以前にも何度か書いたが

 

エリックにはえげつないほど偏食の甥っ子がいる。

 

彼は1歳まではバナナとリンゴペースト

 

それ以降はほぼ毎食ミートパスタで育ったので

 

それはもう、レベルの高い偏食である。

 

 

いや、うちの子も毎食アンパンマンカレーよ

 

 

と思われたお母様方

 

驚くなかれ、

 

彼は現在、成人一歩手前の17歳だが

 

未だにこの食生活を続けている

 

偏食のプロなのである。

 

 

 

よく今まで生きてこられたな。

 

 

 

と常々思うが、

 

人間極端に栄養が偏っていても

 

案外なんとかなるものなのだろうか。

 

現にエリックも子供の頃

 

毎食チキンナゲットだったらしいが、

 

今は健康そのものである。

 

悲しいことに

 

この超偏食国家スコットランドでは

 

食べられる物が数種類しかない子ども

 

は全く珍しくもなんともない。

 

週7で昼がフライドポテトの幼児なんて

 

その辺に普通にいるのである。

 

 

 

私はぽんたが生まれる前、

 

この現状を何故親が放置しているのか

 

ずっと不思議でならなかった。

 

スコットランド人は確かに食事に無関心だが、

 

子どもの健康に無関心な訳ではない。

 

何故どうにかしようとしないのか、

 

やる気がないのか

 

時間がないのか

 

何とかする調理技術がないのか、

 

ずっと考えて

 

最近ようやくこの問題の答えに辿りついた。

 

 

 

親自身がまた、極端な偏食だからである。

 

 

 

以前教会のママ達と話していると

 

皆が口々に

 

「子供が全く野菜を食べない」

 

「自分の皿には目もくれず、親の物を奪う」

 

と嘆いていた。

 

ある1歳の女の子の親は

 

「茹で野菜を何度もあげてみたけど、

どれも食べなくてゴミ箱行きになる。

親が食べているものばかりほしがるから、

最近は結局最初から

親と一緒の物しかあげてない。」

 

と言っていた。

 

子どもが親の皿の物を欲しがるのは

 

万国共通だと思われるが、

 

ここで問題なのは

 

じゃあ、親の皿には一体何が乗っているのか

 

ということである。

 

子の皿にはお湯で茹でただけのブロッコリー、

 

親の皿には美味しそうなピザやマック・・・。

 

 

 

いや、私でも後者を選ぶわ。

 

 

 

結局のところ

 

この偏食国家の根本的な問題は

 

親も偏食なので子どもに手本を見せられない

 

に尽きると思う。

 

親が野菜を一切食べないのに、

 

子どもが進んで食べるようになる訳がない。

 

もちろん

 

「親が野菜をもりもり食べるのに、子は野菜嫌い」

 

というケースはいくらでもある得ると思うが、

 

「親は野菜を食べないが、子は野菜好き」

 

を達成するのは

 

そこそこ難易度が高いように私には思える。

 

こうして偏食の親に育てられた子供が

 

いつしか親となり、

 

そしてまた偏食の子が育つ。

 

政府はこれを何とかしようとあがいてみたようだが、

 

結局のところ政府の要人も偏食である。

 

 

 

なんという泥船。

 

 

 

この国の行く末を憂う日々である。