2006年11月7日 東京発のぞみ89号


この新幹線に乗らなければ、私はぴあのとめぐり会うことはなかったかもしれません。


私は東北とお別れを告げ、思いっきり傷心モードでした。

東北新幹線の中では涙が止まらなく、気がついたら東京に着いていて、

乗り換え30分・・・・・乗りたい新幹線は学生旅行で満席で、真ん中席しか空いていなくて、この状態で真ん中席は辛いので、時間をずらし窓際の席を取りました。


だれも座らなくて良かった・・・と思ったら出発してすぐ一人の男性が真ん中席に・・・・・。



荷物の上げ下ろしをきっかけに、その男性が私の心境に関係なく、じゃんじゃん身の上話をしてくるんです。


ちょっと私。。。かない傷心モードなんですが・・・・・そんなのおかまいなしで


「あなたは私の姪っ子くらいかな~かわいい子でね~その子が自殺しましてね・・・・・・・」


そのときの私・・・・・生きる気力も、希望もなく、抜け殻状態でした


「本人は残された家族の気持ちなんてわからないでしょうね、、、、、苦しかったろうけどね・・・

なんで死を選んだか・・・残された家族もわからない・・・・・気がついてやれなかったのが残念でね・・・・どんなことがあっても命を自ら絶ってはだめですよ・・・」


私からそんなオーラが出ていたのかも・・・・


となりに座った何かのご縁だぁな~と、、、、まったくお構いナシに、あれこれ話してくる男性。


「ご趣味は?」


「ゴルフでもしようかな~と思ってるんですけどね・・・・道具があるし友達も始めたし・・・・」


「ゴルフは若いときだけですよ~ぼくはピアノやってるんです~音楽は死ぬまで出来るし、子どもの頃に習っていたけど先生が恐くて辞めちゃってね・・・・今はジャズをやってるんですよ」


私と同じだ~


ピアノ習ったらどうですか?



「いや・・・私には無理ですよ・・・・ピアノなんて持ってないし・・・習わないとダメだし・・」


「いやいや電子ピアノなんて10万出せばいいものあるし、

40で始めた僕でも今じゃそれなりに弾けるんだから、

あなたが40になった時はかなり弾けるようになってますよ・・・・」


そんな世間話をしていたら、あっという間に名古屋を過ぎ、京都、、、、と

「2時間半楽しい時間でした。ありがとう・・・ピアノ・・・・前向きにね。。」と


私は新大阪で下車しました。

名前も知らない、たった2時間半ほどとなりに座っただけの人。



でもその男性の言葉が忘れられなかった




何か欲しかった、、、、ぽっかり空いた時間を埋める、何かが、、、、、


ひとりでも夢中になれるものが・・・・・・・生きがいになるものが欲しかった・・・・


仕事ではなく、恋人ではなく、家族ではなく、親友ではなく、たった一人になっても支えになる何かが・・・・欲しかった

どんなに辛いときでも悲しいときでも打ち込むことのできるもの・・・・・


ぴあの・・・・・ぴあの・・・・・かぁ・・・・・・


しばらくして楽器店へ


そこで流れていたピアノ曲がとても心に響いて、すごく落ち着いて、いいなぁ・・・・



ひらめき電球ぴあの買おうひらめき電球


そして先生を探し習い始めました。


毎日夢中になって弾いていました。全然弾けなかったけど、楽しかった・・・・・。


1年続けばいいか・・・・くらいの軽いのりでしたが、レッスンの時間が何よりも譲れない時間枠となったのです。



今・・・・私の生活の中からピアノがなくなるなんて考えられない


最近は苦戦することも多くなり、楽しいことばかりではないのだけど、不思議なことに嫌にならない・・・

たった2時間半となりに座っただけの、名前も何にも知らない人の言葉で大きく生活が変わりました。



あれから3年過ぎました


ぴあのと出逢えて本当によかった・・・・(小田和正が流れてきます)

でも・・・


でも・・・・


ぴあのと出逢ったのは、あの別れがあったからだよね・・・


あの日、あの時、あの新幹線に乗らなければ・・・・・あのお別れがなかったら、、、、、・って変だけど、、、、



別れにも、これまでの全てに

ありがとう・・・



悲しみのど真ん中、苦しみのど真ん中にいたとしても、


笑うことが出来なくても、いいよ・・・


泣いた分だけ優しくも、強くもなれる・・・・・


今の涙は決して無駄ではないから・・・・


泣きたいときは思いっきり泣けばいい・・・・思いっきりわがままになってもいい!


時間はかかっても、きっと何かが見えてくるから・・・・信じていこう


親友が私に送ってくれた言葉です。


あなたにも送ります。


最後まで読んでくれてありがとう


あなたに出逢えて本当によかった・・・


ありがとう


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