我が生徒S君は自分の思考に手の動きが追いつかず思った通りに書くことができないといつもイライラしている少年。ガンダムのパイロット、アムロ レイのような状態に陥っています。


思考スピードは相当な速さを持っているので尖った状態の鉛筆を渡して百マス計算をやらせると25秒ほどで終えます。(かけ算)

短期決戦だと尖った鉛筆で乗り切れるんですが、筆圧も強めなので、直ぐに鉛筆は丸くなりますし、思った通りのスピードで文字も書けないのでイライラモードで冷静に鉛筆を削る余裕もない。シャープペンシルもしょっちゅう折るので、芯を出すノックも頻繁にしなきゃならずますます思ったスピードで文字がかけず、ますますイライラ。小4の時はよく国語の記述を口で答えようとして私に封じ込められてました。

「私は書いてあることを読み上げて答えなさいといってますよ。君は書いてないじゃないか」 

「書いてないけど分かるもん」

「わかってないとは思ってないけど、君は書いてないから、答えを読み上げられないよね。」

「でも、あってるもん」

「答えたいなら先にノートに答えを書きなさい。」

「書くのが遅いから嫌だ(泣き)」

「じゃあ、先生も君を当てるのは嫌だ」

「じゃあ、どうすればいいんだよ(怒泣き)」

「ノートに答えを書けばいいんだよ」

「だから書くのが遅いって言ってるでしょ」

「だったら速く書けるように練習すればいいだけじゃん。」

「練習しても速くならないもん。」

「それは練習が足りない人の言い訳だね。」

「練習してるもん。(泣き)」

「練習しても速くならないのは練習が足りないってことだね。」

「答えを言いたいよー(号泣)」

「ノートに書いたら当てるよ。書かない人は当てません。」

みたいなことを毎回の授業でやってましたね。

そんな彼は自分の思考スピードに書くスピードを追いつかせる練習を日々していました。
お母さんがいったことをノートに素早くとる練習とか。テレビのニュースキャスターの言ってることをノートに書き取る練習とか。

6年になるとだいぶマシにはなったのですが、それでもシャーペンの芯をよく折るわけです。で、シャーペンの芯を出すときにノックのためにシャーペンを持ち変える動作が嫌だと。

そこで、ボディノック式のシャーペンを紹介したところ本人はめちゃくちゃ気に入ったとのことでいつも5本のシャーペンを筆箱にいれていました。

彼が卒塾時に言った泣かせるセリフ
「多分、オレ、先生が担当じゃなかったら勉強が嫌になって途中で受験やめてたと思う。
自分の考えに近いスピードで書けることって本当に大事だと思う。」
彼は開成中学を蹴って渋谷幕張に行くことにしました。「これからは社会に出ても女子と同等に活躍できる人間にならないとダメだと思う。そのためには男子校じゃダメなんじゃないかと思って。」うーん。先進的。まだまだ世の中、男社会の色が残ってますけどね。さらに先を見据えているのでしょうか。

実は思考に反応(手の動き)が追い付いていない場合、テストで能力が発揮できず、能力に対して低い成績が出ていることがあります。このS君もそのタイプでした。口で答えを言いたがる、口達者だけど不器用な子に多く見受けられる状態なんです。思考に反応が追い付き始めるととんでもない結果を出してくれたりするのですよ。


Sに紹介したボディノック式のシャーペンはこちら↓

  

 

 本製品の基本的な特長は「ボディノック機能」です。これはペンを握った状態でノックできる機構です。胴軸の中ほどに関節があり、この辺に親指で力を加えると胴軸が「くの字」に曲がり=写真右=、カチッという小さいノック音がしてノック(しん出し)できます。持ち替えずにしん出しができるため、筆記をさまたげません。ノックする方向に限定はなく、360度全方向からノックできます。力を解放すると胴軸はまっすぐに戻ります。

後方ノックの機能も残っている2ウェイタイプです。