頂点校と呼ばれる超難関校の合格は「もともと合格できる素養」のある子でないとなかなか厳しいもの。

「子供の成績を伸ばす」という塾の本分から外れて「受かりそうな子」を取り合う浅ましさがこの重複カウントには見え隠れしているように思えます。

別に法律違反ではないんですけども、塾講師の矜持はどこにいったのか?

消費者(保護者)は正しい選択ができるのか?






横行する重複カウント

    

■2025年2月の開成中の事例で検証

学校発表合格者数 431名

大手学習塾発表合格者数 622名

SAPIX 263

早稲アカ 161

四谷大塚 128

日能研  38

浜学園  32

とここまでのデータでも191名の重複カウントが起きていることはお分かりだと思います。

なぜ重複カウントが起きるのか

中学受験大手学習塾の合格実績のカウントが重複カウントを引き起こしています。法的には問題があるわけではないので、あくまでも塾の方針といったところでしょうか。




●四谷大塚は提携塾の合格実績を自塾の実績としてカウントしています。

これが重複カウントを引き起こしている主な原因だと思います。四谷大塚の提携塾は四谷大塚の教材とカリキュラムを使って学習を進めますし、組分けテストや週テストなどのテストも四谷大塚のものを使っています。四谷大塚からしたら授業内容以外のハード面はすべてウチの仕組みなんだからウチの合格実績にカウントしますよ。となるのは当たり前です。

一方で提携先の塾としては自分の塾生の合格実績は公開します。次年度の集客にも関わりますから。こうして公開される合格実績に重複カウントが発生するわけです。


早稲田アカデミー

さらに重複カウントをややこしくしているのが早稲田アカデミーの存在です。

早稲田アカデミーは四谷大塚最大の提携塾なのです。つまり早稲田アカデミーの合格実績は自動的に四谷大塚の合格実績にカウントされます。


例えばA中学の合格実績を調べたときに

四谷大塚 150名

早稲アカ 125名

という結果だった場合、早稲アカの125名の合格実績を四谷大塚は含んでいます。つまり、四谷大塚本体と早稲アカ以外の四谷大塚提携塾の合格実績の合算は25名ということになるわけです。


早稲アカのNN志望校特訓

しかし早稲アカにとってはこの仕組みのままでは永久に四谷大塚の合格実績を抜くことができません。そこで「四谷大塚の教材や仕組みとは全く関係がない志望校特訓コース」を日曜日に開講しました。これは四谷大塚とは関係がないので志望校特訓のみの受講生は四谷大塚の合格実績にカウントしないことになります。

しかしこの志望校特訓のみの受講生は通常は他の塾に通っていることがほとんどですからどこかの塾とは重複カウントが起きることになりますが、そこは野武士集団の早稲アカは気にしません。


このNN(ナニガ ナンデモ)志望校特訓コースは

男子御三家(開成、麻布、武蔵)

女子御三家(櫻イン、女子学院、フタバ)

駒場東邦、早稲田中、早実、早大学院

慶応普通部、渋谷幕張中

の設置をしていますのでこの12校に関して、早稲アカは四谷大塚の合格実績を抜くことができるという仕組みになっています。


ただ、このNN志望校特訓にはSAPIX生や日能研生、市進学院や臨海セミナーといった塾で通常授業を受けている子も参加するので、そうした子が合格した場合は重複カウントが発生することになります。


まあ、商売上手ですよね、このNNという仕組みは。それに輪をかけて四谷大塚の仕組みは秀逸です。塾講師をやっていればわかるんですが、毎年安定して合格実績を出すのは非常に難しい。それをいかに仕組みで毎年安定して合格実績を出せているように見せられるかということを考えて、この仕組みをつくったのではないかと思います。


こんなこと。不毛すぎて言葉も出ない。
サピックスは、そもそも偏差値が高い子しか相手にしていません。早稲アカや四谷大塚は自塾外から偏差値が高い子を合格実績にカウントする仕組みを用意している。不毛すぎる。