前回までのお話()はこちら

 

 

++++++++++++++++

 

 

うっかり乗船時間を間違えたせいで、

 

折角渾身の早起きをしたにも関わらず、フェリーに置き去りにされた私達。

 

お互い何が起こったのかすらイマイチ分からず、

 

とりあえずここで朝の緊急作戦会議@港の待合室の開催である。

 

 

エリック 「いやぁ、やらかしましたねぇ。」

 

私 「ギリギリで乗り遅れた、というレベルですらなかったな。」

 

エリック 「次のフェリーはお昼ですが、そっちに乗りましょうか。」

 

私 「ここまで来て引き返すのも癪だ、多少の出費は仕方あるまい。」

 

エリック 「チケットオフィスは8時半に開くそうなので、それまでここで待ちますか?」

 

私 「そうだな。この辺りには港以外何もないようだし。」

 

エリック 「そこに自販機ならありますね。」

 

私 「・・・・・・残念だが、現金は今ユーロしか持ち合わせがない。」

 

エリック 「あ、僕現金持ってますよ。出しましょうか。」

 

 

 

お前、たまに良い奴だな、エリック。

 

 

 

という訳で二人で自販機に向かったのだが、

 

ここで世にも奇妙なものを発見してしまった私達。

 

 

 

 

 

 

 

この写真に潜む違和感、お分かりいただけるだろうか。

 

 

 

よくよく見れば分かるだろうが、

 

我々が踏みしめていたのはイギリスの大地であるにも関わらず

 

何故かこの自販機の取り扱い貨幣はユーロ(€)。

 

しかし飲料に併記されている金額はすべてポンド(£)表記であるため

 

ちょっとよく意味が分からない。

 

 

 

私 「・・・・・・一つ提案があるのだが。」

 

エリック 「なんでしょう?」

 

私 「実に都合の良いことに、私の財布には現在ユーロ硬貨が入っている。」

 

 

 

全種類試してみたが、どれも機械に吐き出された。

 

 

 

++++++++++++++++

 

 

 

何だかんだと言いつつ温かいココアを購入し

(いや、買ったのはエリックだが)

 

ようやく落ち着きを取り戻してきた私達。

 

待合室のベンチに深々と腰掛け、買ったばかりのココアを口にした瞬間

 

またしても予期せぬ事件が発生した。

 

 

 

私 「・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 

エリック 「・・・・・?どうしました?」

 

私 「・・・エリックよ。ここに実に美味しいココアがあるのだが一口どうだ。」

 

エリック 「いや、僕は喉は乾いていないので、全部飲んで良いですよ?」

 

私 「まぁまぁ、遠慮するな。出資元はそちらだ。」

 

エリック 「まぁ、では一口だけ頂きます。」

 

私 「・・・・・・・・・・・・・・美味いか?」

 

エリック 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・水たまりの味がしました。」

 

 

 

私の舌がおかしいのかと思ったが、

 

英国人の舌にも合わないようで、ある意味一安心である。

 

 

(続く)

 

 

++++++++++++++++

 

 

 

なかなかベルファストに到着しないベルファスト旅行記ですが、

 

最終的に「結局行きませんでした」詐欺にはなりませんので

 

その点だけはご安心下さい。

 

 

 

++++++++++++++++