集団指導は学習支援の最適解ではない

中学受験を考えている小1〜小3の保護者の方々に結構な割合で質問されます。

私はお金に糸目をつけないなら「実績のあるプロ家庭教師」に指導を受けることを推奨します。

集団指導塾の営業トークの中に「ライバルと競い合うことでも成績は伸びる」という類のものがありますが、あれは個別指導を検討させないための方便です。もちろん、負けず嫌いな性格の子や他人と競争することが好きな子の中には「集団指導」が合う子もいます。ただ、それは一部に過ぎません。もし、競争することで成果が上がるのであれば、全ての企業が昭和の時代によく見受けられた営業マンの売上棒グラフを現在に至るまで続けているはずです。


多くの企業があの棒グラフを続けていないのは競争を煽ると得たい結果よりも弊害が大きいことを学んだからではないでしょうか。




集団指導塾では成績上位の(競争が好きなタイプ)の子が競争が苦手な子を見下す場面がチラホラ起こります。よほど生徒観察していないと表面化せずに見逃すことが多いので「ウチの塾ではそれは許しません」と豪語している塾でも一皮剝けば同じようなものです。



ならば個別指導がいいのか

個別指導はビジネスモデル自体に問題を抱えている塾が大半です。収益性が集団指導よりも低いので料金を本来は3倍ぐらい取らないと成り立たないのですが、それでは買い手が付きにくいので、料金を安価にせざるを得ず、人件費の安い学生バイトを使って「先生一人に生徒二人」や「先生一人に生徒三人」「先生一人に生徒四人」といった形で授業を行っています。それも学年も学力もバラバラということも少なくありません。学校の補習程度ならできなくはないでしょうが中学受験の指導とこのシステムはマッチしないと思います。先生一人に生徒三人以上の指導って個別ではなく小集団ではないでしょうか。


学習支援サービスは高級商品

そもそも、欧米では集団学習塾というビジネスは存在しておらず、富裕層が子弟に家庭教師をつけることで学習支援サービスを受けるのが一般的です。韓国や中国の学習塾は日本の学習塾を真似た形で発展してきましたが、やはり富裕層は家庭教師をつけることが通例だそうです。

集団指導型の学習支援サービスはこの高級商品を一般層でも受けられるように廉価モデルとして行われています。ここを思い違いしないほうがいいと思います。

ファミリーレストランで本格レストランと同じサービスを要求する人がいたらどう思いますか?嫌なら本格レストランにいけよと思いませんか?

少し割高ですが、家庭教師を使う、あるいは完全一対一の個別指導塾を探す。これが中学受験の最適解だと私は思います。特に競争が苦手な子、競争に疲れてしまった子におすすめです。