塾に通っていると、先生から、こういう提案を受けることがあるお子さんもいます。
さて、このときの先生側の本音について、今回は述べます。


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正直、ウチの子で合格実績稼ごうとしてるのがミエミエ。嫌な感じね。

と反応している方々が一部いらっしゃるようですが、大抵の場合、恥ずかしい勘違いなので、人前では絶対に言わないようにしましょう。

大前提ですが、関東の大手の中学受験学習塾でほしいのは御三家の実績、渋谷幕張など、御三家級の難関中学受験の実績だけです。ですから、ココに該当する中学に受験を促された場合、実績稼ぎに使おうとされている可能性が高いです。某鉢巻き合宿ナニガナンデモアカデミーなどは関東の塾ですが、優秀生に灘の受験を勧めています。実際、灘の合格実績をホームページに掲載してます。ただ、それ以外は基本的に実績稼ぎの目的ではないです。


関東外の地域から開成中を受験ツアーを組む進学塾も実在します

この手の実績稼ぎのターゲットになるのは、その塾を代表するような高偏差値の優秀生に限られます。偏差値70レベルでない学校を勧められても勘違いしないように。また、これもよく勘違いされますが、塾講師に合格実績によるインセンティブを出す塾はほとんどありません。大手は皆無です。ですから講師が実績のインセンティブ目的でお子さんに受験を勧めるということもありません。

 

 


では、なぜ、わざわざ受験校を提案してくる講師がいるのか。

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ほとんどの場合は次のいずれか三つのケースに当てはまると思います。

1、前受校がない。

関東での中学受験の話になりますが、1月から入試を開始する千葉の私立中学校を受ける。これが昨今の中学受験の定跡となっております。

2月以降の都内の私立中学入試に備えて事前に千葉県の入試で予行演習をするという位置づけで前受と呼ばれます。いきなり本番を経験すると試験会場の雰囲気に飲まれる小学生はたくさんいますので適切な戦術かと思います。イケイケのご家庭に多いのですが、うちの子は大丈夫と、この前受けをしない方が一部いらっしゃいますが、経験上イケイケのご家庭のお子さんの方が試験会場に飲まれます。かなりの角度で断言できます。


2、実力相応校や挑戦校がない。

行きたいところがはっきりと決まっているご家庭にとっては、余計なお世話になりそうな提案ですが、大学入試と違って中学受験や高校受験は1月2月でもお子さんの学力が向上することが多いです。

そこで実力よりも少し上目の学校を受験する予定を組むと過去問の演習や準備の期間、そして入試直後でも学力の向上を図ることが可能なのです。すでに偏差値70を超えているようなお子さんは別ですが、実力よりも難易度が低い学校ばかりを受験すると学力の向上が図れず後半で学力を上げてきた受験生に競り負ける可能性が十分にあり得るのです。

恐らく提案を持ちかけている講師もご家庭から余計なお世話だと思われてるだろうなと思いながらも親心から提案をしているケースだと思われます。


3、実力以上の学校ばかりを受験している

2のケースとは真逆のような位置付けになります。いわゆる全滅覚悟の受験、背水の陣と言うと聞こえが良いかもしれませんが、仮に一つも合格を取れなかった場合のお子さんの心理的なダメージは相当なものになると推定できます。うちの子は大丈夫と言って滑り止めの受験を受けないようなご家庭は多々ありますが、受験の全滅をきっかけにその後の中学生生活を大きく崩してしまう子供達の話は枚挙にいとまがありません。



全滅と、たとえ滑り止めであっても一校合格を取っている状態とでは天と地ほどの差があるのです。

私の場合、高校受験を目指す中学生もこれまで多く担当してきていますが、中学受験の全滅により地元の公立中に通うことになった子で、中学校を不登校になってしまっているという相談を入塾の時にされるケースは結構あります。

受験率が最も高い東京においても25%程度ですから、中学受験をしているのに地元の公立高校に進学をすることになった子供を周りの同級生がいじる、それをネタにバカにするどういったことがあるようです。

また友人に恵まれて、そういったことが起こらなかったとしても本人がバーンアウトの状態になり学校に通う気力を失う高校受験に向けて再び勉強する気力を失うといった場合も散見されます。

重松清さんの流星ワゴンと言う作品でも主人公の息子が中学受験を失敗し家で不登校になっていました。まあそれだけ中学受験を失敗し地元の公立に進むということがリスキーだということなのです。

 

 

逆に一つでも合格をとっていた上で地元の公立高校に進学していると第一志望を不合格になったことを地元の中学校の同級生がいじろうとすると「○○中は合格していたけど本当に行きたい所じゃなかったから行かなかっただけだ、ちなみにそこの中学校に君は合格しないと思うけどね」言い返すことができるわけです。

実際にこう切り返していた教え子を私は見たことがあります。さらにその場面を私に見られたことでいじっていた側の生徒二人は授業後に泣くほど詰められています。


昨今は大手の学習塾を中心に保護者の受験プランを否定したり余計な提案をしないように通達が回っています。おそらくはトラブル回避のための指示だとは思いますが、それを乗り越えてでも提案をしてくるのはひとえにお子様のためだと思います。