国語の読解力をつけるための家庭学習用教材については私は予習シリーズを推します。
四谷大塚準拠の学習塾に通っているかたなら授業後2~3週間空けての解き直しが有効です。
次から次へと新しい問題を解きまくるというのは国語の読解問題学習には向きません。
太極拳や空手の型練習をイメージしていただきたいのですが、新しい問題を制限時間を設けて解くことは武道でいうところの組手、実戦訓練です。
一方、武道は型の訓練も平行して行います。正しい体の使い方、正確な位置どりなど基本的な動きができているかをゆっくり確認する練習です。有名なのは空手の正拳づきや剣道の素振りですね。軍鶏という漫画で空手の達人になった主人公が型の練習を怠るようになって連戦連敗に陥るという場面がありますが、型の訓練は実戦にも影響をします。
国語の読解はこの型の訓練が重要な科目です。
一回やった問題を丁寧に基本動作を確認しながら解くことが読解力アップの秘訣です。
また、予習シリーズは解説が良くできているので家庭で「保護者が読んで指導するのに」最適な教材かなと思います。私が予習シリーズを推すのは解説が他の国語の教材に比べて充実しているからです。
何度も言いますが、国語の読解力は家庭の力が大きく反映します。普段から物事を腰を据えて考える生活習慣ができているか、書いてあることをもとに質問に考えを巡らせる習慣があるか
は親の責任だと私はおもいます。
他の科目に比べて「子供と親が一緒にやる」ことが成績アップに直結します。
これらを棚に上げて子供の国語の成績が伸びないのを全面的に塾や講師の責任にする方がここ10年で増えたように思います。担当生徒の半分ぐらいが同様の状況なら講師の責任の場合もあるかもしれませんが、大抵は親の責任です。
検討違いな責任追求をして一時は気が晴れるかもしれませんが、担当者のご家庭への意欲は完全に低下します。「仕事の範囲以外のことは一切この家のためにはやってやるもんか」と担当に思われたら間違いなく家庭にとって損です。
こちらの記事でも書きましたが、塾は8割が非正規の専門職講師です。この専門職講師は基本アルバイトなのでやりたくないことはやりません。以前、関係の悪い家庭の子が記述の添削をもってきたときに「この家、ごちゃごちゃウザイんで記述は責任者の先生やってください。保護者には責任者の先生に依頼したと言ってあります。他の子のものは添削しときました」といっていた場面がありました。(記述の添削は原則、講師の職務ではありません)
このような態度について責任者は「ありがとう」と言わなければなりません。なぜか。添削は講師の業務ではないからです。全員の分を添削しろ!というと違法になるわけです。むしろその子以外の生徒の添削をやってくれてありがとうとなるわけです。その責任者は理系なので添削のスキルなぞあるはずがないのですが、無理やりやってました。これがお子さんにとっていいはずがありません。
塾によっては担当講師と直接保護者を話させない手法をとっているところもあります。それは講師のモチベーションを下げないためなのかもしれません。
