第1講 1部
二月の勝者×塾講×受験ブログ
前編
【二月の挑戦】

(c)高瀬志帆/小学館『週刊ビッグコミックスピリッツ』
伝説の名言
君たちが合格できたのは
父親の経済力と、そして母親の狂気
名作「二月の勝者を」代表する名言の一つです。原作やドラマを見たことがない人でも聞いたことがあるのではないでしょうか。
この言葉はおよそ30年以上前に開成中学の当時の校長が入学式で言ったとされているセリフらしいですね。当時はまだまだ女性の社会進出は今より遅れていたので、「中学受験=父親の稼ぎが良い」という構図だったんだろうと思います。そして、専業主婦の家庭でないと子供の学習管理が難しいとも言われていた時代がありました。それを受けての言葉だと思います。
一方で「この母親の狂気」という言葉が独り歩きしてしまっているようにも思います。ここで言われている狂気とは「母親が自分の時間を全て犠牲にして子供の中学受験に費やす狂気の沙汰が君たちの合格を支えていることを忘れるな」という意味合いで使われているのだと思います。昨今の教育虐待に繋がるような狂気ではないと私は思います。古い時代の言葉なので今の時代にはそのまま当てはまらないとは思いますが、中学受験の本質を突いた名言だと思います。家庭の金銭面のリソース、時間面のリソースを割かなければ子供が優秀であったとしてもトップ校への合格は難しいのということです。
Pick Item
ダジャレ好き塾業界
そもそも掛詞(意味が違うのに音が同じ言葉を使って二通りの意味を持たせる手法)が縁起がいいものと古来から扱われてきたことに由来しています。元来、日本人は音を大事にします。4(し)が死を連想させるので縁起が悪いとか。9(く)が苦を連想させるので縁起が悪いとかは今も残っています。ホテルで4のつく部屋番号を作らないようにするとか、櫛をプレゼントに使わないとか、現代でもやっています。
結婚式のスピーチで冷めるとか離れるとかいう言葉を避けるというのも似た感じがしますね。
私の先輩講師の鉄板ネタで受験期が始まる際に子供達に「今から10回、数字の5を書きなさい。」と言って「よし、いっぱい5を書いたな。みんないっぱい合格だ!」というのがありました。子供達は「さむーい」とか言いつつみんな笑顔になります。
お菓子のキットカットは「キットカツト」というダジャレで受験業界にアプローチして売り上げを5倍にしました。
受験生も意外とダジャレが好きなんじゃないかと思います。カツカレーを食べて「華麗に勝つ」とか言ってCoCo壱に出掛けていく父子の話も聞いたことがあります。
後半に続きます。


