最近2回ほど、ピザ子とピザ母とご飯を食べる機会があった。
ちなみに以前から皆さんには
「ピザ母娘と距離を置いた方が良いのでは・・・」
とご忠告頂いているが、
娘の方はともかく、基本的に母親は本当に良い人。
まぁ確かに例の子守りの件はなかなかハードだったが
私が困った時にはすかさず助けてくれるし、
前述の通りちょいちょいとご飯にも誘ってくれる。
ただ何というか、彼女言うところの"天使のような"愛娘が絡むと
「恋は盲目」ならぬ「母は盲目」状態に陥るのである。
さて、先日食事に招かれた時のこと。
二人で夕方からワイングラスを傾けていたところ
ピザ子が友達の家から帰って来た。
「はろー」
と一応朗らかに挨拶した私は石像か何かのように無視され、
テーブルについたピザ子は開口一番、命令口調で
「パスタを少し、あと牛乳と果物。今すぐ。」
とウェイトレス母親にオーダー。
母親が、
「もう今日の夜ご飯は用意してあるわよ、天使ちゃん?」
と優しく娘を宥めすかすも、ピザ子は再度怒ったように
「早く言ったとおりに準備して。」
とだけ言い捨てて、二階へ上がっていってしまった。
登場早々、インパクト大やな・・・・。
「ごめんなさいねー、うちの子、ちょっと疲れてるみたいで。」
と困ったように笑うピザ母。
正直彼女は疲れていようがいまいがいつもこんな感じだが、
母の目には疲れ果てた可哀そうな天使しか見えていないのだろう。
そんな感じでピザ母は慌てて娘のために夕食を準備したのだが
今度は不機嫌に二階から降りてきたピザ子が
この出来上がった夕食を一瞥するなり
「ママ!!!!」
と母親を怒鳴りつけた。
母 「なぁに?どうしたの?」
娘 「いいから、今すぐここに来て。」
母 「んー、ママ今ちょっと手が離せないのよ。」
娘 「いいから、さっさと来い!!!」
と娘が怒鳴り散らすので、慌てて馳せ参ずるピザ母。
娘は自分の夕食を顎で指し、
「この夕食、私の言った通りに出来てない点が二つあるわね。」
とまるで出来の悪い生徒を前にした教師のような顔で
自分の顔の前に2本指を立てながら
「一つめ、パスタは少しって言ったわ。"少し"の意味わかってる?」
「二つめ、果物はどこ?なんでサラダが置いてあるの?」
と自分の母親を叱りつけた。
姑か!!!!!
と、心の中で80マイルくらいドン引きする私をよそに
必死に娘を宥めすかすピザ母。
しかしそれがさらに娘の逆鱗に触れたようで
最終的に"ママの天使ちゃん"は
サラダの入ったボウルを手の甲で机の向こうまで弾き飛ばし
何やら母親を罵りながらどこかへ行ってしまった。
この母娘を見ていて私は時々
「果たしてどちらの方が不幸なのだろうか」
と思うことがある。
娘の本当の姿を見ようとしない母親の方か
真綿に包まれて女王様になっている娘の方か。
もっとも本人たちは現状幸せなのだろうから、
余所者の私がこんなことを考えるのは全く見当はずれなのだろう。
子育ての深淵を覗き込んだ気がする私であった。
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ちなみにピザ母が娘を溺愛するのには
まぁ詳細は書きませんが少し切ない理由があるので
なんとも傍から見ていて歯がゆい親子なのですが、
娘の方からは先日はっきりと
「私、あなた嫌い。だって私の言うこと聞かないから。」
とある種衝撃の告白をされたばかりなので、まぁなんとも・・・・・。
以前この子は
「友達には1から5までランクをつけるの。言うこと聞かない人は1。」
とも言っていたのですが、
自分が他人を評価・分類するのと同じく、
他人もまた自分を評価・分類している
ということにはきっと気づいていないんだろうな、と思います。
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