【ビルドダイバーズ妄想戦記】第5話「F岡vsタッチ 後編1」 | いつだって加速装置

いつだって加速装置

改造ガンプラ系ブログ。
目が色弱なので色が見分けづらいです。
成形色のまま無塗装でオリジナル機体を作ってます。


↑前編がまだ未読の方は今すぐタッチさんのブログへ!









〜敵機コンペ優勝者タッチさんへ捧ぐ〜

〜そして、ガンプラバトルが大好きな皆様へ届けたい〜















ここはGBNオーストラリア大陸エリア。

その東部に位置するは地球連邦軍の拠点、トリントン基地。

再三に渡るジオンやその残党の攻撃により幾つもの物語が生まれ、数多くのミッションやイベントで賑わうホットスポットである。

基地の船着場からは美しいシドニー湾が一望できるが、そこはジオンによるブリティッシュ作戦、通称“コロニー落とし”でぽっかり空いたクレーターであり、マップには痛々しい痕跡が写る。

基地から一歩出ればあっという間に荒野地帯が広がり、乾いた岩山の間を砂の混じったぬるい風が吹き抜ける。

『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』第一話では、アルビオンに潜入したオービルが「夕焼けを見に行く」と偽り、車でガトーを迎えに行った場所でもある。

「ブラウエンジェルからバルフィッシュへ」、そう無線で連絡を取りながら。

時刻は夕方5時を回ったところ。

そろそろGBNでも綺麗な夕焼けが見れる頃合い。

空を仰げば、端の雲からゆっくりと赤に染まっていくのが見える。



広い荒野に機影が3つ。

クリスマス限定ミッションを終えた機獣旅団の3機が直立のまま待機していた。

機体から降りたF岡は2つのハロを抱き抱え、フォースメンバーのローレンス、カナタの元へ駆け寄り、さっき起きた出来事を話した。

そう、ハロゴンが謎のハロと入れ替わっていたのだ。

ハロゴンは足元に転がって伸びており、本来居るべき設置デバイスにはハロを模したダイバーの姿があった。



彼の名は『タッチ』。

詳しい理由は明かしてくれなかったが、何やら知り合いに蹴り飛ばされたらしく、ミッション開始直前のF岡の元へ降ってきて、ハロゴンと入れ替わったまま出撃となったらしい。

