難民を助ける会30周年記念シンポジウム 南部スーダン復興の現状と課題 | 「1人の100歩より、100人の1歩ずつ」で世界を少しずつ住み良くしたいチキンのブログ。

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こんばんは~





ただいま帰宅しましたので、さっそくアウトプットします。











難民を助ける会30周年記念シンポジウム アフリカシリーズ第2弾
「南北和平から4年 南部スーダン復興の現状と課題 ~国際社会の一員として私たちは何をすべきか?~」
@国立オリンピック記念青少年総合センター










①基調講演:南部スーダンにおける復興と平和の課題 ―複眼的視点

講演者:栗本英世さん (大阪大学大学院 人間科学研究家教授)





内容はスーダン内戦の概要が主でした。





1983年5月から内戦が始まり、2005年1月にCPA(包括的平和合意)が調印され、それ以後戦闘は起きていないようです。





けっこう和平が結ばれてからも戦闘が続くことって多いらしいんです。





組織のトップが合意したところで、下部の人たちが納得しない場合があるんだって。





っていう話は外大の伊勢崎先生が言ってました。





この内戦は、メディアでは「南北内戦」とか「アラブ人=ムスリムvsアフリカ人=キリスト教」って表現されることが多いんだけど、栗本さんいわく、事実はそうではないそうです。





NCP(国民会議党)vsSPLM(スーダン人民解放運動)という構図だそうです。





初めて聞いた用語が多かったんで、それぞれについて説明まではできません、ごめんなさい。





CPA(包括的平和合意)調印後、少しずつ国内の復興が達成されてきてるそうですが、GOSS(多分government of South Sudan:南部スーダン政府だと思う)の予算の40%は軍事費に回されてるそうです。





課題としては、7月から総選挙があるそうなんですが、南部スーダンの人口が把握できてないとか、CPA(包括的平和合意)がちゃんと実行されるのかなどが挙げられました。





「複眼的視点」という副タイトルは、一口にスーダンといっても、都市部、郡、村落など状況がそれぞれ異なるから場合わけした視点を持てってことらしいです。





最後に、「日本と国際社会は何をすべきか?」のような問いは最初にでてくるべきではないとおっしゃっていました。





まず出るべき問いは「南部スーダン人は何を望んでいるか?」だと。





どう、この視点やっぱ大事みたいだよ?











②NGOによる南部スーダン復興支援:その成果と課題

講演者:中村芳治さん (難民を助ける会南部スーダン駐在員)






中村さんが駐在している南部スーダンの東エクアトリア州では、浄化された水源にアクセスできる人が人口の30%ほどで、残りの70%の人たちは川や水溜りの水を使っているそうです。





ここで一つ数字によるインパクト。





日本人一人当たりの一日の平均水使用量は307リットル。





中村さんが駐在している地域での平均使用量は2.5リットル。




ちなみに日本の水洗トイレ一回流すのに使われる水は13~15リットルらしいです。





彼ら5~6人分が一日に使う水の量です。





乳幼児死亡率も1000人中102人だそうです・・・





また、井戸を掘るにも機材をよそから輸入しなければならなかったり、雨季と悪路のせいもあり、事業コストが非常にかかるそうです。










③パネルディスカッション

司会進行:長有紀枝さん (難民を助ける会理事長)

パネリスト1:杉尾透さん (外務省アフリカ第一課事務官(スーダン班長))

パネリスト2:アラン・リードさん (駐日米国大使館 元米国国際開発庁(USAID)ジュバ事務所所長)

パネリスト3:岸守一さん (UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)駐日事務所副代表)

パネリスト4:隅俊之さん (毎日新聞社 外信部記者)







板尾さん

●2011年までの期間が大事

●今のところ4年間の停戦が守られていることがすばらしい

●和平プロセスはフルマラソンで言うと25km地点ぐらい。大変なところ。

●スーダンをいくつかのセクター(地域)に分割して国連が停戦監視←国連としてはめずらしい手法。








岸守さん


難民の帰還について。





この人は喋り方上手かったし、内容も興味深かった。





一度祖国から逃れて、外国の難民キャンプで祖国の停戦が終わるまで待った難民が帰還する際、まずは一家の父や長男が故郷を視察しにいって、それから家族で会議して、帰るかキャンプに残るか決めるそうです。





内戦で何から何まで破壊されてしまう村もあるので。





帰るという決断を下す際の条件を3つ挙げるとすると、



●水

●ヘルスポスト

●学校



があるかどうからしいです。





また、難民が帰ってくるっていうのは故郷の人たちとってみれば負担になるんですって。





そもそも、元々その難民の人が住んでたところに、帰ってみたら知らない人が住んでたなんてことが多々あるそうです。





だから、難民を「負担」としてではなく、いかにその村の「付加価値」として帰すかという支援をUNHCRは行っているそうです。





例えば、帰還させる前に学校の教師としてトレーニングしてから帰還させれば、その人は「教師」として村に恩恵をもたらせると。





そうすれば、村にとってもいいし、帰還民にとっても職ができていい、つまりwin-winの関係になれるということだそうです。





岸森さんが最後に個人としての意見を言ってくれました。





「他人事を自分事にしてください。」





「無いものあげる支援だけじゃなくある物を引き出せる支援を」





「人道支援と復興開発のギャップを埋めるのが大事」





「『彼らがやりたいこと』を重視するのは大事だけど、必ずしもそれが『彼らがやれること』であるとは限らない」





SONYさんなんかはスーダンの技術支援してるそうですよ~










隅さん

この前俺が書いた記事で話題になったこととかぶる部分ありました。





例えば、自分がアフリカの子供のために出した1000円が、そのうちのどれくらいがちゃんと彼らの元に渡っているのか、それによってどんな成果が出ているのかということ。





お金の透明性がなければ寄付は発展しないと思います。





もちろんスタッフの人件費に回ってしまうかもっていう考え方はあるけど、そこで浮いた分のお金が結局支援に回されるんであれば同じことだから、それはいいと思うんです。





この人はジャーナリストとしての視点から話してくれたんですが、他に、



●悲劇ではなく希望の報道も(が)大事

●難民キャンプの方が過ごしやすかったといって、祖国に帰らずキャンプに帰ってしまう人もいる。
→インフラ整備など含む、早急な祖国の復興が大事。

↑これはさっき岸守さんが言っていた、「人道援助と開発のギャップ」という問題とリンクしてると思います。

●関心を持つことが「継続」することが大事









駐日スーダン大使のスティーブン・ウンドゥー大使も少しお話してくださいました。





この方の話し方は、かなりインパクト強かったですね~





内容は、

●話し合いはもう十分なんだ、アクションを起こすときだ。

●CPA(包括的和平合意)をきちんと実施するためのhelpをお願いします。

●DDR(武装解除、動員解除、社会再統合)が日本の強み。
→ちなみにこれの代表格が我が外大の伊勢崎先生ですよ。

●人間の安全保障を外務省と一緒に進めたい。
→国家の安全保障だけでは十分でない時代(テロとかもあるしね)、人間そのものの安全保障が大事だって言う考えが今主流です。ちなみにこの考えを普及させた功績者の一人が日本の緒方貞子さんです。

●地雷除去は農業生産の増大につながる。










最後に岸守さんと隅さんが、





「大事なのは想像力(当事者意識)、そしてそれを「継続」させることだ」





とおっしゃっていました。















以上です。





読んでくれた方、いつもいつもほんとにありがとうございますm(__)m











ではでは(・ω・)/