
後、訓練が不十分なのに「早くやれ早くやれ」って言うのも止めてあげてほしい。
私はスポーツは野球ぐらいしかやったことがないんですが、格闘技は合気道初段、柔道初段、空手二段、剣道二段です。野球でも上手な人ほど、フォームチェックを丁寧にします。武道は基本となる形を何度も確認します。形の確認のときはゆっくり丁寧に動きながら確認を行うものです。

こういう問題がでたときに冷静に俯瞰して式の全体を見なくなります。
ちなみに計算くらい全問正解しろと子どもたちに言われる方は、当然、暗算で20秒で正解しますよね。簡単めな問題ですし。はい。では解答をお願いします。よ〜いっ ど〜ん。
5秒経過
10秒経過
15秒経過
20秒経過
答えは⋯
3ですね。正解していましたか。
算数が得意な生徒の脳内。
よ〜いっ ど〜ん。
与式の全体を俯瞰。
計算の工夫ができるかサーベイ。
5秒経過
分母が異なるみっつの二桁の分数
みっつの分母が九九の答えに出てくる
3✕5 5✕7 7✕9
10秒経過
ピキーン。部分分数分解やん‼️
(1/3-1/9)✕1/2=1/9
15秒経過
1/9✕27=3
20秒経過
解答記入 カキカキφ(..)
答えは⋯
3
と、まあ、こんな感じになるんですね。
部分分数分解は分数の性質(小四の夏前)でならいますが、これを小四の段階で完全に原理を理解できる生徒はほぼ皆無でしょう。大体の子はやり方だけ無理やり暗記しようとします。そしてやがて忘れます。
やり方を暗記するには、相応の訓練が必要です。自転車の乗り方を体で覚えるイメージに近いと思います。
計算を急がせていると、訓練が不十分なので、部分分数分解などとっくに忘れて
1/15+1/35は、えっ。分母いくつ?
あーもーだから算数キライなんだよ。
15✕35の筆算スタート。525?
35/525+15/525=50/525 5で約分すると
10/105 まだ約分できるな。5で約分すると
2/21+1/63だから 6/63+1/63で7/63で7で約分して
1/9✕27で3。答えは3だ。
ちなみに、このルートで私が計算すると2分ちょっとかかりました。嫁は3分。
嫁は部分分数分解をそもそも知らず。無理やり通分ルートを当たり前のように開始して、1/15+1/35の計算をミスって失敗。35/525+35/525を一生懸命計算してました。
部分分数分解はSAPIXも四谷大塚も小四の早い段階でならいますが授業単元として扱うのはこれで終わり。後はチョロっと復習のような形で登場しますが、体に染み込むまで何度もは扱いませんし、ドリルのような量で理解を補完するような課題もでません。
使いこなせる子は性格的に数字をいじくり回した技を身につけるのが好きな子と、かなりIQが高い子。そしてご家庭で十分なトレーニングを積んでいる子です。
ああ、言い忘れていましたが、この問題は
常総学院中で今年出題された入試問題です。
四谷大塚のA偏差値 38
SAPIXの80%偏差値 33(推定)
の学校です。
前述の問題を20秒以内に正解できなかった方は、
今後はお子さんに「計算問題ぐらいは全問正解正解しろ」とは言わないであげてくださいね。その前に、十分なトレーニングをさせて、計算問題の工夫をしっかり身につけさせてください。