F岡にとって訳が分からない事態だった。

だが、彼のおかげでミッションクリアできたのも事実である。

敵機ドワッジの攻撃を咄嗟に対応してみせたタッチ。

さらにはF岡の即席攻撃にもタイミングを合わせられる操縦技術の高さ。

そんな彼にF岡は心を奪われていた。



事の始終を2人に話し終えるとF岡はタッチに、タッチはF岡に目をやった。

タッチ
「さっきのMB(モビルビースト)、どうなってるの?どうやってあんなガンプラを作ったんだ?」

F岡
「そっちこそ何やねん、あのデタラメな剣技は?あんなん見たことないで!どうや?お互いバトルして確かめてみるってのは?」

タッチ
「いいね、それ!」

そう言うと、タッチの背後から綺麗な粒子と共にガンダムエクシア太刀(たっち)が召喚された。




F岡・ローレンス・カナタ
「おおおーーー!!!」

人の愛機を見る瞬間はいつだって興奮するもの。

エクシア太刀を見上げる3人。

ローレンス
「マントかぁ、渋いなぁ」

カナタ
「これってリペア?」

ローレンス
「いや、肩からケーブル伸びてるし多分最初のエクシアだろう。恐らくリペアとは関係ないマントかな?肩の形状もリペアⅡじゃないし、初期エクシアだろうな」

カナタ
「なるほどね〜。この日本刀はあれ?沙慈が日本人だってことを着眼点にイアン・ヴァスティが開発した…とかそんな設定かしら?」

タッチ
「いや…別にそこまで深く考えてないよ、綺麗なお姉さん」

F岡
「おいおいカナタ!あんま聞くなって!今からバトルすんのに俺の楽しみ奪わんといて(笑)」

カナタ
「まぁ♡綺麗なお姉さんだなんて♡(*´꒳`*)」

F岡
「おい聞けや(笑)」



荒野のど真ん中、向かい合う2機。

離れた岩山の上から見守るローレンスとカナタ。

ローレンスから2人へ通信が入る。

ローレンス
「バトルは時間無制限。まぁないとは思うが泥試合も考慮して、一定以上ダメージを与えれば勝利とする」

タッチ
「一定以上?そんなぬるいことを(笑)俺の刀で爆死させてやる!」

F岡
「フンッ………上等!」

ローレンス
「それでは、F岡対タッチの1本勝負!バトル始めっ!」

F岡
「F岡、ブレードガイアー、一狩り行くぜ!」

タッチ
「タッチ、エクシア太刀、目標を…斬るっ!」

両機とも互いを目指して一直線に駆け出す。



先手を取ったのはブレードガイアー。

いきなりシールドを投げつけ、突進する。

エクシア太刀はシールドを蹴り飛ばして対応。

“シールドを蹴る”、予想通りの展開にニヤリと笑うF岡。

シールドの死角から一気に間合いを詰め、いざ双剣抜刀。

一拍遅れたエクシア太刀に2本のレーザーブレードが襲いかかる。




ガキィィィィン!!!

不意打ちに対応してみせるタッチ。

鳴り響く金属音。

実体剣と実体剣。

双剣vs日本刀。

F岡
「剣対剣!おもしれぇ!絶対勝つ!」

タッチ
「こういう戦いを待っていた!勝つのは俺だ!」

挨拶は済んだ。

初撃かち合うやいなや、2機は一旦距離を取った。



それから幾ばくもの攻防があり、ビームライフルの応酬へと移る。

両者岩山で射線を切り、またあえて岩山に狙いをつけるなど、均衡を崩そうとしていた。

しかし似た者同士なのか、互いに射撃の腕前は大したことないと知る。

カナタ
「ぶっちゃけ、団長って射撃はイマイチなのよね〜」

ローレンス
「どうやら相手もそのようだな。武器構成は銃・剣・盾とバランス良くできてる………が、2人とも近接バカらしい(ー ー;)」

先に飛び出したのはエクシア太刀だった。

GN粒子による“揺れて見える”浮遊飛行。

F岡
「くそっ!照準がっ!」

それでもトリガーを引くF岡だったが、ことごとくかわされる。



エクシア太刀は、右手一本で逆袈裟に切り上げた。

ビームライフルに一線の太刀筋が入る。

後ろに飛んで誘爆を避けるブレードガイアー、猛追するエクシア太刀。

足は浮遊から着地へ、手は音もなく刃を返す。

今度は袈裟斬りに、ブレードガイアーめがけて両手で斬り下ろした。

体を捻るが、ブレードガイアーの右肩の装甲が斬り落とされる。



F岡
(くっ!……だが浅いっ!この間合いなら…いける!)

咄嗟に出した右拳がマントの上から完璧に入る。

しかし思いの外ダメージを受けた様子は見られない。

F岡
「チッ!マントん中でガード固めてたんか!……まぁいい、体勢は崩れた!」

タッチ
「グクッ……!まだだ!殺陣(たて)の体捌きを舐めるなぁ!」

ブレードガイアーが斬りかかるその瞬間……



ジャッ!!

隙ありと思われたエクシア太刀から、紫電一閃、振り下ろされた刃がブレードガイアーの胸をかすめる。

ダメージは小さく、わずかに切先が当たった程度。

しかし受けた傷以上の恐怖をF岡は感じた。

F岡
(コイツ!無理な体勢で振りやがった!)
(しなる剣筋……俺がもう少し踏み込んでたら……)
(なんや…この強さ……“気持ちが悪い”…。ドワッジの時と同じ気持ち悪さや。ビビるくらい鋭い…)

F岡は普段の倍以上の間合いを取り、レーザーブレードを2本しっかり握った。

再び浮遊し、岩山の森に身を隠すエクシア太刀。

F岡
(どこや…どっから来る?)

