、く、し
ちびってました。 尿意も忘れてたのかしら??」
ミレーヌ の トリッキーな発言に
思わず 笑いをこらえるナンマンダー。
「気を取り直して
鷲のように飛翔します。
あ、む、ろ 行きま……
もとい
ミレーヌ 行きます!
コケコッケーーー!」
「ミレーヌ おまえ いい加減にしろ!
それ鷲
というより ニワトリやないかーーーい」
とレックスが叫んだ。
「ナイスーーツッコミナムーーー!!!
ブラボーーー
ブラボーーー
ボオオオオオ」
またもナンマンダーはミレーヌの天然すぎる行動に爆笑し レックスに炎の息を吹きかけそうになっていた。
「おい!坊さん あっぶねえよ
また 丸焼けになるやがなぁあ」
焼かれてもいいナム〜
まぁ
一番面白そうな おまえが最後だなんて
嬉しいナムーーー
ワシを笑わせてみんしゃい!」
「トリで レックスやりまーーす!
トリだけに
ニワトリの顔 コケコッケーーー」
「…………………」
無表情のナンマンダー。
「どうした マーサーもミレーヌも 黙りこんでやがって……
まだ行かせてもらうぞ
こっからが本番。
みんなーー元気ですかぁーーー
元気があれば 便器も蹴れる
……あっ
そういやあ ここに便器なかったわ
やべ……
すべったなぁ 」
なぜか 苦い顔して腕組みをしてるナンマンダー。
「オレはあきらめねーーー
レックス様の お笑い劇場まだまだ続くよーー
元気ですかぁ
元気があればなんでもできる
いち に
さん
ヨン様です!」
…………
シーーーン……
ナンマンダーは 無理矢理にニコニコと顔を引きつりながら
レックスの前に歩を進めた。
「ワシが
おまえに
笑いの 真髄を 1つだけ
教えてやるナムーー!
猫に小判」
「えっ?猫に小判?」
唐突に ことわざをレックスに言ってきたナンマンダーに 思わず?マークが浮かぶレックス?
「猫に小判」
「猫に小判?どうゆうこと?」
「猫に小判とは」
ニコニコ……
バーン
猫に小判=ニコニコバーン
吹っ飛ばされた。
「レックス〜」
心配そうにミレーヌは池に吹き飛ばされたレックスを見つめる。
「いってぇえええ 何すんだよー」
「レックスとやらが ワシの気分を損なった!!
もう
おまえ達には
用はない
このまま
ワシの奥義で焼かれて
極楽まで
旅立つが良い!」
ゴォオオオオオ
大地が揺れる
祠のあたりの温度が一気に上がる
レックスもミレーヌもマーサーも
異常なまでの暑さに
たじろぐ
あわ なんて日だ
なんて火だ……
思わずレックスは こんなピンチの時に
変なギャグぽい発言をした
それを聞いたナンマンダー
そのナンマンダーの反応は………
続く








