
「Neverland Landing」と呼ばれている、マイケルの未発表曲が存在します。
マイケルの歌声によく似たTom Foxのものがリークされましたが・・
おそらくまだ誰も本物は聞いたことがないんですよね。
哀愁のある美しい旋律・・アメリカの古い民謡をベースにした、彼のNeverland Landingバージョンが聞ける日を、ずっとずっと待っています。
Song michael cited he had written in his court disposition in november 1993 remains unreleased.
version,supposedly by Michael,surfaced on the internet - this was actually a song titled Wayfaring Stranger, performed live by Tom Fox.
from「Michael Jackson:For The Record」
法的書類からの引用によると1993年11月に書かれたマイケルの未発表曲である。
インターネット上にリークされたバージョンはトム・フォックスによって
歌われ「Wayfaring Stranger 」と題されたものであると推測される。
「Michael Jackson:For The Record」より
この曲は、アメリカのよく知られた古い伝統的なフォークソングです。そのルーツについては、どうやら明瞭ではありません。人の口から口へ伝承された歌なのでしょう。その説は様々で、アパラチア・フォーク、アイルランド民謡、また黒人霊歌が起源ではないかというもの・・
その起源がどこから来るものなのかは、少し想像力を逞しくしてみると良いかもしれません。
アパラチア地方というのは、アメリカ中東部に北から南へと走る山脈地帯のことで、ロックン・ロールのもうひとつのルーツ・サウンドともいえるカントリー音楽の歴史が始まったホワイト・アメリカンにとっての心の故郷ともいわれる土地なのだそうです。
短いアメリカ合衆国の歴史において、最も長い歴史をもつ土地のひとつです。
18世紀初め、アパラチアにヨーロッパからの貧しい移民たちは、農地に適さないこの山間部に、とうもろこしを栽培し、それを原料にバーボンを造り細々と生計を立てていました。アメリカがイギリスから独立すると、財政的に厳しかったアメリカ政府は財源確保のためにアルコール飲料に税金をかけるようになります。突然、政府の納税の指示に彼らの多くは、山奥へと逃げ込んで行きました。山の中に密造酒を作る隠れ村が数多く生まれたのです。
その後、南北戦争が終わった頃から石炭の採掘という重要な産業が発達し始めます。
山中で石炭の採掘が始まると、それを積み出すため、鉄道の敷設工事が始まり、未開の地だった山奥に多くの労働者が入り込むようになりました。
そこは厳しい労働環境だったこともあり、白人移民に混じり、奴隷から解放され仕事を求めていた黒人たちも数多く働くようになります。こうして、貧しいヨーロッパ移民のトラディショナルソングと解放奴隷の黒人のブルースとの出会いが実現しました。
「The Wayfaring Stranger」「Poor Wayfaring Stranger」「I Am a Poor Wayfaring Stranger」などと呼ばれ、若干歌詞が異なるとはいえ、同じ歌とみなされるこの歌は、その出会いから発した歌の一つかも知れないと考えられます。
白人、黒人ともに異郷の地で心の故郷を思う、アメリカの魂の歌。彷徨える旅人の人生の歌が、歌い継がれたのではないでしょうか。
The Wayfaring Stranger 「Neverland Landing」
Poor Wayfaring Stranger" or "I Am a Poor Wayfaring Stranger"
I'm just a poor wayfaring stranger
While traveling through, this world of woe.
Yet there's no sickness, toil nor danger
In that bright land, to which I go.
I'm going there to see my father (*
I'm going there no more to roam;
I'm just a going over Jordan
I'm just a going over home.
わたしは ただの哀れな放浪の異邦人
悲惨なこの世界中をさまよい歩く
未だ、そこには病はなく 苦労も危険もない
その晴れやかな国には
私の向かうその国には
父に会いに行こう
もう彷徨い歩くのはいやだ
わたしは ただヨルダン川に向かうだけ
わたしは ただ故郷へ向かうだけ
I know dark clouds will gather o'er me
I know my way is rough and steep;
Yet beauteous fields lie just before me
Where God's redeemed, their vigils keep
I'm going there to see my mother (*
She said she'd meet me when I come;
I'm just a going over Jordan
I'm just a going over home.
暗い雲が私の頭上を覆うだろう
わたしの道は荒れて曲がりくねっている
ただ私の前に 麗しい大地が未だ横たわる
眠ることない神の救いの地
母に会いに行こう
お前はやって来て私と巡り合うのだと彼女は言う
わたしは ただヨルダン川に向かうだけ
わたしは ただ故郷へ向かうだけ
I want to wear a crown of Glory
When I get home to that good land
I want to shout Salvation's story
In concert with the Blood-Washed Band
わたしは 栄光の冠を被りたい
あの良き地、故郷へ帰ったら
わたしは 救いの物語を叫びたい
清められた血の楽隊の 演奏会で(血の贖いに結ばれた 調和の中で)
I'm going there to meet my Saviour
To sing his praise forever more;
I'm just a going over Jordan
I'm just a going over home.
救い主に会いに行こう
常しえに 彼の賛美を歌うため
わたしは ただヨルダン川に向かうだけ
わたしは ただ故郷へ向かうだけ
注(*・・ここのところの順番が逆に歌われています。
マイケルは、この曲に「Neverland Landing」というタイトルをつけました。Landingという言葉には「踊り場」という意味もあるのですね。
この歌が書かれたのは、'93年、彼に児童虐待容疑がかけられた頃のことです。
彼は、「子供には罪はない」「僕には彼の心が分かる」と言って、告発した少年を逆に心配しました。('03の時も同じでした)
マイケルが追い求め夢見る、けして子供たちの魂が傷つかない楽園ネヴァーランドの、「Landing 踊り場」で、無垢な魂たちを守護して憩い、歌い踊る彼の姿を想像してみて下さい。とても眩しく幸福そうです。
David Nordahlデビッド・ノダールさんの絵の世界のように


