実際にお化けを見たという話ではないのですが
ちょっとした怖い話を一席。
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怖いのが嫌な人はスルーしてくださいね。
塾は結構な割合で雑居ビルの複数フロアを借り切るという形で校舎を用意します。一階はテナント料が高いので基本は2階より上のフロアを借りることが多いようです。ある塾の店舗責任者をしていた時の話です。そのビルは1階がコンビニ2階3階4階が私の勤める学習塾そして5階に歯医者さん。ビルのオーナーが5階の歯医者さんでした。なぜ3フロア分も借りていたかと言うと1回あたりのフロアの面積が少し狭いビルだったからです。2階が事務室と職員スペースそして10名規模のクラスの授業ができる部屋が一部屋、3階と4階は完全に授業を行う教室専用のフロアでした。それぞれのフロアにはエレベーターで直接上がることができてしまうため、3階と4階に関しては授業が始まる1時間ほど前にエレベーターホールの扉の鍵を開けるようにして運用していました。
ある日曜日の日のことです。仕事が溜まりに溜まったため、昼から休日出勤をして一人で仕事をしていました。もちろん場所は事務室のある2階です。しばらく仕事をして気が付くと夕方の5時頃になっていました。私以外は職員も生徒も誰もいません。 さあ、そろそろ帰ろうかなと思った時、3階のフロアから、
「ががが」
という音が聞こえてきました。 授業の終わり頃に生徒が椅子から立ち上がるとする、床に椅子を引きずる音です。
「あれ、鍵閉め忘れてて、生徒が自習にきちゃったかな」
そんなふうに考えてしまうぐらい非常にリアルな音でした。今振り返ってみると、音があまりにもリアルすぎて幽霊とか心霊現象とか考えることは全く無く、間違えて生徒が来てしまった、あるいは不審者が勝手に忍び込んだかの可能性の方を強く感じていました。
不審者が学校に乱入して児童を殺傷したと言う痛ましい事件が起きて以来、私が勤めていた塾では各店舗に金属バットと刺又が配備されていました。忍び込んだのが不審者である可能性を考えて、金属バットを持って音のなった3階のフロアの様子を見に行くことにしました。
エレベーターでフロアを一つ上がって3階のエレベーターホールに着くとエレベーターホールと3階のフロアをつなぐ扉はしっかりと閉まっていました。
ここで私が考えたのは、「戸締りした人間が確認ミスをして一晩中生徒が3階に閉じ込められていたのではないか」ということでした。今冷静に振り返るとそんな事態になっていたら、もっと早い段階で閉じ込められている子供の保護者から連絡があるはずなのですが、そんなことは全く思いつかず、とにかく鍵を開けなきゃと慌てて3階の扉の鍵を開けました。
鍵をあけている最中に、再び椅子が床に引きずられるような音がしました。
その時は
「これ、確実に(生徒を)閉じ込めちゃってるわ」
と思ったのを今でも覚えています。しかし、鍵を開けてみて、3階にある教室をひとつずつ確認してみましたが、人っ子一人いませんでした。 もちろん机も椅子も整然と並んでいて椅子が引きずられたような形跡はありませんでした。
ここに来て、さすがにお化け関係に鈍感な私もなんとなくいやーな感じがしてきました。
急いで3階を出てエレベーターホールの扉の鍵を閉めました。 鍵を閉めている時エレベーター側には背を向けるのですが、なんと、背後のエレベーターの扉が開く気配がします。と言うかドアの開く音がしています。もう心臓がバクバクしていて、これ絶対なんかあるわと思いながら振り返ると、エレベーターのドアがちょうど閉まるところでした。そのエレベーターが閉まる直前にちらっと赤いスカートが見えました。

