読解力を〜〜〜〜鍛え上げーーる♡

受験国語の出題者が求めるもの

これが国語の完成形になるわけですが、要するに「相互理解において他者を思いやる姿勢」もっと、卑近な表現をするならば「わかってやれよ」ということです。

国語の読解とは、突き詰めて言えば、「文章という形で表現された他者の心や考えを理解する」行為にほかなりません。

特に中学受験で出題される文章は、この「相互理解」のトレーニングとして最適です。 

*物語文の読解: 登場人物の「なぜそう考え、そう行動したのか」という心の機微を、文中の状況や人間関係から推察し、その心情に共感する力が求められます。

 * 説明文・論説文の読解: 筆者が「最も伝えたい核となる情報(主張や主題)」を、具体例や論理構造を通じて正確に把握する力が求められます。

この視点を持つことで、国語学習は単なる試験対策のテクニック習得から、人間理解とコミュニケーション能力のトレーニングへと、その価値が飛躍的に高まります。

これが、前提なんですよ。これを子どもたちにかみ砕いて教えるべきなんですが、この完成形を言語化できていない講師やそもそも気がついていないまま、問題の解法やテクニックを教えてしまう講師が多いんです。

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「相互理解」を支える養うべき5つの力

私はこれを読解五可養の力と呼んでいます。

この究極のゴールである「相互理解において他者を思いやる姿勢」に到達するために、学習の各段階で意識的に育成すべき基礎能力が「5つの力」です。

1. 他者の発信している情報を適切に理解する力
【求められるスキル】客観性 情報整理力

説明文や論説文において、筆者の主張、具体例、対比構造などを客観的に把握し、段落ごとの要旨を的確に整理する力がこれにあたります。

2. 他者が置かれている状況を理解する力
【求められるスキル】背景把握力 文脈把握力

物語文における「時」「場所」「人間関係」といった設定を正確に把握し、説明文では、その文章が書かれた前提知識や社会的背景を類推する力です。この状況理解こそが、感情や論理を正しく読み解く土台となります。

3. 他者の言動の理由を推察し、心情を把握する力

【求められるスキル】想像力、共感力、論理的思考力

傍線部の前後の記述から、登場人物の感情や行動の原因を論理的に特定する、物語文読解の核となる最も重要な力です。

4. 他者からの問いかけを適切に理解すること
【求められるスキル】設問分析力、要求把握力問題文

設問自体を一つの文章と捉え、「理由を問うているのか」「心情を問うているのか」といった意図や、「字数制限」「〜という言葉を用いて」といった要求条件を正確に読み解く力です。

5. 自ら考えを他者が理解しやすいように述べる力
【求められるスキル】表現力、構成力、要約力

記述問題や要約におけるアウトプット能力です。過不足のない表現、主語・述語の明確化、論理的な文章構成を意識し、自分の考えを相手に正確に伝えるための訓練となります。

「できる子」と「できない子」の決定的な構造的差異

中学受験国語において「大して勉強しなくてもデキる子」が存在するのは、彼らが意識的・無意識的にかかわらず、既に「完成形」である「相互理解において他者を思いやる姿勢」の土台を築いているからです。

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できない子が思いやりがないと考えないでください。できる子の成長が早いと理解してくださいね。


彼らは、家庭環境や読書経験を通じて、以下の基礎能力を自然と身につけています。 

読書量の豊富さ: 
様々な文章に触れることで、表現のバリエーション(語彙・文法)と、多様な人生や事象への世界観(状況理解)が鍛えられています。


  対話を通じて育った共感力: 
日常生活で、他者の話を注意深く聞き、自分の考えを分かりやすく伝えるという、5つの力全てを複合的に使用する訓練を積んでいます。

読者はあまりしなくても口が達者な子、特に大人の論理的な矛盾を指摘してしまうような生意気な子や大人にそれ以上突っ込ませない論理的な言い訳が上手なタイプは読解が得意ということが多々あります。

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一方、「いつまで経ってもできるようにならない子」は、この「完成形」と「5つの力」という基礎能力が不足している状態で、表面的な「解き方」や「テクニック」ばかりを追いかけてしまうため、成績が伸び悩んだり、非常に不安定になったりするのだと考えられます。

中学受験国語の指導は、この「完成形」=ゴールを常に明確にし、「なぜその答えになるのか」という理由を、5つの力に結びつけて指導することで、真の読解力を育成し、結果として得点力へと繋げることができるのです。

こうしたことをお子さんに集団指導の中で教え込むのは不可能と考えた方がいいです。

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なぜなら、授業には読解ができる子が半分以上参加しているわけです。その子たちを放っておいて、5つの力がほとんど育っていない子に時間をとると逆に不公平になってしまいます。多くの国語講師が苦しむジレンマですが、国語ができない子が授業を受けていても一向にできるようにならないのはこれが理由なんです。


まずはこの5つの力を養うことを念頭に置きつつ、親が子どもに読解を指導するのが、最もお金がかからず、かつ、効果的に読解を伸ばすことができる働きかけになります。


その際にガイドとなるのが



 


この文章読解鉄則です。これは私は親が子どもの読解指導にあたる際に、あるいは経験の浅い指導者が読んでおくべき名著だと思います。


https://youtu.be/LjMiCgTNmIw?si=JuHJrsRGDgcbXyo9

文章読解の鉄則の使い方を著者が教えてくれている動画です。井上秀和先生。8分弱で見られます。


動画後半に出てくる必須語彙です。


動画で発売予定として登場したドリルです。


 

ただ、この必須語彙はちょっとレベルは中上位向け。

四谷大塚の組分けで偏差値50はコンスタントに超える子がさらに成績を伸ばすというアイテムです。



国語が壊滅的という子の語彙の補強は


 


 


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大仏先生。なんか本屋みたいになってます。


すみません。あとちょっとだけ。

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語彙がネックで国語がとれないという子ほど、語彙をやらないんですよね。語彙力問題は対処が遅れてしまうんです。結果、小6のこの時期になっても何の対処もしてないという生徒は後を絶ちません。実にもったいないと思っています。


このドラえもんのやつとちびまる子ちゃんのやつはとっつきやすいので、小3小4から取り組めるものなのでおすすめです。特にちびまる子ちゃんの方。


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ただ、まる子ちゃんは生徒によっては拒否しますから要注意です。男子は嫌がる子多いですよ。


その場合は、ドラえもんで行くわけですね。

ともあれ、ご家庭で早期に手を打たないと語彙と読解は改善はできませんと警鐘を鳴らさせていただきます。

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