毎年冬になるとばぁばがこんなことを言う。
「もんちゃん、あんた今でも覚えとるかねぇ?
あんたが生まれたのは冬やったとよ」
だろうな。なんせ2月生まれだからな。
誕生日は28年前から変わっていないはずなので
生まれた当時も冬であったことは想像に難くないのだが、
何故か毎年誕生日が近づくと
まるで秘密の昔話をするかのような口調で
先述の話を切り出すばぁば。
続きも毎回ほとんど同じ語り口で
私が生まれた日に雪がしんしんと降っていたこと
母と一緒に病院までタクシーで行ったことを
延々と聞いてもいないのに教えてくれるのだが、
今年も例年通り「孫出生秘話」を語ってくれたばぁばが
最後にこう締めくくった。
「せやからね、もんちゃん、あんたが生まれた2月26日は
ばぁばにとって大切な日なんですばい。」
ばぁば・・・・・・
それ、私の誕生日ちゃう、妹の誕生日や。
まぁしかし一応孫が5人いるばぁばである。
じぃじの誕生日も2月22日で紛らわしい事この上ないので、
この位の勘違いは
むしろ普段のあれこれを鑑みるに可愛らしいくらいだろう。
そう思って母にこの話を語ったのだが、
今度はここで思ってもみなかった事実が発覚した。
母 「え?ばぁばが毎年そんな出生秘話を話してくるの?」
私 「そうそう、いい加減しつこいけど、まぁばぁばらしいよね。」
母 「いや、って言うか、あんたの生まれた日
雪なんか降ってなかったけど?」
・・・・・・・・・ん?
私 「モモ(妹2)の生まれた日と混同してるとか?」
母 「いや、でもあの子の誕生日は異常気象レベルで暖かくて
とても雪なんて気温じゃなかったじゃない。
他の誰かと勘違いしてるのよ。」
私 「でも他の親族はみんな雪とは無縁の季節生まれじゃん。」
母 「ついでに言うと、ばぁば別に付き添いにも来なかったけど?」
私 「え?」
母 「結局間に合わなくて、生まれた翌朝に来たわね。」
私の出生秘話
ほぼ勘違いかい、ばぁば!!
++++++++++++++++
【おまけ】
26日に妹2の誕生日ケーキをホールで買うので
大体私の誕生日は和菓子責めです。
桜餅、ゲットだぜ。