辺りには大小密集する岩山が。



その影から飛び出したのはブレードガイアーのシールドだった。

F岡
「なっ⁉︎…フェイク!」

反対方向の岩山から飛びかかるエクシア太刀。

F岡
「…間に合えぇぇ!!」

シールドに反応してしまった体を無理矢理矯正する。



すれ違う瞬間、マントの影からビームサーベルが伸びる。

空(くう)に置いたブレードが間一髪軌道を逸らす。

F岡
「…あの野郎ぉ、首を獲ろうと…!」

タッチ
「くっそ〜〜今の防ぐか〜…強ぇなぁ〜!」

F岡
(どこにビームサーベル隠してやがった⁈いや…それよりも今の攻撃でわかった!)
(浮遊と着地で一撃の重さが変わる。浮遊の奇襲は厄介やけど、警戒すべきは着地の剣!あれはさせたらあかん!)
(何なんやコイツ⁈浮遊と着地がまるで別人や!)

F岡
「考えても埒あかん。俺の二刀流だって…!」

エクシア太刀に猛攻をかけるも虚しく、双剣からは空(くう)を斬る音しかしない。

タッチ
「悪いが斬るだけが殺陣じゃないんでな!」

ブレードをひらりとかわすエクシア太刀。

F岡
(くそっ!防御してくれる方がまだ有り難いわ!タッチが刀遊ばせてるんが逆に怖い。上手く踏み込めん…)

攻撃の手を休め、再び退くブレードガイアー。

にらみ合う2機。



タッチに通信が入る。

F岡
「タッチ!あんた凄いな!」
「俺の得意な間合いでこうも防戦一方になるとは思わなんだ(笑)」
「意地でも二刀流で一泡吹かせたろって思ったんやけど…やめや、やめ!」

タッチ
「単純な差し合いじゃ俺、負けないよ?」
「ガイアが地上特化なのは分かるけど、俺も得意なんだよね、地上戦」

F岡
「あんたが地上戦強いんはよう分かった!俺も意地張るんはもうおしまい!こっからは本気でいくっ!」

タッチ
「来いっ!お前の本気を待っていた!」



F岡
「行くぜ!ガイアー!!」

ガオォォォォンン!!

さっき投げられたシールドを拾い装着。

四足獣の姿へと変貌するブレードガイアーガンダム。

岩山を縫うように疾走し、それはみるみる速くなっていく。

ビーム突撃砲を撃つ、撃つ、撃つ、撃ち続ける。

タッチ
「なんだコイツ!MBだと射撃の精度がっ⁉︎」

初めて防御に専念するタッチ。

その様子を遠くから見るカナタ。

カナタ
「でもね、なぜか固定武装なら当たっちゃうんだな〜これが!笑」



あえてマントに集中砲火するガイアー。

飛びかかり、そのままマントを食い破る。

エクシア太刀の左腕が露わになる。

辺りは死角の多い岩山。

タッチ
「やば…ちょっと不利な状況…」
「早めに場所変えなきゃ…やばいぞこれ!」
「でもちょっとワクワクしてきた!」

マントを失ったため死角からの攻撃を警戒しつつ、浮遊のバック走で飛び続けるエクシア太刀。

岩山地帯を抜け、平地の荒野にふわりと降りた。

タッチ
「見通し良好!ここなら五分で戦える!」



再び睨み合う2機。

一戦闘距離まで近づくガイアー。

F岡
「なぁタッチ。俺はさっきアンタから面白い剣技を見せてもらった。だから今度は俺が、俺にしかできない獣化でお礼がしたいなって思ってる」

タッチ
「俺もそうさ。その爆発的なスピードは真似できないけど、俺の剣術がどこまで通用するのか試してみたい!」

F岡
「じゃあ…」

タッチ
「…あぁ」

F岡・タッチ
「「ここで…決める!」」



F岡
「ハロゴンッ!オーガノイドシステム!発動!」
「Eシールド!!!最・大・展・開!!!!!」

ガイアーを中心に風が吹き荒れる。

タッチ
「なっ………なんだ…これは⁈」

辺りを見渡すタッチ。



F岡
「奥義…『シールドプリズン』…」
「ようこそ…檻の中へ……」






〜後編2へ続く〜