ビザを申請するためのアポを取りに行ったところ、
アポを取るだけで最大2時間待ちと宣告され
すごすごと退散することになった私。
ここが夢の国ならそのくらい苦も無く待つだろうが、
実際2時間後に待っているのは役所職員との対面(1分)である。
どんな罰ゲームや・・・・。
とは言ってもビザが切れるという事実だけはどうしようもないので、
後日改めて朝一で窓口に突撃。
たまたま雨だったせいか奇跡的にほとんど人がいなかった為
するりと担当者の部屋に通してもらえた。
担当 「こんにちは、で、要件は?」
私 「ビザ申請のためのアポを取りたいんですが。」
担当 「そう。ちょっと今のビザを確認させてもらうわよ。
あぁ、これは更新出来ないわね。」
私 「・・・・・・・・はい?」
担当 「このビザ、更新できないタイプだから。」
いやいやいや、そんな馬鹿な。
ここに来る前ドイツ大使館にも問い合わせた上
実際に更新した人も知っているので出来ないはずがないのだが、
それを説明してもなお、担当者は頑なに
「このビザは更新できません」
と主張。
しかしそこではいそうですか、と言う訳にも行かないため
あーでもないこーでもないと食い下がっていると
近くにいた他の職員(B)が助け舟を出してくれた。
B 「さっきから聞いてたけど、出来るんじゃないかい?」
A 「えぇ?無理でしょ。できないわよ。」
B 「出来るかは国籍によるんだよ。彼女、日本人なんだろう?
日本人ならビザを更新できる。」
A 「そんな話聞いたこともないわ。」
B 「じゃあ念の為、上に問い合わせてあげたらどうだい?」
A 「・・・・・・・・・・。」
と、同僚に言いくるめられて、しぶしぶ受話器を取った彼女。
私に向かって嗜めるように
「あなたがどうしてもと言うなら、ベルリンに問い合わせてあげましょう。」
と言うと、電話の向こうの相手と何やら話始めた。
それを静かに見守るB氏と私。
やがて受話器を置いた彼女は私に向かって
「どうやら、ビザの更新は可能であるとの見解のようです」
とまるで世界の終焉を告げるかのように
重々しく宣告した。
だからさっきからそう訴えてますやん・・・・・・
とはいえドイツ女性のプライドを傷つけるのは得策ではないと
既に骨身に染みてよく分かっている私。
「そうですか、ご尽力感謝します」
と恭しく礼を述べたところ、
「じゃ、もう帰って良いわよ」
とさっさと退室を促された。
いやいや、まだアポのアの字も出てきてませんがな。
私 「あの、私アポを取りに来たんですが。」
A 「アポ?いらないわ。必要書類を持って、受付に並べば良いから。」
私 「いやでも、できればきちんとアポを取りたいんですが・・・・」
A 「無理よ。受付に並んで頂戴。」
そんなアホな・・・・・・・。
そもそもビザの申請にアポがいらないというのなら
これまでのアポを取るための私の戦いは一体なんだったと言うのか。
この国の混沌っぷりに唖然である。
(続く)