自信をなくしながら、何を描けばいいかを探していた時。
『染の小道』というイベントへの
参加を誘われました。

新宿区の町おこしイベントで、
作家が商店街の暖簾を作る、というもの。
興味本位で参加表明しました。

くじ引きで、私は台湾出身の女将さんが切り盛りする居酒屋さんの暖簾を作ることになりました。
ご挨拶に行った日、初対面の私に、
女将さんはご自分の故郷台湾の
少数民族の話をしてくれました。
その話を聞いているうちに思ったこと。

台湾も、ハワイと似た文化や伝統があるんだな…
きっと、ハワイや台湾だけでなく、
地球に生きる民族は、形は違っても
伝統や文化の根元の部分は同じなのかも知れない。
 
そう思ったとき
「ハワイのモチーフで暖簾を作ろう。
きっと共感してもらえるはず!」
そう決めました。
 
ハワイで見た風景を思い出し図案にしたところ、
友禅教室の仲間に言われました。

「ハワイが好きという人は沢山いるけど、
ここまで本格的にハワイを表現した友禅は見たことがない」

その言葉に、ハッとしました。


そうか!
私だから出来るんだ。
友禅とフラ、どちらも長く学んできたから。
そんな人は、きっと日本中、いや世界中だって他にはいないはず。
だったら、これをやればいい。

本当の意味で、
私がハワイアンモチーフの友禅をやって行こうと決めたのは、
この時です。
 

そして居酒屋さんのためにハワイアンモチーフの暖簾を2点制作したところ、
女将さんに大変喜んで頂きました。
その上イベントから1年後、
なんとお買い上げくださいました!

私の軸となるものを認めて下さったようで、
私にとって、それは大きな自信となりました。
 





そして、今に至ります。
  
 
長くなりましたが、
これが、私がハワイアンの友禅を始めた軌跡です。
  

この先、時が過ぎてまた新しい何かにチャレンジする日が来るかもしれません。
ですが、軸を動かすつもりはありません。
どんな形であっても、
友禅もハワイモチーフも、この先ずっと続けて行きます。




なぜなら
これが、私だからです。
 

【Hawaiian友禅を始めた訳】
おしまい