塾業界は深刻な国語講師不足です。
坂本金八先生はドラマの中の人物ですが、私が尊敬する教師の一人です。全シリーズのDVDを持っています。金八先生シリーズは個人的はシーズン5「兼末健次郎編」が一番熱かったですね。ジャニーズの風間俊介が演じていましたが。
さて、今日は塾の国語指導者の話です。

 国語講師は慢性的に不足している

国語の読解ってどうやって教えるんですか
新任塾講師で国語を担当することになった講師の多くがこの質問をしてきます。質問をしてこない講師は勝手に我流で教え始めます。
そして新任塾講師のほとんどが翌年には「国語は読解の指導のやり方がわからないので担当できない」と言い出してきます。ほぼ9割程度の確率だと思います。

国語は教え方が確立されていない科目です。そもそも、他の科目は学問なのですでに体系化、分類、整理されているのに対して、国語の読解は学問ではありません。書かれていることを読み取ることというのは、家庭での生活が大きく影響します。つまり、読解が苦手な子は生活習慣から改善しないとダメな科目なので、成績が上がりにくく、クレーマー体質の保護者の標的になりやすいので文系でもやりたがらない科目です。そこで、立場の弱い講師や人の良い講師に「人がいないからやって」とやらせている塾、拠点もかなりあります。

 適当にやっても授業は成り立つ

本気で成績を上げよう、入試で点をとらそうとするとかなり講師はストレスを抱える科目なのですが、日本語を扱う科目なので適当にやっても授業自体は成立してしまう恐ろしい科目でもあります。指導のやり方がよくわからないのに、上司から無理やり担当を頼まれて、どうすればいいかわからない。でも授業はやらないといけない。結局、「どこに書いてあるか」だけを教える授業に終始してしまう授業が多いです。

 それが判れば苦労はしない

算数の講師でもいきなり補助線を引くところから説明する人がいます。できる子にとってはそれでいいのかもしれませんが、算数の苦手な子にとっては「なんでそこに線を引けばいいとわかるんですか?」という状態になります。
もちろんクラスのレベルによって、いちいち解説をすべきでない問題もあるとは思いますが、国語も「なぜ、その行を見るのか」がわからなければ苦手な子はできるようになりません。
この「なぜ、その行を見るのか、どういう思考でその問題を解くのか」の説明をせずに
「ここを見ると書いてあるよね」という説明で終わっている国語の授業が非常に多いです。

 読解のフォローこそご家庭で

算数は「お父さんがねじり鉢巻で教えている」なんて話をよく聞きますが、それをやるなら読解のフォローをしてやってほしいです。
算数は

授業→復習→わからないところを質問

というサイクルを上手く活用すればできるようになります。個別指導をつけるのでもいいでしょう。

一方で読解は「どこで躓いているのか」は子供によって千差万別です。そもそも書いてあることを読み取るという行為事態、日常の積み重ねである生活習慣で培われるものです。
私は読解が苦手な子は親の責任だと思います。子育ての成果が反映しているのです。ならばその責任は親にしかとることはできません。

中学受験の国語の読解学習用に作られた「文章読解の鉄則」はかなりおすすめです。
ただ、大人向けにかかれているので一旦、親御さんが読んで、それを参考にしつつお子さんに教えるという運用が良いと思います。
この参考書をお子さんに与えても「ちゃんと一人で読みこなせるならそもそも読解は不得意ではないはず」です。手を差し伸べてあげられるのはお父様お母様です。
また、六年生なってこれまでやって来た読解問題を解き直す際にも非常に役に立つと思います。